はい、個人的には食べることは楽しいことだと思っていたのですが、以前書きました『作りたい女と食べたい女』の登場人物、世奈さんがどうも引っかかるので、ちょっと色々考えてみました。
若い頃は食べることは好きだと思っていたし、というか最近まではそう思っていたのですが、更年期で一変します。
食べるのって面倒。
ましてや若い頃と違って、暴飲暴食できるわけでも栄養に気を遣わなくてもいい訳でもなくなると、なお面倒。
そしてふと思い出せば。
子供って、一人だと結構食べないこと。子供だけに食べさせてると食べたがりません。
隣で誰かが美味しそうに食べてると(子供に構わず)、つられるのかよく食べます。自分もそうだったらしいし、甥姪もそうでした。そういえば、子供の頃の近所の子供もそうだった。おかげで一緒にご飯を食べてくれと頼まれて、ご飯だから帰る、というと引き留められてお昼一緒に食べたことが何度かありました。もう大昔の話ですが。
世奈さんの親たち見てると、そりゃ食べたくもなくなるわ、と思ってしまう。
野本さんたちみたいに構わないでくれれば、そして勝手に美味しそうに食べていてくれれば、何となく食べられるのに。実際、四巻でたこ焼きを世奈さんが食べるシーンがありましたが、子供もあんな感じだと思います。
私の場合、それでも食べないと、父が「これおいしいから葉月の分も食べちゃおう」とか、「さー、葉月が見てないうちに全部食べるぞ」とか、私の競争心を煽ってました。こうしないと子供は食べない、とかある程度になると言ってたのを覚えています。
当時は反発心ばかりで、不愉快でしたが、こうやって子供に少しでも量を食べさせようと四苦八苦してたんだな、とちょっと思い出してしまいました。
あ、脱線しましたが、つまり。
食べることって結構面倒なんだろうな、と思ったりします。
私は料理も好きですが、必ずしも毎日やりたい訳でもなく、食べたいものが毎日決まる訳でもないので、作るのが面倒になったり、今のように更年期以降はひどいと食べるのが面倒になったりします。
食べることは生存に不可欠だし、楽しいことなのだとは思うのですが、実際面倒でもあるんだろうな、とは最近ちょっと思うようになってきました。