和歌山県和歌山市にあるJR西日本の紀伊駅は、天王寺駅から大阪府南部の各都市を経由して和歌山駅までを結んでいる阪和線(63.0km・羽衣支線を含む)の駅です。
もともとは大阪と和歌山を高速に結ぶことを目的に建設された阪和電気鉄道の駅として、1930(昭和5)年6月16日に開業しました。
島式ホーム2面4線を有する直営駅で、1954(昭和29)年3月に建てられた駅舎が一部増築されたものの、今も健在です。
2017(平成29)年度の1日の平均乗車人員は4,048人で、これは起終点駅を含む阪和線の全36駅中22位です。
この紀伊駅は、阪和線としては和歌山県の最北端にある駅で、北隣の山中渓駅との駅間距離は同線では最も長い8.1kmとなっています。
<紀伊駅の年表>
・1930(昭和5)年6月16日:阪和電気鉄道の駅として開業
・1940(昭和15)年12月1日:阪和電気鉄道が南海鉄道に吸収合併され、南海鉄道山手線の駅となる
・1944(昭和19)年5月1日:南海鉄道山手線が戦時買収私鉄に指定されたことにより国有化され、国鉄阪和線の駅となる
・1954(昭和29)年3月 :現在の駅舎が竣工
・1968(昭和43)年9月1日:貨物取扱い廃止
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
・1988(昭和63)年3月13日:朝と夕方の一部の快速の停車駅となる
・1992(平成)年11月1日:みどりの窓口の営業開始
・1993(平成5)年7月1日:阪和線運行管理システム(初代)の導入
・1999(平成11)年5月10日:紀州時快速の運転開始により、終日快速の停車駅となる
・2003(平成15)年3月 :エレベーターの設置に伴い、駅舎が一部増築される
・2003(平成15)年10月1日:ホームを除き、駅コンコースの喫煙コーナーを廃止
・2003(平成15)年11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能になる
・2009(平成21)年7月1日:ホーム上の喫煙コーナーを廃止して、駅構内終日全面禁煙化
・2013(平成5)年9月28日:阪和線運行システムを2代目のものに更新
・2017(平成29)年3月7日:入線警告音(接近メロディー)を幅広い周波数帯域を持つ音質の警告音に更新
・2018(平成30)年3月17日:駅ナンバリングの導入
(駅 名 標)
(天王寺方面を望む)
(和歌山方面を望む)
(紀 伊 駅)
撮影年月日:2018(平成30)年3月24日