今、思えば、私は子供の頃、結構、わがままな言いたい放題の子供だった。
3人兄弟の末っ子で初めての女の子だったので特に、父親には可愛がられていた。でも母は兄達には優しく、何故か、私には特別、小うるさかったような記憶がある。
母は今、施設に入っており、週に一度は面会に行くものの、私の顔を見た途端、用事を次から次へと言いつける。
爪切りに始まり、耳掃除、腰の湿布はりから、最近では化粧水をコットンに浸し、綺麗に顔を拭けとのたまう。
先日も大きな地震があったので様子を見に行ったら、地震など、全く、どこ吹く風の如く、相変わらず用事を言いつける。
帰り際に捨て台詞を吐いてしまった・・・「わたしゃ、お母さんの、お手伝いちゃうし~」
言ってしまってから気が付いた・・・・同じ事を子供の頃、母親から言われていた記憶が蘇って来た。
やれ、髪の毛をポニーテールにしろ、やれ、晩御飯は魚じゃなく、肉料理にしろ、手作りの洋服はダサいから○○のスカートを買って!!家庭科の宿題の浴衣を縫っておいて・・・・次から次へと用事を母親に言いつけていた時、母親の口から出た言葉・・
「私は、あんたのお手伝いさんじゃないんだからね」
~ったく、同じ言葉を今度は娘から母親に投げかけるか???
あと、何年かすれば、今度は我が娘から言われるかもしれない、その言葉の重みに思わず、一人で笑ってしまった地震の日であった。
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