つれづれごと。

SD他、管理人葉月の日常の中で思うことを綴ります。※SDに関しては、必ず5/29「はじめに」をお読み下さい。

抗がん剤でなく、がんという病気が怖いのです。

2024-11-30 13:31:29 | 乳癌

自戒を込めて。

 

抗がん剤でなく、がんという病気が怖いのです。

 

がんという病気が怖いのは、個人的には、ドラマ等で描かれたもの、また、「髪が抜ける」等と漏れ聞いた情報によるものです。

実際、受けるときも怖くて仕方がなかったです。肩に力が入りまくり、めちゃくちゃ緊張状態。

今思うと、あまりの怖がりっぷりに、看護師さんも可哀想に思って付き添って下さったのだと思います。初めての抗がん剤の点滴の間中、側で話していて下さった。今思い出しても感謝です。

 

髪も抜けましたし、体毛もなくなりました。眉毛もまつげも、なんなら鼻毛も。髪がなくなると、転倒して大怪我の危険があるので、室内でも布の帽子をかぶってました。

 

でも、抗がん剤が怖いのではないのです。がんという病気が怖いのです。

がんは自分の体の中でできてくる。いわば正常な細胞を作り出すときのコピーエラー。健康ならそれは毎日処理されてなんともないのに、あるとき、なぜか、処理されずに増え続けた場合、病気となる。普通の細胞とどれだけかけはなれているか(これが「顔つき」のよしあしと言われるもの)、どれだけの速度で増えるか。それを見て、良い方か悪い方か決まる。

でも、それでも、元は自分の体からできたものだから。

抗がん剤は、がん細胞が普通の細胞よりも増える速度が速いのに着目して、細胞の増える速度が早いものを叩くようにできています。

だから、髪を伸ばす、爪を伸ばす、などの部分も一緒に叩かれてしまう。私の場合、爪はのびなくなるわけじゃないけど、のびが遅くなって色が黒ずんできました。それをできるだけやわらげるために、抗がん剤の点滴中手の爪を冷やす、などもありましたね。

皮膚も確かかゆくなったり、しみができやすくなったりしました。本当に一瞬日の光を浴びただけでシミができて、愕然としたこともあります。これは幸い今は消えましたが。

そう、あるとき、腰が痛いとかそういうのがあると、転移かと思って怖い、という相談をした時でした(乳がんもですが、肺がんも腰に転移します)。主治医がぽろっと言いました。

「痛み止めが効くなら、大したことないんですよ。がんの痛みは痛み止めが効かないから」

それを聞いた当時、ほっとしました。肩凝り持ち腰痛持ちで、いつも気に掛かっていたから。

だから痛み止めが効くなら、がんの転移じゃない、と思って。

 

今になると、がんで逝った母は、どれほどの苦痛だったのかと思います。

母と私には告知はされませんでした。父と姉兄が告知され、彼らの判断で母と私には告知しませんでした。私は母の没後に伯母から聞きました。

がんだとは知らされました。末期だという告知がされなかったのです。

母のかねての希望通り、痛みがないように取り計らってもらいました。

 

それでも、母は肩が痛い、背中が痛いと言っては姉が揉んでいてあげていたそうです。

私は仕事でいなかったので。

それでも夜などに、やってと言われて揉んだこともありました。

痛くて眠れないと睡眠薬が出て、でもそれが効かないと言われたこともありました。この時は正月で、一時退院して帰宅していた時でした。

効かないと言われても、量を勝手に増やす訳にも、薬を変える訳にもいきません。処方薬を飲んでいますので、勝手になにか追加することもできません。

私にはただ、よく名前を聞く有名な薬だから、いい薬のはずだよ、病院に戻ったら効くのを処方してもらおうね、としか言えませんでした。

そうだね、辛いねって聞いてあげて、何か飲む?と言ってあげられればよかった。

でも、当時の私は五時起きで支度して、八時前には職場に出勤していたので、あまり側にいて何かしてあげることもできなかった。

 

抗がん剤で辛い思いをして、しかも治らないなら、ということで当時決断したことです。母の希望でもあり、父や兄姉の総意でもありました。私は知らなかったことですが、知っていても当時なら多分同じ決断になったと思います。

でも今は思うのです。

どちらが楽だったのだろう?と。

抗がん剤は人により効き方も違うので、こればかりはわかりません。私も最初のうちは副作用が出ず、主治医に「それはよかったです。副作用が出なくてもちゃんと薬は効いてますし、副作用は出し損なので」と言われて当時吹き出した覚えがあります。

少しでも楽な方がいい、と思ってのことでしたが、どちらが楽か。

今はもうわかりません。髪がなくなるのは女性にとって辛いことです。抜ける時も、頭皮が痛いし。決して楽じゃない。食べ物だって美味しくない時があるし。普通に食べられる日もあるけど。でもそれすらも、「私」の経験であって、母ではないのです。

ここまでの薬でないとたたけない、がんという病気が怖いのです。

 

最近、ちょっといろいろな話を聞いて、「抗がん剤が怖い」というのも聞いたため、ちょっとまた色々考えてしまいました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一応…

2024-07-23 14:02:31 | 乳癌

今も執刀医だった先生の病院に通っています。

もう経過観察の時期は過ぎましたが、検査もそこでお願いしていて、体調もずっと見て貰っています。

個人病院なので、元の大病院から移動した形です。

 

今年は一月の検査で、脂肪肝と言われ、将来的な肝硬変などの可能性も指摘されていまして、昨日再検査を受けてきました。

幸い、4月より血液検査の結果も上昇、エコーでは一月と変わらず異常なしの診断。ほっとしました。

 

しかし。

病院での「治療」はいらないが自分自身の「節制」が必要な状態、が現状なのですが。

今まで好き勝手してきた訳ではないのですよ。

乳がんを期にダイエットをし、18㎏落とした筈…だったのですが。

十年で約10㎏戻ってます。

理由その一がコロナ禍。外に出るのが怖くてウォーキングできなかったこと。

その二が加齢。ちょうど中年太りがきてしまい、食事的には何も変わらなかったのに太ったこと。これはノルバデックスのせいもあるらしいです。10年ノルバデックスを飲むと体重増加するそうで、こちらもちょうど私が飲み終わるタイミングで明らかになったそうです(主治医の先生に謝られた)。

とはいえ、ノルバデックスを10年飲むと再発率が下がるということで飲むことを決めましたので、これに文句はありません。

が、なかなか減らない体重と肝臓の数値悪化には正直参りました。

ええ、もう自棄をおこして「もうどうでもいいや」みたいな気分になるくらいには。

 

ただそう言ってばかりもいられないので。

ちょっとは努力しつつ、今回の検査は無事済んだので。

今日からまた頑張っていこうと思っています。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

13年目にしてひっかかってしまった…

2024-01-17 14:25:57 | 乳癌

今年のCTでひっかかってしまいました。

再発ではないだろう、という診断ではありますが、肝臓に結節があるとのことで。エコーでは大丈夫でしたが、要観察となりました。

半年後にもう一度エコー検査をやる予定です。

とりあえず、脂肪肝なのは間違いないのでダイエットを強く推奨されています。

…頑張ろう。

この年になってくると、なかなか落ちないというか、普通に暮らしてて2㎏増えちゃったのが痛いです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダイエット頑張ろう…

2023-04-21 12:38:49 | 乳癌

ぎっくり腰のためしばらく活動はお休み。クロスステッチも一時中断。というのも、私の場合座ってるのがあんまりよくないみたいだったので。

でも楽に座るためのクッションは買いました。¥4,000越え…。うーむ。でもあとで気づきましたが、腰痛用クッションはその倍でした(汗)。高っ。いや、品質はいいんです。座ると気持ちいいのは確かです。でも一気にこの出費。別に楽しい訳でもないのに。うーん。がっくり。

幸いあまり酷くなく、大分収まったので先日無事に4月の検査へ。血液検査と触診です。

傷の方は問題なく、腫瘍マーカーも正常で、そちらは良かったのですが…。

腎臓の数値がぎりぎり(これは水分不足ではないかとのこと)。中性脂肪の値が高く、お散歩推奨。そりゃそうだ。そもそもダイエットのために歩くぞ!と思ったら膝やったので。

療養中も一応気をつけてはいたのですが…思ったよりストレスきつかったです。自分でも何でこんなになってるのか、と思ったけれど、もう歩けないかもというのは思った以上にきつかった。

結局は関節の問題なので、あまりアスファルトの上は歩かない方がいいそうです。洋式生活推奨。とはいえアスファルトの地面しかないのにどうしろと、という気分ですが、あれって車用の地面だそうで。足には土の方がいいらしいです。確かに、反動半端ないですけどね。痛くなくなると分からないですが、痛い時はものすごい反動で、歩けなかったので。

また頑張ります。…何かそんなのばっかりだな…。ちょっと疲れてきました。自分に発破かけないと頑張れないですが、もう発破かけるのもちょっと疲れ気味です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

12年目の検診です。

2023-01-27 20:13:28 | 乳癌

早いもので、2011年の手術から今年で12年目が来ました。

そして検査。幸いに今年も無事でした。

胆嚢と腎臓にポリープ、子宮筋腫と、ちょっとしたものはありますが(筋腫はちょっとじゃないですが)、幸い昨年より大きくなっていないようでほっとしました。

脂肪肝も少しは良くなったようです。昨年は怪我してお散歩できなかったので心配していましたが、エパデールの効果が出たらしいです。

今年もぼちぼちやっていこうと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とりあえず、様子見で。

2022-04-27 16:05:34 | 乳癌

乳がんの定期検診に行きました。

といってももう定期検診しなければならない期間は終わってますが、この病気は一生付き合うものなので、今後も主治医のところで検診してもらうことにしました。

で、今まで通り血液検査と視触診はお願いしています。やっぱり執刀医に診て貰うのが一番安心なので。

先日の生理?の件をお話したところ、戻って来てよかったね、と言われました。骨密度的にも戻って来た方がいいらしいです。

ただ筋腫にはよくないので、戻ってきたとしても数年だろうから、もし何だったら婦人科と相談して、飲み薬で生理を止めたらどうか?とのこと。

…飲み薬で生理が止められるようになったんですね…。びっくりです。

 

ちなみにこういう現象は、抗がん剤が卵巣を虐めてるからだと言われてびっくりしました。

十年前の抗がん剤、まだそういう残り香みたいなものがあるんですね。

 

【追記】

忘れてましたが、生理の日付をずらすことができる薬(飲み続けると生理が来なくて、やめると次の日に始まる)というのは私の若い頃からありました。

ただ、これは生理周期がきちんとしている人対象だとか。

当時、初の海外旅行(大学の合宿ですが…)に行くために処方してもらい、飲んだところ、確かに効きました。

が、始まる時の生理痛がいつもよりもひどく、あげくのはてに数年間の生理痛が酷い、というおまけもつきました(汗)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あれ??(※下の話を含みます、閲覧注意です)

2022-03-30 16:02:22 | 乳癌

乳がんでホルモン剤治療を昨年10月半ばに終え、生理も戻らないし…と思っていたのですが。

一月にも胸の張りと痛みがあり、その時は何もなかったものの、今月また胸の痛みが出て。

きついな~、と思っていたら収まってほっ…としたら、なんと昨日から生理が来ました。まともな、普通の感じです。

もう来ないだろうと思い込んでていろいろ処分してしまっていたので、慌てて買いそろえて事なきを得てます。

…ということは、再発の可能性も筋腫の経過観察もまだまだ必要ということですね。

しかも、このブログ読み返して気づきました。三年前にも生理来てる??

…すっかり忘れてました。いや、記事読んでも思い出せないです。一回出血して、病院行った覚えはあるけど、あのあとどうなったのかとか。記事書いたのすら忘れてる(爆)。

よく見たら、17年と18年に一度ずつ来てますね。多分途中で終わってしまったんではなかったかと思いますが、まったく覚えてないです。我ながら唖然としてます。

本来、ノルバデックスには生理を止める程の力はないと主治医に言われましたが、私は飲み始めてから止まりました。その後、リュープリンもしばらく打っていました。リュ―プリンが終わって、本来戻るんじゃ…と言われましたが戻らず。ノルバデックスを切ったら戻るんじゃ、とも言われてたのですが戻らず、年も年なので戻らなくても仕方ないよね、と思っていたのですが。生理が戻ると再発可能性もあがるし、生理がくる限りは筋腫の観察も必要だし、なければないでいいと言えばいいのですが、ないとなんだか一気に気分的に老けた気分になったりしていました。

しかし今回は真面目に来ました。びっくり。

女性ホルモンはエストロゲン以外は普通にあるよ、と言われていたので、何で戻らないんだろう?と主治医には言われてました。婦人科の先生は逆で、「(年齢的に)戻らないでしょう」と言われていました。

二分の一の確率なので、もう正直どっちでもお任せします、って気分でいたのですが。驚いた。

一応まともに生理かどうかを診察してもらいに行ってくる予定ですが…。驚いた。ほんとに驚いた。今回来たこともですが、来て忘れていたことも驚きです。

いろいろ書いておくものですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11年目の検査、無事クリアです。

2022-01-29 13:00:41 | 乳癌

昨年で、一応の区切りとなる10年目だったのですが、乳がんは術後再発の可能性ゼロにはならない病気のため、今後も経過観察はした方がいい病気です。

なので、主治医が実家の病院に戻られたこともあり、そのまま引き続き面倒をお願いすることにしました。

そのため今年もCT、エコー、血液検査、マンモをやりました。幸い、今年も無事クリアです。

大腸と胃だけはこれで分からないので、別に検査をするよう勧められました。…胃カメラ飲めないけど…うーむ。何か考えてみよう。

私は胃カメラ飲むのが超のつくど下手で、一度だけやったときは鎮静剤を入れてもらったのですが、それでも時々吐き気がして目が覚める事態に(汗)。

そのたびに看護師さんになだめられては落ちていたようですが、あれ、鎮静剤なしでは絶対入らないだろうなぁ…。うーん。慣れると上手くなるんだろうか。

脂肪肝だけはちょっとひどくなっているので、引き続きダイエット頑張ります。…コロナ禍で悪化させてるんだろうなと思います。

来年はもうちょっとよくなっているよう、頑張ろうと思ってます。主治医には、頑張りすぎてまた揺り戻しがくるとなんなので、十年かけて戻すくらいのんびりやりましょう、と言われてはおりますが、肝硬変や肝臓癌にならないよう、できることは頑張るつもりです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10年目の検診、クリアです。

2021-02-09 19:33:24 | 乳癌

ちょっと遅くなりましたが、10年目の検診、クリアしました。

一応、卒業です。一応というのは、乳がんはおとなしい癌だそうですが、おとなしいだけに、長く再発の可能性が残り、12年目や16年目に再発した例もあるので、一年一回の検査は続けた方がいいようです。

ノルバデックスは、2011年9月から飲み出したので、今年の9月まで飲むことになります。

 

ひと安心です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私が気づいたのは、胸の痛みからだった。

2018-11-02 17:42:43 | 乳癌

ネットで記事を見たので、書いておこうと思いました。

 

「乳がんは痛まない」。

これは現在、お医者さんに普通言われることです。痛みがあるなら、癌じゃないから、と。

でも。実は、私が医者にかかったのは、胸の痛みからでした。

このブログでも書いてますが、痛くなかったら、気づかなかったと思います。

 

私の場合、痛かったのは胸の中央から、右胸にかけて。

時々、ものすごく痛んで、ぱっと痛みがなくなって。痛くて胸をさすったら、しこりにぶつかった、のでした。

病院にかかったとき、「痛みがあるなら癌じゃないから、大丈夫ですよ」と言われたのを覚えています。

 

ちなみにこの痛み、癌が見つかってからは、現在に至るまでありません。

まるで、癌を見つけさせたかったような気すらします。

…この痛みは何だったのか、実は未だ分からないのですが。痛みがあったら、すぐに病院にかかった方がいいです。癌かどうかは、かかってみなければ分かりません。

痛みがあれば癌じゃないから、まぁいいや、と放置しないで下さい。

私みたいな例もある、ということで。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする