はなはなひろば活動日誌

横浜市鶴見区にある
子育て支援施設の日誌です

<DVD 「3.11 その時、保育園は」受賞おめでとう>

2012-04-25 17:20:02 | 日記

先月17日の土曜日オープンの日に、ひろばで上映したDVD「3.11 その時、保育園は」が、日本科学技術振興財団の科学技術映像祭で特別奨励賞を受賞したと、監修者の天野珠路さんから連絡がありました。この分野の賞としては、とても珍しい受賞のされ方だったらしいのですが、地道な取材のもとにしっかり出来上がった、時を得た作品であったということなのでしょう。
これから、全国各地で上映会が開催されることになったそうですが、天野さんはとても喜んでおられました。
「はなはなひろば」にDVDはありますので、凹地で、あるいは仲間で観たいという方は、いつでもお貸ししますので、ひろばのスタッフに声をかけてください。
いざという時に、どうしたらよいかを知る良い機会になるかもしれません。
               M

 


祝 KItsh開設   <ひろばの仲間ができました>

2012-04-18 13:50:43 | 日記

東高校入り口、みゆき商店街の中に4月17日、はなはなひろばの仲間ができました。親と子のつどいの広場Kitsh《キッチュ》です。
「馬場・寺尾地域の親子に向けての子育て支援活動を行っていく」広場です。
前日に内覧会があり、「はなはなひろば」から3人がお祝いに駆けつけました。
ドラッグストアの2階にあり、新しいできたてのひろばは、「モデルルームみたい」と言う人もいましたが、気持ちのよい空間になっています。
地域の方々や市・区所の担当の方々などたくさんの人がみえていました。鶴見区では、「わっくん」と合わせてこれで3つの常設親子の広場が誕生したわけで、とても嬉しいことです。
このような広場がもっともっと増え、親子がちょっと出かけられる距離にあるとよいのですが、それはまだまだのようです。
でも、今まで遠路はるばる馬場町の方からはなはなに来ていた親子にとっては「キッチュ」は、手近にいけるところになったのではないでしょうか。ぜひ、一度いってみてください。
とにかく、キッチュ誕生、おめでとう!!!!!
               M


《雨もまたよし 4月の土曜オープン日 3月も雨でしたが・・・・?》

2012-04-17 11:12:59 | 日記

4月14日は、この月の土曜オープン日です。朝から本降りの雨でした。この雨では親子の来所はどうなることかと思いながらも、9時30分にはひろばに着き、親子を迎え入れるための準備を始めました。いつものように、まずシャッターを 開け"ひろばをきょうもやっいますよ”というサインのために黄色いのぼりをびしょびしょにさせながら出し、雨戸を開け・トイレ掃除をし、もうひとりのスタッフとふたりで床の雑巾掛け、外掃除などをやり終わった後、この雨の中を一番目のSさん親子が3人でやってきてくれました。(10時頃でした)
コートを濡らしてTちゃん、だっこ紐の中のSちゃん、よく来てくれましたね。
それから次々と親子が雨の中をひろばにやってき、お昼ご飯の時には6組15人になり、とても賑やかなひろばになりました。(この日は全部で9組20人の利用者がありました)
テーブルを二つ出して、みんなでそれを囲んでの和やかな食事風景でした。ママたちも、話がいろいろ弾んでいるようで、笑いがあちこちで起こっていました。
この日は、月1回のオープン日とあって、幼稚園・保育園に通うようになった子どもたちとそのママたちが、楽しみにして集まってくる日でもあるようです。
それに、現役の親子も混じって、下は2ヶ月から、上は4歳の子まで、とても年齢差のある組み合わせとなった、バラエティに富んだひろばでした。
二つある、ベビーベッドは赤ちゃんがかわるがわるすやすやタイムとなり、授乳ソファーも何回か使われました。
おもちゃも所狭しの状態でしたが、それぞれの年齢の子どもたちが選ぶおもちゃが異なるのが見ていてよく分かりました。ごっこ遊びあり、ブロック・積み木遊びあり、鎖を色々に見立てて楽しむあり、滑り台に自動車にと移り遊びをする子、絵本に集中している子、ボールでボーリングをする子、投げっこをする子などさまざまでした。
ママたちも一緒になって遊んでくれていたのがとてもよかったです。
おやつタイムは3時を待たずに始まり、子どもたちの大好きなおやつがあちこちから出てきました。
1ヶ月前の3月の土曜オープン日、DVDを上映した日でしたが、その日も雨で、そして今日も雨というわけで、ついてない土曜日でしたが、とてもよいムードの1日でした。
また来月(5月19日)もたくさん来てくださいね。
                         M


<こんなにも違ってくるのですね>

2012-04-14 19:52:48 | 日記

新年度の幼稚園が始まる前日、ひろばには4歳のMちゃん、それに1歳~2歳の子どもたちが入り乱れて遊んでいました。Mちゃんは遊び相手になる子どもがいないので、手持ち無沙汰の様子をしていました。そこへ3歳のRちゃんがやってきました。そすとMちゃんは水を得た魚状態になり、すぐにRちゃんとペアを組み隅っこのイスに座っておしゃべりを始めました。おしゃべりに花が咲き、とても楽しそうな雰囲気です。そのやりとりは、ちゃんとした双方向の会話になっているので心地よいのでしょう。ふたりの世界がしっかり作られ、他を寄せ付けないムードになっています。
これは、言葉を発しきれない、その下の子たちには決して成立しない世界です。
小さな子たちは、それぞれがやりたい遊びをしているという感じですが、MちゃんとRちゃんは、ふたりしてひとつの遊びを共有し、どんどんその遊びを膨らませていかれるのでしょう。楽しさはスタートより何倍も大きくなっているのです。
その最たる遊びが、「ごっこ遊び」です。何かの役になりきり合いながら、その世界にどっぷり漬かりこみ、そのときを楽しむことができるのはこの年齢の時しかないのでしょう。
お互いに他の人物の「ほんこ」の自分になり、大人には思いもつかないような素敵な遊びを展開できます。
人間しか使わない「言葉」というものが、人間同士をつなぐ大切な役割をしていることがふたりの様子を見ていて、とてもよくわかりました。
だからこそ、このくらいの年齢になってきたら、集団が必要で、そこから学び取ることが多くなるのでしょう。
家族だけでは、世界が限られたものになってしまいがちですが、子どもたちが多い集団の中に入ると、お互いに刺激しあいながら、子どもたちの成長に欠かせない何かを、たくさんたくさん得ていくことでしょう。
善悪織り交ぜての学びであるかもしれませんが、純粋培養状態では、決して生きてはいけないのですから、それこそが必要なのだとも言えるでしょう。
ひろばの小さな子たちも、次々と言葉を獲得し、豊かな言葉を媒体として、本当の仲良し友たちを作っていってます。
                M


つくし(土筆)に寄せて 善意が素直に届くためには・・・・

2012-04-12 10:56:09 | 日記

かつて、「はなはなひろば」を利用されていて、今は港南区のほうへ引越しされた野村さんからメールが届きました。
今も、野村さんは月1回の土曜日に来てくれています。
このメールは、いろいろと考えさせられる内容でした。
親と子、大人と子ども、社会と子どもの関係が、とてもおかしなことになってしまっていることに気付かされました。
野村さんのご了解を得て、公表することにしました。皆さんからのレスポンスが来ることを期待しています。
活発な話し合いができれば、ほんの少しでもよりよい社会への足がかりになることでしょう。
                    Y

以下、野村さんのメール(全文)
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春ですね。桜が綺麗ですね。
今朝の保育園への道すがら、、、、
あともう少しで保育園というところで 一人のおじいさんが私達の近くを歩いていました。
狭い歩道沿いに つくしが生えているのをみつけると 「こんなところにめずらしい」といいながらしゃがんで取っていました。
ちょうど目があったので 「本当ですね」と声をかけました。「ほら ひとし、つくしよ!」教えていると
「ぼくにあげようね」とおじいさんはひとしの手につくしを握らせました。
「いらない!」 と言うと、手にしていたつくしを地面に投げつけて走っていくわが子。。。。おじいさんはちょっと悲しそうです。
「ごめんなさい 保育園に持っていくと怒られちゃうからだと思います。すみません」とおじいさんにあやまりつつつくしをお返ししました。
「そりゃ 気づかんで悪かったなあ」そういうと歩いて行かれました。
 
ひとしは少し離れたところで私を待っていました。
 
もうちょっとやさしく言ってほしかったなあ。「いらないっ!って投げるのは良くないなぁ」と言おうと思った瞬間頭をよぎったのは 保育園で今どんなことを教えてるんだろうか。。。ということ。
 
知らない人についていかないように。
知らない人は怖いです。。。
 
そう 3歳児に見分ける能力を求めるより、知らない人についていかないようにまず教えるのが優先なのでしょう。
ひとしなりに先生の言いつけを守ったのです。
 
やさしそうにみえて怖い大人がいるのもたしかです。
でも ほんとうにやさしい大人もたくさんいます。
あいまいな線引きをどう教えるべきなのか、ちょっと考えさせられました。
 
どうしてあんな態度をとったのか聞いてみようと思います。
もう少しやさしく言ってほしい事、投げるのはいけないという事は、今夜話してみようと思います。
 
野村 若菜