三重県津市にあるJR東海の伊勢川口駅は、松坂駅と伊勢奥津駅とを結ぶ全線単線非電化の名松線(43.5km)の一般駅として1931(昭和6)年9月11日に開業しましたが、既に中勢鉄道(岩田橋~伊勢川口・20.6km)の駅としては1925(大正14)年11月27日に開業していました。
現在は単式ホーム1面1線を有する無人駅です。
1930(昭和5)年12月に建てられた木造駅舎は、今も健在です。
2013(平成25)年度の1日の平均乗車人員は15人です。
伊勢川口駅が属する名松線は、もともとは名張と松坂を結ぶ計画で建設が始まりましたが、松坂~伊勢奥津間が開業したにとどまりました。
名松線は1968(昭和43)年9月1日に国鉄諮問委員会が提出した意見書にも名を連ね、1980(昭和55)年12月の国鉄再建法施行による特定地方交通線選定の際には第2次特定地方交通線に選定されますが、1985(昭和60)年8月2日に沿線の代替道路未整備を理由に廃止対象から除外されました。
<伊勢川口駅の年表>
・1925(大正14)年11月27日:中勢鉄道の駅として開業
・1931(昭和6)年9月11日:国鉄名松線の伊勢川口駅が開業
・1943(昭和18)年2月1日:中勢鉄道廃止
・1965(昭和40)年10月1日:貨物・荷物取扱い廃止 駅の無人化
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により東海旅客鉄道(JR東海)の駅となる
(駅 名 標)
(家城方面を望む)
撮影年月日:1997(平成9)年9月13日