はなはなひろば活動日誌

横浜市鶴見区にある
子育て支援施設の日誌です

苦しみとくじけぬ心と

2011-12-24 17:48:38 | 日記

今年もあとわずか。あわただしい日々を送っています。「はなはなだより」23号が出来上がりましたので、見てください。その原稿書きに時間を割かれ、外部とのさまざまなやり取りに忙殺されていて(言い訳になりそうですが)ゆっくりブログを書く時間がありませんでした。

 

この1年を振り返って見ると、何をおいても3.11の東日本大震災を忘れることは出来ません。幸い、その日ひろばでは何の支障もありませんでしたが、スタッフは帰宅難民状態となり、6時間もさまよい歩いたようです。

私たちと同じような活動をしている陸前高田のきらりんきっずと、繋ぎ合えたことは、この大災害のたった一つのわたしたちへの贈り物だったといえるでしょう。 

その後もずーッと関係は深まりこそすれ、希薄になることなく、今では互いになくてはならぬ交流が出来ています。当初お約束したように、私たちの支援はこの先も途切れることなく続けることになります。皆様のご協力をお願いする次第です。


神奈川新聞で、このことが取り上げられることになりました。すでに若い女性記者が2回取材に来所されました。大事件など特段のことがなければ1月1日(元旦)の紙上で「はなはなひろば」と「きらりんきっず」が紹介されることになりました。


一時預かりも、少しずつ増えてきていています。安心して預けることが出来るとの評価をいただけるようスタッフ一同、万全の構えで毎日を処しております。

その心は、「我が子・我が孫のように」に尽きると思います。来年も、よろしくご支援くださるように、お願いいたします。

 

厳しい寒さにさらされている東北地方の人々のことを、絶えず念頭におきつつも、お元気に新年を迎えられますよう!

それでは1月5日にお会いしましょう!!

 


<つい手が出ちゃうということ>

2011-12-24 17:41:30 | 日記


先日ひろばに来ていたママさんから「家の子がすぐに友だちとのやり取りの中で、手が出てしまうのだけれど、どうしたらよいのだろう」という話が持ち出されました。
3歳になる前の子どもたちは、まだ自分の意思表示を大人のように言葉で出来ない分、友だちとのやり取りの中で、自分の思うようにいかないと"ぽかり" "がぶり" "ぴしゃり"が出してしまう場面がどうしても出てきてしまいます。
「おもちゃを取られたとき」「順番を守らなかったとき」「自分が欲しいものをゲットしたい時」「自分がこうしたい時」など、「自分が持っていたのだから返して欲しい」「自分の前に割り込まないで、ちゃんと並んで」「そのおもちゃを貸してくれる」「そんな風にやるんじゃないよ。こうやるんだ」と会話がお互いに出来れば、ちょっとした諍いはあっても、言葉を交わしあいながら、その場で解決していくことが出来るようになるでしょう。
でも、自我が前面に出てくる自立への第1歩の時期には、それはまだ不十分です。
自分の主張は押し通したいけれど、それを上手に相手に伝えられないもどかしさが"手出し"になってしまうため、けんかになったり、相手がちょっと強力であれば、一方的ともいえる攻めになってしまいます。
①即座に大人が割り込んで、そのやり取りを"だめよ"と制止してしまう。そして"ごめんね"と大人が代わりに謝ってしまう。

②そのまま見ていて、やらせ続けさせてしまう。


③少しの間、子どものやり取りの様子を見ている。


①は子どもたちが、消化不良を起こしてしまいます。子どもたちが納得した状態で収束していないからです。小さな子にそんなことは必要ないと思ったら大間違い。小さな子どもでも、それなりに解決の道を作ってあげなければならないでしょう。大人が代換をいつもやっていると、何かあるごとに"ママー!”"パパー!”と泣きついてくる子になってしまうかもしれません。
②は、ほっぽりっぱなしにして見て見ぬ状態を大人が作ってしまうと、ちょっと危険なことも起きてしまいそうですね。大人同士も険悪な状況を作ってしまうかもしれません。
では③はどうでしょう。大人が、「手が出てしまったのはどうしてなのか」を分かってあげ、"これこれだったので手が出てしまったんだね"とまず、子どもの行動を全面否定しないことから始まり、でもぽかり・ぴしゃり・がぶりをやってしまったらどんなに相手の子が悲しい思いをするかを話して聞かせたらどうでしょう。ちっちゃな子に何が分かるのと思わず、根気よく何回でも静かに言ってあげると分かってくるものです。
はなはなひろばに来る子どもたちを見ているとそれが出来ることがよく分かります。
そして3歳近くになってくると、子どもたちの様子に変化が起きてきます落ち着いてくるのです。ぐんと言葉数も多くなり、小集団遊びが出来るようになると、群れて遊ぶ時のルールを自然に覚えていきます。
子どもたちの成長の過程のほんの一時期の難しさを、お互いを尊敬するコミュニケーションを取りながら、親子で上手に乗り切って欲しいです。出来たら、あんまり声を荒らげた対応をしないですむように出来るといいのですが・・・・・

                        M