あるがままに徒然雑記

日々の雑感を、時に任せて・・・

映画 風立ちぬを見てきました

2013-07-20 | 日記
5年ぶりの宮崎駿監督の
新作アニメーション映画「風立ちぬ」が完成。
本日、全国に公開されました。
主人公堀越二郎は実在したゼロ戦の設計者がモデル。
舞台は大正~昭和初期にかけて
この激動の時代に夢を求め、設計技師としての仕事にまい進
美しい飛行機を作りたいという夢見る青年二郎は
やがて結核に侵された菜穂子という女性と恋愛
堀辰夫の小説「風立ちぬ」をモチーフにした物語の情景は、
空の青さ、緑の山など日本の自然風景の美しさを
リアルな描写で描いています。
今までのファンタジー的作品とは異なり、
リアルな描写を取り込むことにより現代の、
著しい変動期にどう生きていくかを問われて描かれています。
美しいものへのあこがれ、夢はやがてついえてしまう。
ラストシーン、悲しみに包まれる二郎に、
生きる大切さの言葉を残し希望の風が吹いてくる。
美への執着、夢の実現、
その時代での矛盾を抱えた生き方を描いた美しい作品でした。                 


原詩 Christina Rossetti
訳詩 西条八十 (日本コロンビア)
誰が風を 見たでしょう
僕もあなたも 見やしない
けれど木の葉を ふるわせて
風は通りぬけてゆく

誰が風を 見たでしょう
あなたも僕も 見やしない
けれど樹立ちが 頭をさげて
風は通りすぎてゆく