松本春男の綾瀬市レポート(日本共産党元市議会議員)

2023年4月の綾瀬市議選で福田くみ子さんに
バトンタッチしました。

下水道の逆止弁の説明不足

2021年07月25日 | 災害

 各家庭の敷地内に設置した下水道の逆止弁。綾瀬市内では上土棚中5丁目と6丁目を中心に約300世帯に設置されています。
 下水道のマンホール内の汚水が下水道終末処理場に流れて行かないで、近くの家庭内のふろ場やトイレから室内に逆流するのを防ぐために、各家庭に逆止弁を設置しています。
 どうして下水道管から溢れるのかの説明を行います。
 ①近くの河川、引地川や蓼川の水位が増えて、地域の雨水が河川に流れなくなる。②河川の堤防を越水していないが、地域の雨水を河川に流す雨水管の位置は自然勾配で流れる高さです(河川の高い位置に接続すると地域の雨水が河川に流れない)。③雨水が河川に流れ出ないと、道路上の雨水マンホールから道路上に溢れます。④道路上に溢れた雨水は、雨水排水管が一杯なので、近くの下水マンホール管の蓋の空気穴から下水マンホールに流れ込みます。(下水管のマンホール蓋の穴がないとメタンガスが充満して引火する危険がある)。下水管の汚水は自然勾配で上土棚中継ポンプ場に流れて行きますが、各地のマンホールの隙間から流れ込んだ雨水が多く近くの家に逆流しますが逆止弁で塞がれ、家庭内に逆流はストップ出来ます。
 ⑤綾瀬市内の蓼川は、殆どが大上・蓼川・厚木基地からの雨水が多いので、短時間で河川の水位が下がります。⑥下水道の逆止弁が機能している時点で、家庭内からトイレ等の排水を行うと敷地外に汚水が流れ出て、同時に敷地外の道路下に溜まっている汚水が逆止弁が解除されて室内に流れ込みます。⑦逆止弁が無いと自然に汚水が室内に流れ込みます。⑦逆止弁が働いている時、地域の皆さんの体験では2階に居てもトイレの中からボコボコと音がするそうです。⑧雨が大量に降ってトイレ等の排水施設からボコボコと音がしたら排水をしないで下さい。
 この地域に逆止弁の設置を議会で私が取り上げて設置が出来ました。設置後に各家庭に市から逆止弁の説明案内を行いましたが、地域の皆さんの認識もうすれているので再度この地域に逆止弁の説明を行うよう、7月初めに市の下水道課に要請しました。
 上流の落合地域に遊水地を設け、蓼川の拡幅工事が終了して、下流の引地川の遊水地も一部完成していますが上土棚中5丁目・6丁目の洪水対策としては、上流地域の厚木基地内の調整池を全て完成させ、下流の引地川の下土棚遊水地を完成させ、引地川と蓼川の河床を掘り下げる工事が急がれます。それまでは下水道逆止弁で対応が必要です。

 上土棚中6丁目の蓼川に流れこんでいる雨水は排水管、日常の水位から1m程度水量が増えたら、地域の雨水が河川に流れ込まない。蓼川拡幅工事前と工事後の排水管の位置については確認します。川床を掘り下げないと雨水は河川に流れ込まなくなりまう。
 この状況では上流の比留川の新幹線バイパス管を塞いでいる矢板の撤去は困難です。