うつ状態に陥ると、精神心理面と身体面の両方に変調が生じてきます。
精神心理面では、①憂鬱 ②億劫 ③焦燥(いらいら)④判断力、決断力の低下(頭の回転が鈍る)⑤自信喪失 ⑥生きていることが面倒くさくなる、などがある。
身体面では、①全身倦怠 ②不眠 ③食欲不振 ④性欲の低下 ⑤自律神経系の不調などが見られます。
身体症状が強く全面に出て、精神症状が隠されている、いわゆる仮面うつ病という状態もあり、この時身体の不調を訴えていろいろな検査を受けても良くならず、最後に心療内科や精神神経科を訪れて、本態はうつ状態であることが判ると言うことがしばしばあります。
一般的に、メランコリー気質(完全主義・義理人情型・仕事熱心・過去にこだわる、など)と言われる性格の人が、環境の変化に伴って発病することが多いようです。
メランコリー気質の人は変化に弱いのです。変化というのはマイナスの変化だけでなく、プラスの変化も含まれます。死別・倒産・離婚・失職などのいわゆる喪失体験が引き金になりますが、引っ越し・昇進・結婚なども充分に引き金になる可能性があります。
今まで住み慣れていた所から見知らぬ所へ引っ越すのは大きな変化で、引っ越してから1~2ヶ月経って徐々にうつ状態に陥ることがよくあり、「引っ越しうつ病」と言われています。
冠婚葬祭いずれの場合にも発病のきっかけがあるものです。
脳の生理機能がずぶん解明されてきて、うつ状態ではある種の神経伝達物質が活力の低下をきたしていることが判ってきました。その為、うつ状態の治療は、心理療法よりも第一選択は薬物(抗うつ剤)の服用ということになります。抗うつ剤も最近進歩が見られ、第四世代の薬までつかえることになりましたので、それぞれの患者さんに合ったお薬をお使い頂くことになります。
抗うつ剤は、多かれ少なかれ多少の副作用(口渇・便秘・眠気・吐き気など)があるます。また服用し始めは副作用の方が先に出て主作用が少しおくれて出てくる特徴がありますので、患者さんもそのことを理解して服用して頂くことになります。
お薬と同じくらいに大切なのは、十分な休養です。
薬と休養は車の両輪みたいなもので、両方が揃いませんと治療が前進しません。
「体がかったるくて食欲が無いので検査をしたがなにも異常ないといわれた。気のせいだろうから気合いを入れて頑張ってみよう」とか「気分転換に旅行でもしてみよう」とか、とかく精神論で治そうとする方がいますが、間違ったやりかたです。
うつ状態は心と体のエネルギーが低下した状態ですので、十分な薬と十分な休養こそが正しい治療法なのです。
うつ状態=精神的に弱い人=ダメ人間、といった誤解があるようですが決してそんなことはありません。むしろ一般的に真面目で、職場や家庭でもいい人材が掛かりやすいのです。
いたずらに精神論をふりかざして、こじらせないように、暖かい気持ちでゆっくりと心身の休養がとれる環境を整えて頂きたいと思います。
ー平木クリニックHPよりー
精神心理面では、①憂鬱 ②億劫 ③焦燥(いらいら)④判断力、決断力の低下(頭の回転が鈍る)⑤自信喪失 ⑥生きていることが面倒くさくなる、などがある。
身体面では、①全身倦怠 ②不眠 ③食欲不振 ④性欲の低下 ⑤自律神経系の不調などが見られます。
身体症状が強く全面に出て、精神症状が隠されている、いわゆる仮面うつ病という状態もあり、この時身体の不調を訴えていろいろな検査を受けても良くならず、最後に心療内科や精神神経科を訪れて、本態はうつ状態であることが判ると言うことがしばしばあります。
一般的に、メランコリー気質(完全主義・義理人情型・仕事熱心・過去にこだわる、など)と言われる性格の人が、環境の変化に伴って発病することが多いようです。
メランコリー気質の人は変化に弱いのです。変化というのはマイナスの変化だけでなく、プラスの変化も含まれます。死別・倒産・離婚・失職などのいわゆる喪失体験が引き金になりますが、引っ越し・昇進・結婚なども充分に引き金になる可能性があります。
今まで住み慣れていた所から見知らぬ所へ引っ越すのは大きな変化で、引っ越してから1~2ヶ月経って徐々にうつ状態に陥ることがよくあり、「引っ越しうつ病」と言われています。
冠婚葬祭いずれの場合にも発病のきっかけがあるものです。
脳の生理機能がずぶん解明されてきて、うつ状態ではある種の神経伝達物質が活力の低下をきたしていることが判ってきました。その為、うつ状態の治療は、心理療法よりも第一選択は薬物(抗うつ剤)の服用ということになります。抗うつ剤も最近進歩が見られ、第四世代の薬までつかえることになりましたので、それぞれの患者さんに合ったお薬をお使い頂くことになります。
抗うつ剤は、多かれ少なかれ多少の副作用(口渇・便秘・眠気・吐き気など)があるます。また服用し始めは副作用の方が先に出て主作用が少しおくれて出てくる特徴がありますので、患者さんもそのことを理解して服用して頂くことになります。
お薬と同じくらいに大切なのは、十分な休養です。
薬と休養は車の両輪みたいなもので、両方が揃いませんと治療が前進しません。
「体がかったるくて食欲が無いので検査をしたがなにも異常ないといわれた。気のせいだろうから気合いを入れて頑張ってみよう」とか「気分転換に旅行でもしてみよう」とか、とかく精神論で治そうとする方がいますが、間違ったやりかたです。
うつ状態は心と体のエネルギーが低下した状態ですので、十分な薬と十分な休養こそが正しい治療法なのです。
うつ状態=精神的に弱い人=ダメ人間、といった誤解があるようですが決してそんなことはありません。むしろ一般的に真面目で、職場や家庭でもいい人材が掛かりやすいのです。
いたずらに精神論をふりかざして、こじらせないように、暖かい気持ちでゆっくりと心身の休養がとれる環境を整えて頂きたいと思います。
ー平木クリニックHPよりー