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新型 CIVIC e:HEV 丁寧に乗りたい(ブレーキ編 - その弐)

いよいよ3日後に迫った、12/26 井上尚弥のタイトルマッチが、とても楽しみです。
因みにその日は、新型 CIVIC e:HEV を納車してから、満9ヵ月目となる記念日です。
走行距離はなかなか伸びず(笑)、今日現在で 6,452km となっています。

納車から9ヵ月ということで、見えない部分のあちこちが、傷んでいるかもしれません。
ですが、車は、走って、曲がって、そして、止まれてナンボのもの。
「ブレーキを踏んで停止するのが楽しい」
とまで言われた新型 CIVIC ですから、ブレーキだってタフな高品質である筈。
そこのところに対する、わたしなりのこだわりを、今日も存分に語ってみたいと思います。



(目次)
・左後輪ブレーキ固着トラブルの一件を振り返る
・車のディスクブレーキの機構
・左後輪だけブレーキディスクの錆が酷かった理由
・現在のブレーキの調子は?
・停車の瞬間のブレーキフィール


左後輪ブレーキ固着トラブルの一件を振り返る

まずは、今年 7/10 に起きた、左後輪ブレーキ固着トラブルの一件を、振り返ってみます。

前日の日曜日に洗車をし、翌 7/10 の朝、出勤のため車を出そうとしてトラブルは起きました。
エンジン始動、EPB を解除して、ブレーキペダルを離すと普通はトロトロ前進を始める筈が、「グギッ!」という異音が左後輪のブレーキ付近から聞こえて、車は発進しませんでした。
軽くアクセルを踏むと、再度「グギッ!」という異音がして、ようやく車は前進を開始した。

というのが、トラブル発生時の事象のあらましなのですが、その結果の副作用として、ブレーキペダルを踏むと「カチ」と音がする症状が出るようになり、それは今現在も続いています。
詳細については、以前の記事「ブレーキペダル編 - その弐」を参照ください。
その記事の中でわたしは、次のように書きました。

「左後輪のブレーキディスクとパッドが錆で固着し、それが剥がれようとした際に出た音です」

「ブレーキディスクとパッドが錆で固着し」と書いている部分が、今思うと、
間違っている可能性があるかもしれないなと思って、今この内容を書いている次第です。
ブレーキディスクが錆びるのは事実として(=実際に自分の目で見て確認済み)、
ブレーキパッドがそもそも錆びるものなのだろうか? と疑問に思ったわけです。




車のディスクブレーキの機構

それ以前の話として、わたしは車のディスクブレーキの機構について、よりゴツくて巨大な部品が使われていることを除けば、チャリ(自転車)のディスクブレーキと実質的に同じなのだろうと、思っていました。



要するに、↑これのゴッツイ版なのだろう、くらいのイメージを持っていたわけです。

ブレーキディスクをパッドで挟んで摩擦で制動する、という点では確かに同じですが、
車特有の機構、すなわち、ブレーキキャリパーの中でピストンが油圧で動いてパッドを押さえつける、そのような仕組みになっていることを、恥ずかしながらつい最近まで知りませんでした。
自転車のディスクブレーキのような、あんなものではなく、ディスクにほぼほぼ密着状態にある分厚いパッドを、油圧パワーでピストンが迫り出してさらに強固に押さえつける、そのような頑丈な機構になっていたのですね。。。

その部分で、根本的な思い違いがありました。
YouTube の動画でも「ブレーキの固着」に関する動画がありますが、それらはいずれも、ブレーキキャリパーのシリンダー内でピストンが固着して動かなくなった状況を指している、ものがほとんどであるように思われます(全てを見て確認したわけではないですが)。

そのことを考えると、「左後輪のブレーキディスクとパッドが錆で固着した」とわたしは書きましたが、実はそうではなく、錆の影響によって左後輪のブレーキキャリパー内のピストンに何らかの異常が発生した、のが実際のところだったのかもしれません。

 


左後輪だけブレーキディスクの錆が酷かった理由

ただ、7/10 のトラブルを引き起こした原因が「錆」であることは、間違いないと思います。

ブレーキディスクは鋳鉄で出来ているので、簡単に錆びる、と言われています。
雨が降って濡れれば錆びるし、洗車をして濡れれば錆びます。
錆びても、少し走ってブレーキをかければ、パッドで挟んだ摩擦で錆は削り落ちる
だから問題ないと、そのように言われています。

しかしながら、実際にわたし自身、錆による固着という現実的なトラブルに見舞われました。
なので、あの一件が起きてからは、「ブレーキディスクの錆は気にしなくても大丈夫」というスタンスは捨て去り、洗車を行なった後は必ず近所を少し走って、ブレーキディスクの錆落とし(&水気飛ばし)をやることを心掛けています。

以来、7/10 のときのようなブレーキの固着トラブルは、今のところ起きていません。
それで対策完了、問題解決、と言いたいところですが、まだ1つ課題が残っています。



わたしの新型 CIVIC e:HEV は、7/10 のトラブルが発生した納車4ヵ月目の頃よりも以前から、
前輪のブレーキディスクは左右ともほとんど錆びてないのに(↑の写真の上2つ)、後輪の錆がなぜか酷く、特に 左後輪のブレーキディスクだけ突出して錆びていました(↑の写真左下)。
そして、7/10 のトラブルは、左後輪のブレーキで発生しました

つまり、左後輪のブレーキディスクだけが、何故いつも酷く錆びていたのか?
その原因を究明しないことには、洗車後の錆落としの対策を徹底したとしても、
固着の問題が再発する可能性は残ると考えられます。

原因は、浴室の窓から出てくる湿気ムンムンの暖気でした。
家(賃貸)のガレージを、少し引いて眺めていたある日、浴室の窓の存在に気付き、
そこから出てくる暖気を毎晩浴びているせいではないか、と思い至りました。
その日の夜から、浴室の窓は絶対開けないようにすることで、
左後輪のブレーキディスクの錆問題は、無事に解決できました。




現在のブレーキの調子は?

わたしの新型 CIVIC e:HEV のブレーキの調子が、今現在どうであるか、について。
わたしにとって「ブレーキの調子」の良し悪しの判断基準は、大きく次の2つです。
(過去記事「ブレーキ編」で書いたことの繰り返しになりますが)

①停車直前に「ググッ」と異音が鳴るかどうか

まずは、停車直前に「ググッ」と異音が鳴る現象が出るかどうか。
ブレーキを踏んで減速(初期制動)を開始し、その後ブレーキを徐々に緩めていって、完全に停車するその直前、後輪のブレーキ辺りから「ググッ」という異音が鳴ることがあります
ブレーキを徐々に緩めていくのは、↓の ② のカックンを回避するために不可欠な操作ですが、カックンを回避したいがために緩めすぎると「ググッ」と異音が鳴ってしまう結果になります。
逆に、ブレーキの緩め方が足らないと、異音は鳴らない代わりにカックンになってしまいます。

②出来るだけカックンとならずにスムースに停車できるかどうか

2つ目は、停車時の車体の揺れについてです。
初期制動から、ブレーキを徐々に緩めていき、最終的に完全に停車する際に、なるべくカックンとならずに(=なるべく車体が揺れることなく)スムースに停車できるかどうか
これも結局、ブレーキの緩め方に依存する↑の ① とのトレードオフなので、どこまでのカックン(車体の揺れ)を許容するかの話になってくるかと、個人的にはそのように思います。

① が発生したら、その時点でアウトです(話になりません)。
① が発生することは、まずほとんどありません。
駐車場に入れるときの切り返し時に、たまに鳴ることがあるくらいでしょうか。

① が発生しない前提で、どこまで ② を追及した停車を実現できるか。
そこの匙加減(=ブレーキの緩め方の加減)が、腕(足)の見せどころです。

① が OK で、② も(まあまあ)OK であれば、今まではそれで(大体)満足していました。
ですが最近は、①,② に続く第3の判断基準(=③)がありまして、①,② が(まあ)OK であっても ③ が駄目であれば、ブレーキの調子が良くない、と判断しています。
あるいは、① が OK で ② がイマイチであっても、③ が良ければ「おっ、今日はブレーキの調子いいね」と上機嫌になれる、そんな感じです。

その第3の判断基準とは、「③停車の瞬間のブレーキフィール」です。




停車の瞬間のブレーキフィール

フィール(feel)は、「感じる、感触、手触り、肌触り」というような意味です。
ブルースリーの名言「考えるな、感じろ(don't think, feel)」の、あの feel です。

③停車の瞬間のブレーキフィール

ブレーキを踏んで、踏み加減を徐々に緩めていき、最終的に完全に停車する瞬間に感じる、ブレーキディスクとパッドの噛み具合の感触(feel)、とでも表現すれば良いでしょうか。
その感触を感じているのは、ブレーキペダルを踏んでいる右足ではなく、全身(五感)の感覚です。

「停車の瞬間のブレーキフィール」が良好な場合
  • 絹のように滑らか
  • 餅のような粘り腰
  • ガサついた感じが一切しない

    「停車の瞬間のブレーキフィール」がいまいちな場合
  • 一言で言い表すなら、粗削り感
  • いかにもこう、ブレーキディスクとパッドが擦れているような、ザラついた感がある

  • これはなかなか、言葉で表現するのは難しいのですが、一応書くと↑のようになります。
    因みに、「③停車の瞬間のブレーキフィール」がいまいちな場合でも、「ググッ」などと異音が鳴るわけではありません。

    ③ の良し悪しとしては、ザラついた感の他に、停車の瞬間の挙動も違います。
    ③ が調子いいときは、車速が一定の割合で減衰していって、ゆっくり停車するのですが
    ③ がいまいちな場合は、車速があるところまで減衰した時点で、パッドがディスクをサッと噛んで性急に停車する、ような動きになるのが特徴です。

    ①「ググッ」と異音が鳴るかどうか
    ② カックンとならずスムースに停車できるかどうか
    ③ 停車の瞬間のブレーキフィール

    もう1つ、①,② については、ブレーキの踏み方を調整することで回避できますが、
    ③ については、ブレーキの踏み加減の調節ではどうにもならないことが多いです。




    そんなことで、最近は、ブレーキの調子の良し悪しを判断するうえで、
    「③停車時のブレーキフィール」を最重要視しているような感じです。
    朝の出勤時には、③ はいまいちなことが多いです。
    しかし、夜の帰宅時には、「絹の滑らかさ」「餅の粘り腰」が戻っていることが多いです。
    また、洗車直後の錆落とし&水気飛ばしで近所を走っているときは、非常に調子いいです。

    左後輪ブレーキディスクの錆問題も、無事に解決できて、
    今現在、わたしの新型 CIVIC e:HEV のブレーキの調子は、概ね良好といったところです。
    今後とも、今の調子を長く維持していけたら良いなと思っています。
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