北海道の内陸部、大雪山系の東側の置戸町。45年前ミツバチの仕事で、兄弟子が夏場暮らしていた置戸町をインターネットで検索したら、置戸町には現在は小学校と中学校がそれぞれ1校しかないのに、公立高校があるのに驚きました。
1年生13人、2年生9人、3年生13人の小さな高校でした。福祉科の高校で寮も完備しています。
45年前は、国鉄の置戸駅もあり、町もにぎやかでした。ミツバチの仕事は、春先鹿児島や長崎で菜種やレンゲの密を採取して、6月は秋田や青森でニセアカシア密やリンゴの密を採取して、7月は北海道の4方向で採取されていました。
私は、道東の別海町で兄弟子について回っていました。内陸部の置戸は別の兄弟子が採取していましたが、大雪山系の置戸はヒグマには遭遇しませんでしたが恐ろしかったです。もう一か所は、夕張の近くでもう一人の兄弟子が採取していました。道東から日高の山脈をトラックで越えるときには、平野から少し上り坂は松本が運転して、坂がキツクなると少しベテランが運転して、かなり登ったら大ベテランが峠を越えました。夕張でも楽しみました。日本海側の留萌には行く機会が有りませんでした。別海町から夕張までは、6時間程度連続して運転したようです。
長崎の五島列島福江島では、温かい蜂箱の下に大きなムカデが沢山集まり、秋田では山奥に置くと、マムシが何匹もトグロをまいているので、マムシを退かしてから蜂箱の下に手を入れました。自動車で走っていると離れた場所をかわいい月の輪クマが走っていました。
北海道のヒグマには遭遇しませんでしたが、置戸に行ったときには一番恐ろしかったです。
別海町や夕張の場合、人家から離れても数キロ程度に置き場ですが、置戸の場合は山の中に分け入って蜂箱を置いているので、作業をしている少し先にヒグマが隠れているようで緊張しました。