小保方晴子さんの手記、ざっと読みました。
本当にざっとなので、感想を述べるのもどうかな、と思ったのですが。
…読んだ感じでは、とっても普通の女性です。学者として生きて行くには、か弱い。
あれが演技なら、とってもしたたかな女性で、不世出の名女優ですね。
演技じゃなくて、いろいろな点で不器用な、普通の女性ではないか、という印象でした。
本当かどうかはともかく、彼女にはこの世界はこう見えている、という内容でした。
STAP細胞があるのかないのか。これはもう分かりません。
ある、とするなら作ってみせなければ、何もならない。
キュリー夫人が、ラジウムの存在を証明するために、ラジウムを取り出してその重さを量らねばならなかったように。
学者って、やっていくためには、その研究以外興味ないような人でないと、大成しにくいと思います。
並外れた情熱と、真理への欲求。批判に耐え抜く神経。
どれ一つでも欠けたら、学者としてはやっていけません。
そういう意味では、才能はあるのかもしれませんが、向かない人だな、と思いました。
何で手記を書いたのか、さっぱり分かりません。
STAP細胞を一度はつくれたというならば、あれを書く暇があったら、研究した方がいい。一日も早く再現できるよう、努力し続ける方がいい。
科学者たる者、結果だけが自分を助けるものであり、自分が求めるものも結果だけ、の筈なのですが。