嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

足音を刻む歩き方

2005年01月28日 17時57分55秒 | 駄文(詩とは呼べない)
モールス信号の時空で
まばたきだけが君の合図で
いつも目を閉じている僕はロバの耳

両手に握った決意は汗だくで
いつだって僕は後ろを振り返って

手を伸ばす勇気も無い君だから
前にも進んだりはしないけど

目を開けば眩しすぎるから
このまま目を閉じて歩くよ

君の手にかすかに触れるために
呼吸音だけを同調させて

歩く歩幅は少しずつで
前向きに笑う今だけが一歩ずつで

最後に君を見て微笑むために
僕らはまだ、遠い今を生きる

僕らの今は、何かを見つめる

ありふれた感情のために用意された泉

2005年01月28日 15時14分38秒 | 詩に近いもの
眠る森の泉で

開かれた別世界で

水面に波打つ響きだけが

おかえり、おかえり、と言うけれど

お菓子の家もお婆さんもそこには居なくて

私はただ素足を浸して

水の波紋と話をするけれど

たくさんの景色たちが通り過ぎて

ガラスの季節はいつも壊れ続けて

落ちてくる水滴だけがビー玉のような気がして

ゆっくり顔を見上げれば

空はドームのように悲しんでいる

儚い雫の水音が

ただひたすらに ひたすらに

誰にも届かず、塩味を奏でるだけ