先日、TVで寂聴さんが桐壺帝に関して
はっきりコキュ桐壺帝と言われていた。
はっきりコキュ桐壺帝と言われていた。
寝取られ男コキュは、本などでは良く目にする言葉だけれど、
すごくリアル感じて、違和感を感じた。
すごくリアル感じて、違和感を感じた。
源氏もその後は同じ運命になるけれど。。
興味深かったのは、寂聴さんが
桐壺帝が最愛の光源氏と藤壷の関係を知っていたという風に
最近は思うようになったと言われた事。
桐壺帝が最愛の光源氏と藤壷の関係を知っていたという風に
最近は思うようになったと言われた事。
実際、その方が桐壺帝の器は大きいと。
そうかもしれないが、
最愛ならばこそこんな風に知らないふりで隠し通せるのだろうか。
最愛ならばこそこんな風に知らないふりで隠し通せるのだろうか。
聡明な帝ゆえ、藤壷のお産が遅れた事などもわかっていたのかもしれない。
もしそうなら、その心中は大変なものだったと思う。
もしそうなら、その心中は大変なものだったと思う。
桐壺帝が生まれた皇子を抱き、光源氏に似ているといった場面は
本当にスリリングである。
本当にスリリングである。
光源氏も藤壷も顔色が変わった事であろう。
ずっと気になっていた言葉。
明石で桐壺帝が夢に現れる場面。
光源氏に、どうしてこんな所にいるのか?
住吉の神の導きなさるままに、早く船出してこの浦を去りなさいと言い、
光源氏がもうこの渚で身を捨ててしまいたいと言った続きの言葉。
住吉の神の導きなさるままに、早く船出してこの浦を去りなさいと言い、
光源氏がもうこの渚で身を捨ててしまいたいと言った続きの言葉。
「いとあるまじきこと。これはただいささかなるものの報いなり。
われは位にありし時あやまつることなかりしかど、
おのづから犯しありければ、その罪を終ふる程いとまなくて、
この世をかへりみざりつれど、いみじき憂へに沈むを見るに堪へがたくて
海に入り、なぎさに上り、いたく困じにたれど、
かかるついでに内裏に奏すべきことあるなむによりなむ急ぎ上りぬる」 (明石)
われは位にありし時あやまつることなかりしかど、
おのづから犯しありければ、その罪を終ふる程いとまなくて、
この世をかへりみざりつれど、いみじき憂へに沈むを見るに堪へがたくて
海に入り、なぎさに上り、いたく困じにたれど、
かかるついでに内裏に奏すべきことあるなむによりなむ急ぎ上りぬる」 (明石)
おのづから犯した罪とは何か?
これは藤壷と光源氏を近づけてしまった罪であろうか。
それとも、藤壷を桐壺更衣の身代わりにした事であろうか?
桐壺更衣に溺れてしまった事の罪であろうか?
それとも、藤壷を桐壺更衣の身代わりにした事であろうか?
桐壺更衣に溺れてしまった事の罪であろうか?
もっと政治的な事かもしれないが、この言葉はとても意味深に感じた。