TOMO's Art Office Philosophy

作曲家・平山智の哲学 / Tomo Hirayama, a composer's philosophy

心が疲れたのでブルーノ・ムナーリ展へ

2018年11月18日 | 芸術
作曲がひと段落したのと、ちと心が疲れたので、世田谷美術館のブルーノ・ムナーリ展へ。

ブルーノ・ムナーリは一言で言うと「自由」。既成の価値観や常識の本質を鋭く掴んだ上で軽やかにそれをひっくり返してしまう。
計算づくで枠をはみ出すってのは凄い高等技術なんだけど、それを感じさせないのがムナーリの良さだよね。

インスタレーションの「役に立たない機械」をボーっと眺めているだけで日頃のストレスが阿保らしくなる。
微細な空気の変動で時時刻刻と姿を変えるオブジェは雲に近い。

ただ、明確な意図を持って表現する、と言う点でデザインとの親和性も非常に高い。

アートとデザインは地続き。自然はシンプルな象形の無限の組合せ。文字はイメージの延長、、、デザイナーはきちんと見ておくべき展示でしょうね。

ちなみに新作のトリオは来年ヨーロッパで初演されます。たぶん。

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