嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

ゆらぎと名動詞

2005年01月21日 18時36分11秒 | 駄文(詩とは呼べない)
ゆらぎは名詞だろうか動詞だろうか
人間は名詞だろうか動詞だろうか

世界の檻があるがなしいのは
そこに世界の全てを超越するかのように嘲笑う
変化の混沌があるからで
そしてそれは肉体を生きさせると共に
私の枠を壊そうとする

情報としての私という言葉は
私を私らしくしてくれたりはしないし
ただ動かず私であるだけである

アナログである肉体人が言葉に憧れるのは
言葉のデジタル性が持つ永遠への憧れであって
言葉である私が心に憧れるのは
意味肉体の源泉が持つ変化への憧れであって
どちらかが欠けてしまっても当然のように
私は僕でも俺でもないという乖離感に苦しめられ
それをなんとか繋ぎ止めるのが「伝える」
という意志の引力であって
生きてる間は引力がまだ無くならないとしても
儚く激しく弱い意志の力は
それ自体が矛盾のブラックホールを起源とするために

やはり私はゆらぐのだろう

ゆらぐは動詞
ゆらぎは名詞

そんな過去は要らない
そんな歴史は要らない
揺らぎ続ける今が欲しい

ゆらぎは鳴動し
新しい言葉に憧れるから

「ゆらん」は名動詞

そんな風に名付けるだけの事。

ゆらんゆらんと、流され消える─…

あるがなしいけどシャボン玉

2005年01月21日 17時56分00秒 | 詩に近いもの
シャボン玉は成長するだろうか?

樹は深く深く、地中へ根を張り地球を知ろうとする
言の葉は高く高く誰よりも高く上へ枝を伸ばし
考えて大気の道を分かり
長くなる事によって新しい葉を枝に生まれさせる

シャボン玉の模様は変化する
決して留まる事はなく
大気に流されさまよい続ける
いつかはじけて消えるだろう

シャボン玉の呼吸はふくらんだりちぢんだり
そして何も分からない
あるいは空気のトンネルで
穴を開ければ弾けるだろう

メロディーははじけるだろうか
空気の幻聴は届くだろうか

太陽は葉にエネルギーを注ぎ
シャボン玉に光のプリズムを映し出し
熱い輝きで核は融合するのだろう

形は引力のままに
流されるままに
あるがままに
とてもあるがなしい世界の檻で