はなはなひろば活動日誌

横浜市鶴見区にある
子育て支援施設の日誌です

開設5周年記念音楽会~元気をもらったママオケ~

2011-11-22 16:43:22 | 日記

2011年11月19日(土)。この日「はなはなひろば」は5周年記念日として、記念音楽会を開きました。
あいにく本降りの雨となってしまい、小さなこどもたちを連れてひろばまでやってくるのは、とてもたいへんなことなのですが、予約されていた親子がそして飛び入りの親子が参加してくれました。お父さんもご一緒で来てくれた方もいて、これもとても嬉しいことでした。
ひろばの中は、いっぱいの人で埋まり、文字通り立錐の余地もありませんでした。
また、すでにひろばを卒業した子どもたちが何人も来てくれたのも嬉しいことでした。いつまでも忘れないで、ひろばの情報をキャッチしてくれているのですね。
YMO(横浜マザーズオーケストラ)の3人の演奏者は、いずれも「ママさん」でした。トランペットの下松さん、ホルンの山崎さん、トロンボーンの浜田さん。それに応援の鈴木さんがチューバで参加してくれました。
身支度を済ませて登場した時それぞれの頭には、可愛い帽子が,リボンがちょこんと乗って、それだけでアットホームな音楽会の雰囲気を作ってくれていました。子どもたちも、思わず歓声を上げていました。
これらの金管楽器を身近で見ることも、音を聞くことも日常的にはないことなので、興味深々だったようです。とりわけ、それぞれの楽器で動物の鳴き声を吹いた時には、「何の泣き声?」という問いに、それぞれ「ウシ」「ゾウ」などと答えが返ってきました。
子どもたちが飽きることのないよう、良く知っていて一緒に歌える曲、絵をめくりながら目でも楽しみながらの曲、そして手遊び歌などが、次々に演奏されました。
大人も楽しめるようにと、サウンド・オブ・ミュージックからの曲も用意されていました。
最後は、アンパンマンマーチで締めくくりとなりました。
子どもたちは、日常のひろばでも、音楽がどこからか聞こえてくると体が自然に動き出し、その世界に入り込んでいく光景が見られますが、この日は生演奏の迫力に圧倒されたようで、びっくりし、驚きもした様子でじっと見つめていました。
そうですよね。誰だって手が届くほどの距離で金管楽器がいっぺんに音を出すのに出くわしたらびっくり仰天です。
演奏者はすべてお母さんで、仕事・子育て・そして趣味のオーケストラメンバーと、1人3役をしている方もいました。妊娠6ヶ月で、トランペットを吹いていた方がいました。元気よく吹いている姿を見て、すごいことだと感服するばかりでした。
ほんとに音楽が好きなんだなあ。子どもたちが好きなんだなあ、と思いました。聞いている子どもたちへのまなざしが優しく、一緒になって楽しもうとされていましたから。
演奏者の唇の動きをラッパによって増幅するのだと聞いたことがあります。ママさんたちの気持ちが、そのまま楽器を通してわたしたちの心にまで通じたのではないでしょうか。
この日、3.11以来わたしたちがずーっと協力し支援してきた陸前高田の「きらりんきっず」代表伊藤さんが、遠いところをわざわざ駆けつけてきて下さいました。当初、現地の様子、現況などお話いただくことを予定していましたが、時間と会場の込み具合から断念したのは、伊藤さんに申し訳なかったと反省しています。
わっくんひろばの浅野さん、そして横浜市子ども支援課の雙田さんも、お忙しい中を、お祝いに駆けつけてきてくださいました。ありがとうございました。
また、利用者のご家族Nさんから過分なお祝い金をいただき、また花月園不動産さんからもお心遣いをしていただきました。この、5年間地域に根ざした活動をと思っていたわたしたちにとって、とりわけ嬉しく、ありがたいことでありました。
ご近所の商店を中心に、記念品として用意した「子育て饅頭」を例年お配りしておりますが、今年は皆さんの好意的な受け止めを感じて、これも私たちのとって何よりのことだと思っております。
明日からは、6年目のひろば開始となります。一時預かりも始まり、今までの活動に加えて新たな展開がありそうです。ひろばが、親子にとって居心地の良いスペースとして、商店街の中で愛される存在としていかれるよう、スタッフが協力していこうと思っています。なにとぞ、ご支援のほどお願い申し上げます。
5周年記念日に間に合うようにと、テントをリニューアルいたしました。(見てネ!)

(番外)YMOの方が、演奏終了後、「きらりんきっず」伊藤さんにそっとカンパを渡しておられました。予期せぬ出来事で、伊藤さんは最初固辞されていましたが、ついには涙ながらに受け取られていました。
傍らで見せていただいていたわたしは、「人の和が、人の輪を広げていくんだ」と、あらためて、「ひと」の力の偉大さを確信したものでした。
                         M

 


~保育コンシェルジュの話を聞いて思ったこと~

2011-11-02 18:53:28 | 日記

10月26日(水)鶴見区の子ども支援課から、前にブログに書きました[保育コンシェルジュ]2名の方が来られました。
5組のお母さんたちが参加し、話し合いをしました。おもに保育園事情について話されましたが、まだまだ十分とはいえない状況のようです。
今、横浜市は名古屋市に続いて2番目に待機児童が多いのだそうです。(以前は、全国で一番だったとか)
常勤で働いていて、育休を取っているお母さんたちは、何とか保育園に子どもを入所させられるようですが、壮でない場合はなかなかむずかしいようです。
本来ならば、働きたいと思っている女性のすべてが安心していつでも子どもを預けられるような環境が整って入れれば、出産もしやすいのでしょうが、そうなっていないのに、もどかしさを感じてしまいます。
出産してからしばらくして働きたいと思っても、子どもを預けられるようにはなっていないのです。
「少子化」といわれる時代ですが、そうならざるを得ない状況が、現状なのだとも言えるでしょう。
「少子化」は、そう簡単には解消できないというのは分かります。フランスなどでは出生率が上がっているといわれますが、それはいつでも安心して出産できるような条件が制度として整備されているからなのです。
まだまだ日本でのそれは十分とはいえないでしょう。ひろばに来ているお母さん方をそっと傍で見ていて感じることは、
「きっと結婚前には仕事を持って自立されていたのだろうな」
「できたら、仕事をしたいと思っているお母さんがいるだろうな」
「自分のもっている力を、仕事の中で発揮したいと思っているお母さんがおられるだろうな」
「経済的な面からも、収入を得たいと思っておられる人もいるだろうな」
「自分の自由になるお金をゲットしたいと思っている人もいるだろうな」
などなどです。
保育料金が高かったり、幼稚園などは時間が短かったり、一時保育もかまなか間々ならなかったりと、ひろばでは生の声をいろいろと聞いているので、願いと現実の乖離を感じ、歯がゆい思いもします。
困った時には我慢しないで、保育コンシェルジュのところに相談に行ってくださいね。
      M


5周年記念音楽会 ~きっと元気なママたちに会えますよ!~

2011-11-02 17:42:24 | 日記

11月19日(土)、「はなはなひろば」開設5周年記念音楽会を開催します。
今回は[横浜マザーズオーケストラ]のメンバーの中から、金管楽器のメンバーが演奏してくださいます。
トランペット・トロンボーン・ホルンそしてチューバです。
チューバのみ男性が助っ人として加わってくださり、他のメンバーは女性、それも心から音楽を愛しているママさんたちです。
5月に保土ヶ谷公会堂で演奏会が催され、「はなはなひろば」スタッフ5名でお伺いしましたが、びっくり仰天する場面に遭遇しました。
コンサートマスターの女性が、小さな赤ちゃんをおんぶして舞台の一番左側に座っているのです。
赤ちゃんは、ヴァイオリンの演奏中ずーっとぐっすりと眠っていたのです。さらに、驚いたことには、曲を演奏されているときに、それぞれのママさんたちの子どもたちが舞台の上をあちこち歩き回っているのです。
楽器がどうしても演奏したくて集まったのですから、苦しい条件の中でもがんばっているのでしょう。
演奏を聴いた「はなはなひろば」スタッフは、ただただ感服してしまいました。
そのオーケストラのメンバーのうち、一番元気で代表者の一押しのメンバーとその助っ人が、「はなはなひろば」に来てくれることになりました。
とても楽しみですし、応援もしていきたいですね。
彼女たちの演奏振りを見たら、きっとパワーをもらえますよ。「はなはなひろば」のスペースが、親子でぎりぎり30組までしか入れませんので、先着順で、30組までで打ち切らせていただきます。すでに半数の人数が申し込まれていますので、参加希望の方はお早めに申込みをしてくださいね。(電 話 045-567-8700でもお受けしますよ)
          M