『火葬場で働く僕の日常』という漫画が広告で出たので、ちょっと読んでいて思い出したのがのど仏。
この骨はお骨上げの最後にのせる骨なので、これを綺麗に残るように焼くのが大事、とかつて母から聞いたことがあります。
やっぱりこの本でも、喉仏が綺麗に残るように焼くそうです。理由は書いてなかったですが。
母が見た祖父母の骨は綺麗に喉仏が残ったようで、祖母などは「立派な喉仏ですね」と褒められたそうです。
これ、怖いことに「仏」とつくだけあって、生前良いことをした人はこれがきれいに残るそうですが、そうでない人はこれが残らないとか砕けてるとか、そういうことがあるそうです。これも母からのまた聞き。祖父母の葬式の時、焼き場の人から聞いたようです。
まぁ病気の人は骨がもろくなるから残りにくいとか(これは本にもありました)癌とかで亡くなると、該当箇所の骨は黒いとか(こちらは母が聞いた話)、いろいろあるそうですが。
ちなみに普通に焼くと骨が残らないので、骨を残すように焼くのが火葬場の人のお仕事だそうです。
私ももう父母を送っていますが、母は普通に綺麗に残っていたようです。喉仏もちゃんとありました。
父は骨はがっちり残っていたのですが(職員の方に、骨の丈夫な方だったみたいですねと言われたくらい)、喉仏だけがぼろぼろで、半分しか残っていませんでした。
頭蓋骨の上部がきれいに半分残っていて、全部入りきらないからと火葬場の方が特大の骨壺を慌てて用意して下さったくらいなのに、喉仏だけがそんな状態で。
病気は肺と肝臓癌だったんですけど、なんだか考えさせられた覚えがあります。
猫やうさぎも火葬で送っていますが、うさぎは年齢とか突然死とかだったので、骨は普通でした。猫は正直、はっきりとした死因はよく分からないです。年齢と(16歳)、腎臓や何かもよくなかったり、腫瘍ができていたり(致命的ではなかったようですが)で、本人が食べられない、泡を吹く、息がしにくいという状態で、酸素室に入ってました。
それでも火葬にしたら、骨の一部が黒く、火葬場の方に同じように「このあたりが腫瘍だったんでしょう」と言われました。
人間も動物も、不思議なものですね。