3.11東日本大震災から8年
東北沖M7級「90%」の確率
3.11東日本大震災から8年目に入った。「原子力緊急事態宣言」は今だ解除されておらず、東電第一原発は1,000㌧を超えるデブリ、112万㌧の汚染水948基のタンク群等に埋め尽くされている。
そして、先月26日、国の「地震調査研究推進本部」(地震本部)は「今後30年以内の地震発生確率」(2019年1月1日時点)を発表した。
上図の切迫度ランクは30年以内に発生する「確率」で、その値は3%未満が「ほぼ0・Ⅰ」、26%未満は「やや高い・Ⅱ」、26%以上は「高い・Ⅲ」の3段階に分ける。評価できない場合は「不明」である。
福島県沖から茨城県沖M7~7.5程度、ランクは最も確率が高いⅢとなった。
一方、東日本大震災と同じM9程度の超巨大地震が今後30年以内に起きる確率は「ほぼ0」で据え置かれた。
特に、強調したいのは青森県東方沖から房総沖の海溝近くで断層がゆっくりとずれて陸での揺れは小さくても大津波が押し寄せる「津波地震」(1896年明治三陸沖地震、)は30%程度で2011年版と同様となった。
更に、千島海溝の地震津波は要警戒だという。
既報No205でも取り上げたが第一原発では津波対策がリスク源として重視され1~4号機の海側を覆うように防潮堤が計画されている。しかし、海水面から8.5㍍の所に3~4㍍では12.5㍍だ。東電が警戒する「検討用津波」(アウターライズ地震)は26.3㍍である。この高さでは防止できない。
前述のデブリに加えて、使用済み核燃量約13,000体、アルプスの吸着剤やドロドロの二次廃棄物は凄い高線量である。これがいたるところにある敷地だ。とにかく油断は禁物である。
P2 環境省、30年後持ち出しの約束を反故に
3兆円の除染事業の後に除染廃棄物再拡散の愚挙
P3 「深刻な可能性」の見解を持ちながら「ニコニコ」発言
その裏に何がある!!
P4 第37回公判 東電旧経営陣の裁判結審
判決は9月19日 厳正な判決を求める。
P5 再開後46回東電交渉
第1原発事故の収束、労働環境改善などの要請書を提出!
P6 自主避難は当然の行動だ!
国・福島県に原発事故避難者の実態把握を・・・