源氏物語と共に

源氏物語関連

雲隠れと宇治十帖

2008-06-21 18:21:06 | その他

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源氏講座はいよいよ光源氏亡き後の匂宮の巻へ突入しました。


「雲隠れ」巻の事をお聞きしました。


この巻はずっと古来からもともと無かったものと私は信じていましたが、
講座の村井利彦先生は宇治十帖全部の総称が「雲隠れ」と言われ、
またまた感心してしまいました~


この先生の説は、発想が面白くていつもビックリしてしまいます。
講座の皆さんもそうおっしゃいます。
そしてお話が上手なので、講座中に眠ることが少ないと(笑)ありがたい(笑)


また、私がイメージ的に好きだった薫の事も、
紫式部は宇治十帖で彼をとことんけなしていくと言われました。ああ・・!!
光源氏を完全無欠にするためだそうです・・


実際に「匂宮」の原文でもありました。


「この君はまだしきに世のおぼえいと過ぎて
思ひあがりたること、こよなくなどものしたまふ」(匂宮)


もともと宇治十帖は何となく暗いイメージです。


男の貴族がすぐに「よよと泣き給う」ので、私はあまり好きではなかったのです。


しかし、この「よよと泣き給う」は生きとし生けるものに心を感じる擬人化法の一端。
草木成仏、つまり有情非情も皆心があって成仏するという仏教の考えらしいです。


だから、現代と違って平安貴族は何にでも感情移入して涙を流す。
歌にも涙が多いと教えてもらって納得。


単純ですが、これからの宇治十帖に興味が出てきました。
相変わらず、仏教観は苦手ですけれど。。


年齢を重ねたせいでしょうか、宇治十帖も良いかなと最近思いはじめただけに
皆さんが苦手とする宇治の物語を読む事に興味が出てきました。


きっと興味は主題ではなく脇の植物や色・音楽に行くと思いますが、
斜め読みながらも原文にふれる事でまた新たな発見があるのではないかと思います。


宇治はなかなか趣きがある場所です。
今のように観光地化されていなかったと思いますが、
昔行った宇治上神社は鄙びていてとても素敵に思いました。
この講座終了後の遠足で再び訪れるのも楽しみです♪


先日は大阪で絵巻の巻再現に参加させていただきました。
竹取・伊勢・うつぼ物語の絵巻や説明も面白かったです♪


特に興味のあったうつぼ物語が学術文庫で訳されて発売と聞き、
とても嬉しかったです^^


源氏千年紀はあらゆる所で講座があり、出来る範囲で参加できる事が嬉しいです。


さて、京都文化博物館では源氏香の展示がありますのでご紹介。
http://www.bunpaku.or.jp/exhi_artCraft.html


またお気に入りの雪月花さんが文香について書かれています。
http://blog.goo.ne.jp/setsugekka_2
文香はお気に入りサイト月十窯さんの作品。素晴らしいですね^^


懐かしいお菓子の源氏パイも源氏千年紀パッケージがあると、もらってきました(笑)
千年紀記念キャンペーン
http://www.sanritsuseika.co.jp/