はなはなひろば活動日誌

横浜市鶴見区にある
子育て支援施設の日誌です

食べることから成長へ

2012-02-21 10:36:56 | 日記


  はなはなひろばでは、特に食事の時間を決めていませんが、12時頃になると自然にお昼ご飯が始まります。静かに椅子に座って食べている子、暫くすると遊びながら食べる子、遊びたくてあまり食事をとれない子。いろんな子供の姿がみられます。
  先日、ある研修会でこんな話を聞きました。
△▽ 落ち着いて食べることができなくなったら30分で食卓を片付けてしまい、子どものおなかがすくまで何も食べさせないこと。そして次の食事の時に、その子の嫌いなものから一品ずつ出して、お母さんと半分っこするなどの工夫をして一緒に食べてあげる。


△▽乳児期から幼幼児期は野菜を食べるトレーニングをする大切な時期です。一度食べた味は決して忘れないので、この時期にいろいろな種類のものを食べさせてあげるのが大事。


△▽ 手づかみ食べは、お箸を使う練習につながっている。またスプーンやフォークは上手く使えなくても、持たせることで手首の運動になる。

というものでした。

そういえば、ひろばでのYちゃんは手づかみでうどんを美味しそうに食べ、そしてスプーンの上におかずを手でのせ、そのまま両手で口へ運んでいました。子どもは、自分から成長に結び付くことを一所懸命にやっているのですね。

  子どもが成長しようとする姿は遊びの中でも見られます。例えば、お友達が持っているおもちゃを見ると自分もそれが欲しくなって取り合いになる時です。おとなは見守っていて、おもちゃを取られたり、泣いてしまった子どもに誰かしら言葉かけをして関わってあげます。また、子どもはお母さんの所へ走って行って抱っこをしてもらったりもします。
その子は、きっと自分を受け止めて貰えたことで安心し、気持ちが落ち着くのでしょう。またお友達と遊び始めます。そしてまた喧嘩。こんな事を繰り返して社会性を身に付けていくのでしょう。
(T)


勇気を出すこと

2012-02-12 17:41:15 | 日記


2月8日(水)「はなはなひろば」でのイベントのひとつ、「手話で楽しく」が、たくさんの方の参加のもとに行われました。
すっかり顔なじみとなった聾者の貝沼さん、そして手話通訳の秋葉さんが、今までにない近しい関係を感じられる雰囲気での会でした。
前日雨だったこともあって、予想以上の親子が朝早くから来てくれたので、にぎやかな会になりました。
いつもは、手話で食べ物・動物を現す手話を教えてもらったり、簡単なあいさつ、子どもたちに向き合う時のできるといいなあと思われる言葉などを手話でやり、また「アンパンマンの歌」を手話つきで歌ったりしましたが、今回は当事者の貝沼さんから,聾者であることで困ったこと、周囲の人たちは聾者に対してどう向き合っていったらよいかなどの話を率直に話してもらいました。
ご自身の両親のことから、ふたりのお子さんを養育していく上での話などを聞くことができ、"そうなのか!!"と思うことがいっぱいありました。わたしたちはなに不自由なく、ごく自然に交わしている「言葉」を出せない聾者の人がどうしているかが、とてもよく分かり、胸を打たれました。
聾者と向き合った時は、臆せず私たちのできるだけの表現で会話をするということが大事なのだと思いました。
◎ ゆっくり顔と顔を見合わせて、口をはっきり開いて話してみる
◎ 紙に書いて話す
◎ 手のひらに字を書いてみる。あるいは空に字を書いてみる(空書)
◎ 手話ができるならなおよい。もちろんジェスチャーでもOK.

外国へ行ったとき、外国語が分からなかったら、身振り手振りで伝えることができるように、思い切って、しり込みせずに交流してみることが大事なのです。
チャリティには積極的に参加することはできても、街中で白杖を持った人、車椅子で移動している人やお年寄りなどを見かけたとき、困っている状態であったら「サポートしましょうか」という声を掛ける勇気が日本人にはなかなかいないように見えます。"見て見ぬふり"でやり過ごしている光景をたくさん見ます。
公式の場などでも手話通訳が入っていることが多くなっているように、いま手話は以前よりさまざまに使われているようになっています。はなはなひろばは、4月からの来年度も、また秋葉さん貝沼さんに来てもらうことにしています。
ぜひ予定がわかったら、敬遠せずに参加してくださいね。
この日の最後は、みんなで「まるまるもりもり」と「犬のおまわりさん」を、手話を交えて楽しく歌いました。
また、おかあさん方から、「こんな戸起動手話でやるか」という質問も出されました。
まだ言葉が十分に出せない小さな子どもたちと向き合う時、声と一緒に手話を入れてみるとより具体的になりますよ。
                  M