最近、ジョン・ケージの魅力にはまりつつあります。きっかけは高橋アキさんのCD。ケージの初期のピアノ(+soprano)作品「Four Walls」を取り上げたものです。この曲はケージがマース・カニングハムの舞踏劇のために書いたもの。実際作品を見たことはないのですが、崩壊する家族を描いた作品だそうです。
ケージといえば、「チャンスオペレーション」や「4分33秒」など、現代音楽に大きな衝撃を与えた作曲家。ともすれば非常に難解なイメージや、極端すぎる表現が先行してしまいがちですが、この曲を聴けばそれもケージの一側面にすぎないと気づくでしょう。
3度と4度のシンプルで透明な和音に吸い込まれるかと思えば、ミニマルミュージックのようなリズム。時折はさまれる静寂と徐々に移行していく全音階的な和音進行。「現代音楽」なんていう小難しい定義を離れて、「音」と向き合うひとつの作品を感じることが出来るはずです。
個人的には白鍵だけで書かれているとは思えない表現の幅に感服。自分のピアノという楽器に対する認識の浅はかさに気づかされました。
そもそも音楽を聴くのに、理論は必要ありません。理論は曲を作るための「道具」であって、作曲家は別に曲の構造を聴いてほしいわけではないですから。まあ、かくいう私もケージの作品に気づいたのはつい最近のことです。調べれば調べるほどとてつもない作曲家であることがわかり、思わず紹介した次第。今後もケージの作品について取り上げるつもりです。
それにしても、高橋アキさんのピアノは美しいな。こういう音を出せる日本人は他にいないでしょうね。
ケージといえば、「チャンスオペレーション」や「4分33秒」など、現代音楽に大きな衝撃を与えた作曲家。ともすれば非常に難解なイメージや、極端すぎる表現が先行してしまいがちですが、この曲を聴けばそれもケージの一側面にすぎないと気づくでしょう。
3度と4度のシンプルで透明な和音に吸い込まれるかと思えば、ミニマルミュージックのようなリズム。時折はさまれる静寂と徐々に移行していく全音階的な和音進行。「現代音楽」なんていう小難しい定義を離れて、「音」と向き合うひとつの作品を感じることが出来るはずです。
個人的には白鍵だけで書かれているとは思えない表現の幅に感服。自分のピアノという楽器に対する認識の浅はかさに気づかされました。
そもそも音楽を聴くのに、理論は必要ありません。理論は曲を作るための「道具」であって、作曲家は別に曲の構造を聴いてほしいわけではないですから。まあ、かくいう私もケージの作品に気づいたのはつい最近のことです。調べれば調べるほどとてつもない作曲家であることがわかり、思わず紹介した次第。今後もケージの作品について取り上げるつもりです。
それにしても、高橋アキさんのピアノは美しいな。こういう音を出せる日本人は他にいないでしょうね。