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文在寅前大統領 包囲網が狭まる

2022-06-24 17:01:25 | 日記
文在寅前大統領
包囲網が狭まる

文氏周辺の捜査に関する報道は次の通りです

韓国の文在寅前大統領はいま、包囲網がジワジワと狭まってきたことを実感しているだろう。

 彼は、 山里で崇 (あが)められながら暮らす好々爺を夢見てきたようだが、現実は冷たい。

 「こんなはずではなかった」と叫びたいに違いない。

文政権の与党だった民主党は政権交代の直前、 検察から捜査権限を剥奪する法案を強行採決で成立させた。

 検察を起訴手続きだけ扱う官庁に変え、捜査権限は警察に移す内容だ。

 民主党の院内代表は「文氏と李在明氏を必ず守り抜く」 と、 法案成立に向けてゲキを飛ばした。

つまり“文在寅・李在明保護法、 なのだ。

韓国の警察は大疑獄事件を捜査した経験がなく、捜査のノウハウがない。

この5年間、警察は左翼政権・左翼与党の”忠実な番犬 だった。

 検察の牙を抜き、警察に移植すれば、 左翼の政治家は安泰という算段があったのだろう。

 検察は当然のことながら法案に猛反対した。 が、 不思議なことに、 法案成立後の検察に動揺は見られない。

 9月に法律が施行される直前に「違憲立法」 と提訴して逆転する作戦のようだ。

 検察は意気消沈するどころか、白雲揆 (ペク・ウンギュ) 元産業通商資源相の事務所を押収捜査した。

 名目は「ブラックリスト作成による不公正人事疑惑」 だが、 本当の狙いは虚偽理由による原発の早期稼働停止疑惑だろう。

 左翼紙ハンギョレが、「文在寅政権に対する捜査のシグナルか」 と、 危機感をあらわにしたわけだ。

「韓国の文在寅前大統領はいま包囲網がジワジワと狭まってきたことを実感しているだろう」さぁさぁやって参りましたどうやら5年に一度の祭典が着実に進んでいるようですね。

今回注目したのは

『不思議なことに法案成立後の検察に動揺は見られない』

『検察は意気消沈するどころか元産業通商資源相の事務所を押収捜査した」という部分と記事タイトルにあったこの言葉です。

『捜査権限剥奪する法案成立も・・

検察は元気に押収捜査』退任直前に自身を守るため滑り込みで 

・ 力づくで可決した検察の捜査権剥奪の法案ですがその影響があまり及ばず。

捜査の包囲網が狭まっていると”悪の栄えたためしなし”斬り捨て御免!!

お隣の恒例行事と言ってはそれまでですが文氏の場合は逮捕を免れるため捜査権の剥奪や自画自賛を重ねた上でこの状況ですからね

必死に悪あがきした分恥ずかしさが増しましかと『文在寅政権に対する捜査のシグナルか』

メディアが危機感を示すほどですので我々が想像するよりずっと文の捜査・逮捕は目前なのかもしれませんそして記事はこう続いています。

警察が“忘恩の犬、よろしく、 尹錫悦政権に尻尾を振っていることも、文サイドには大きな誤算だ。

 警察は、 張夏成(チャン・ハソン) 駐中国大使の実弟を、「大型詐欺(ディスカバリーファンド疑惑)の容疑者」として捜査着手した。

張氏は、文政権の「所得主導成長路線」の立役者だ。

この捜査は、警察にとって初の大型疑獄事件捜査であり、「左翼上層部の利権連帯」の解明につながる可能性もある。

 しかし、目下のところ、文氏と家族を最も悩ましているのは、 保守派団体が私邸の前で連日のように繰り広げる糾弾集会から聞こえてくる罵声のようだ。


(中略) 密集住宅地で街宣をかけられるのとは全然違う。 

それなのに、「他人がやられるのは蜜の味、自分がやられるのは許せない」とばかりに反応している。

 長女はタイに移住していたが、離婚して今は文氏と同居している。

 その長女が保守派団体の罵声に怒りを爆発させ、 SNSに書いた一文が面白すぎる。

「拘置所にでも一緒に入れば、 その間だけでも静かになるという思い」この文面は即座に削除されたというが、 家族一同で“塀の中” に入ることを覚悟しているようにも読めてくる。

警察が尹政権に尻尾を振っている利権連帯の解明へ繋がる捜査文氏への止まないデモ

SNS投稿サイドにとっては随分と旗色が悪いようです

ね別の報道では韓国の地方選挙で”尹錫悦の与党圧勝”という記事もありましたつまり元文政権の勢力は次々に敗北・退場していると好き放題やってきた文サイドの牙城が着実に崩れてきています。

周りが崩れてくれば時間の問題でしょうなんせ捜査権剥奪の暴挙さえ通用していませんからね想像以上に旗色が悪い文サイド果たして文氏の逮捕はいつになりますかね

文氏へのデモはクズ

韓教授が暴言擁護

捜査の包囲網が狭まり追いつめられている文氏一方で文サイドからはこんな主張が

陳重権 (チン・ジュングォン) 元東洋 (トンヤン) 大学教授は1日、文在寅前大統領の私邸前デモについて 「5年後、 尹錫悦も同じ目にあうだろう」と話した。

 陣営を越えて、これ以上この事態を放置してはいけないという趣旨だ。

陳氏はこの日、フェイスブックに「文前大統領私邸までやってきてるさくほざいている人間もくずだが、 それをよくやっていると言わんばかりに助長する人間のほうが低質だ。 

その低質よりも悪質なのはそれを見てやめさせるどころか『お前もやられてみろ』と言ってほう助する人間」と書き込んだ。

これに先立ち、文前大統領娘ダへさんも先月30日にツイッターで

「どこの息子娘が親に対して悪口言われているのを聞くだけ聞いて我慢していられるだろうか」とし「汚い言葉を浴びせて大声を出し、大音量で歌を流すことと悪口の程度は強いほうがいいと言ってスーパーチャット (ユーチューバーへの投げ銭)を投げ入れる。 

この人たちは皆共犯」と批判した。

(中略)ついに文前大統領は先月31日、 代理人を通じて保守3団体に所属する3人と名前の分からない1人に対して告訴状を出した。

 同じ日、尹建永(ユン・ゴンヨン) 議員 (共に民主党) など文政府青瓦台出身の国会議員は31日にコメントを出して

「尹大統領と政府が乗り出すべきだ。 取れるすべての措置を先制的に探してほしい」とし、政府に積極的な介入を促した。

「5年後尹錫悦も同じ目にあうだろう」

「文前大統領私邸までやってきてうるさくほざいている人間もくずだがそれを助長する人間のほうが低質だ」
この記事皆さんはどう思われましたか。

ではこのニュースを見た人々の反応を見ていきましょう。
文ちゃんが駆け込みで成立させた法律でも酷眠情緒法には及ばなかったと言うことですなさすが汚隣らしいですなでも、検事さんも尹氏の側近中の側近で正義感溢れるお方だとお聞きしているので、後は言わずもがなでしょうね

政権交代したから法律を作っても意味が無くなったと言う事でしょう。

包囲網が狭くなり5年に1度の祭典は着実に進んでいます。

「さぁさぁやって参りました」
「果たして文氏の逮捕はいつになりますかね」
でアカツキさんの嬉しさを嚙み殺していたのはたまりません。

権力の座から去りて、普通の人へですが…権力を持っていた時に味わった(甘い密)に対する、抵抗勢力からの反撃は、壮烈ですなぁ。

三国志の司馬懿の謀反で権力の座から転げ落ちた曹爽一族の軟禁生活を彷彿とさせる光景ですねー。

その後の曹一族は同じ末路を辿るだろうか。

ご拝読ありがとうございました。

韓国ウォン安さらに続く見込み…グローバル景気悪化・輸出鈍化が追い打ち

2022-06-24 14:14:01 | 日記
韓国ウォン安さらに続く見込み…グローバル景気悪化・輸出鈍化が追い打ち

6/24(金) 9:49配信


為替レート13年ぶりに1300ウォン台 先月末比64.6ウォンも下がり 今年の累積貿易赤字155億ドル 


ウォン・ドル為替レート推移 資料:韓国銀行

 23日、ウォン・ドル為替レートが13年ぶりに1300ウォンを突破して1301.8ウォンまで下がった。

韓国ウォンの価値が下落する背景には、ますます暗くなるグローバル景気の展望がある。
対外依存度が絶対的な韓国経済の特性上、輸出鈍化に対する憂慮が高まり、証券市場が悪化の一途をたどりウォン貨の売り傾向が強まったという分析だ。
当分はウォン安が持続するという展望が提起される理由だ。

今後、企業が為替レートの下落により高騰した輸入原材料価格を国内の販売価格に本格的に反映させることで、インフレーションがいっそう深化するとの憂慮も出ている。

  この日の韓国銀行統計によれば、1ドルあたりのウォン価値は先月末比で64.6ウォン(5.2%)下がった。

同じ期間にドルインデックスが2.4%ほど上がったことに比べ、変化の幅が大きい。

米国の通貨緊縮にともなうドル高現象に加えて、韓国経済要因もさらに作用したという分析が出てくる理由だ。

 恐怖にとらわれた金融市場  韓国証券市場における外国人投資家の激しい売り浴びせも影響を及ぼしたとみられる。

外国人投資家は有価証券市場で最近5取引日連続で売り越した。
韓国国内の株価下落で損失の懸念が高まった外国人投資家が、韓国株式を売り、こうした売り越しが韓国ウォンの価値下落につながるという悪循環であるわけだ。

韓国総合株価指数(KOSPI)は先月末に比べ13.8%下がった一方、ダウジョーンズ産業平均指数とスタンダードアンドプアーズ(S&P)500指数はそれぞれ7.6%、9.0%の下落に終わった。

日本の日経225指数(-4.0%)と中国の上海総合指数(-4.2%)は下落幅がさらに小さかった。 

 外国為替当局関係者は「外国人株式投資家は、ほとんど為替ヘッジをせずに取り引きする」として「株式市場で売った金をソウル外国為替市場で再びドルに変え、ドル高が現れている」と説明した。

外国人投資家が株式売却代金であるウォン貨で再び買う機会を伺うよりは、ドルに両替して韓国市場を去っているという意味でもある。

  輸出鈍化も憂慮を加える要因だ。関税庁は、今年に入って今月20日までに155億ドルの貿易赤字を出したと集計した。

今月1~20日の輸出額は313億ドルで、昨年同期より3.4%減った。

原材料価格が上がり輸入額は21.1%急増した一方で、輸出は減少したのだ。

最近の輸出鈍化で韓国企業の実績不振が可視化すれば、外国人の株式売り越しがさらに強まり、さらにウォン価値下落につながる可能性もある。

 ウォン安・高物価はどこまで  グローバル景気展望は当分さらに悪くなるとみられる。
物価が容易に沈静化しない中でさらに強力な緊縮が避けられなくなったためだ。

米国連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は22日(現地時間)、上院銀行委員会に出席し「(景気低迷の)可能性は確かにある」として「率直に言って、最近数カ月間に起きたことは2%の物価上昇率と強力な労働市場という我々の目標達成をさらに難しくさせた」と話した。

  対ドルのウォン安傾向が続けば、消費者物価の上昇率がさらに激化するという憂慮もある。

韓国銀行のイ・スンホン副総裁はこの日、金融ビジョンフォーラムが主催したセミナーで「FRBの急な通貨政策正常化でドル高が深化し、為替レートの物価移転が拡大している」と話した。

為替レートが一時的に下がる時は、企業が費用の増加分を販売価格に転嫁せずに耐えられるが、今後はウォン安にともなう輸入物価の上昇効果がさらに明確になるという意味と解釈される。


北朝鮮軍の銃撃受け死亡 文在寅氏らを殺人ほう助などで告訴することを検討

2022-06-22 15:55:51 | 日記
北朝鮮軍の銃撃受け死亡 文在寅氏らを殺人ほう助などで告訴することを検討

2022年6月17日 9時20分

by ライブドアニュース編集部

ざっくり言うと
  • 北朝鮮軍の銃撃を受けて死亡した韓国の公務員について中央日報が伝えた
  • この公務員が自ら越北したと認められないという捜査結果が出たとのこと
  • 遺族は、文在寅氏らを殺人ほう助などの疑いで告訴することを検討中だという
北朝鮮殺害公務員の遺族「文前大統領を殺人ほう助で告訴検討」

2022年6月17日 9時20分 

中央日報


韓国の海洋警察と国防部は16日、「北の銃撃を受けて死亡した海洋水産部の公務員イさん(当時47歳)が当時、北に渡ったと断定する根拠を発見できなかった」と明らかにした。

仁川(インチョン)海洋警察署に開いた記者会見でだ。

2020年9月21日にイさんが西海(ソヘ、黄海)北端の小延坪島(ソヨンピョンド)海上で行方不明になった後、北朝鮮軍の銃撃を受けて死亡してから1年9カ月ぶりだ。

捜査当局は「現実逃避の目的で北に渡ったと推定される」という従来の発表と相反する結論を出し、海警と国防部は遺族に謝罪する立場も表した。

パク・サンチュン仁川海警署長は「これまでの捜査状況を総合した結果、イさんが北の海域まで移動した経緯と越北の意図を発見できなかった」と明らかにした。

イさんは2020年9月21日、仁川市甕津郡(ウンジングン)小延坪島南側2.2キロの海上にあった漁業指導船で行方不明になり、北朝鮮海域に漂流し、翌日に北朝鮮軍の銃撃で死亡した。

その後、イさんが自ら越北したかどうかをめぐる論争があり、文在寅(ムン・ジェイン)政権と与党はイさん本人の越北というニュアンスで国民に伝えた。

この日の海警の説明は「いくつかの可能性を残して捜査をしたが、イさんの越北の意図を認めるほどの証拠を発見できなかった」というのが骨子だ。

国防部のユン・ヒョンジン政策企画課長も「失踪公務員の自主的な越北を立証できなかった」とし「(過去に)殺害された公務員が越北を図ったと推定されると発表し、国民に混乱を与えたことを遺憾に思う」と述べた。

◆「越北判断」から1年9カ月後に「越北の根拠なし」

海警は2020年9月29日、イさんが行方不明になってから8日後に捜査進行に関するブリーフィングを開き、「イさんが自ら北に渡ろうとしたと判断される」と発表した。

軍当局と情報当局が、北朝鮮の通信信号を傍受した諜報と海上漂流予測分析の結果などが根拠だった。

しかし海警の発表が北側が送ってきた通知文と合わないという指摘があり、遺族も「北に行く理由はない」として反発した。同年10月22日、海警は漁業指導公務員失踪捜査関連の懇談会で「失踪公務員が賭博の借金による精神的パニック状態で現実逃避目的で北に行ったと推定される」と追加で説明した。

1年9カ月ぶりに判断が覆ったことに対し、キム・デハン韓仁川海警署捜査課長は「事件が北の海域で発生して捜査が難しく、国際刑事司法協力が1年6カ月間進行され、捜査の結論を出すまで相当な期間がかかった」と話した。

続いて「最終的にイさんが北の海域に意図して渡ったと認めるほどの証拠を発見できなかった」と伝えた。

これに先立ち海警はこの事件に関連し、米国に刑事司法協力を要請した。

イさんの普段のインターネット接続記録などまで把握し、疑問点を解消するためだった。

しかし今年5月まで特異な点は見つからず、捜査を終結した。

海警はこの日、イさんの遺族に北朝鮮軍の銃器殺人事件に対する捜査結果の通知書を送った。

通知書には「イさんは北朝鮮軍の銃弾射撃を受けて死亡したと認められるが、被疑者が北朝鮮軍であり人的事項が特定されず、北の協力などは期待できず捜査を中止する」と書かれていた。

◆遺族「文前大統領告訴を検討」

この事件の捜査が終結し、海警はイさんの遺族が提起した情報公開拒否処分取り消し訴訟の控訴を16日に取り下げた。

裁判所の決定に基づき関連情報も遺族に公開することにした。

これに先立ちイさんの遺族は青瓦台国家安保室、海警庁、国防部を相手に情報公開請求訴訟を提起し、1審で一部勝訴した。

ソウル行政裁は国家安保室の保有資料のうち具体的に「北側の失踪者海上発見の経緯」と「軍事境界線近隣海上で起きた失踪事件」に関する情報を遺族が閲覧できると判決した。

海警が作成した初動捜査の資料と同僚の陳述調書も公開するよう命じた。

しかし資料が公開されても事件の実体的な真実を究明する資料が含まれているかは不透明だ。

国家安保室などの控訴取り下げは、大統領選挙当時に尹錫悦(ユン・ソクヨル)候補が該当情報を公開すると約束したことに基づく。

この日、国家安保室は「控訴を取り下げても、関連内容がすでに大統領指定記録物に移管され、以前の政府国家安保室で管理した該当情報を公開するのは現在としては難しい状況」とし「真実の究明を含め、遺族および国民の考えに合う十分な措置を取ることはできない状況は遺憾」と明らかにした。

◆尹錫悦大統領の選挙公約履行レベル…大統領記録物の公開は難しく

イさんの遺族は事件関連情報は最大限に公開すべきだという立場だ。

イさんの兄イ・レジンさんは中央日報との電話で「他の人はともかく、当事者の遺族は関連資料をすべて見ることができなければいけない」とし「弟が自ら北に渡ったと認められないという捜査結果が出ただけに、その間、弟を越北者にした人たちに責任を問わなければならない」と話した。

また「文前大統領と当時の国防部長官らを殺人ほう助と職務放棄の疑いで告訴することを検討中」とし「金洪熙(キム・ホンヒ)前海警庁長と中間捜査結果のブリーフィング当時の海警庁捜査情報局長も職務放棄で告訴する」と述べた。

一方、海洋水産部はイさんの遺族がイさんの殉職を申請する場合は関連手続きを積極的に支援すると16日、明らかにした。

海洋水産部の関係者は「海洋警察の最終捜査の決定の発表を尊重し、犠牲公務員の名誉回復のために必要な努力をする。まだ遺族は殉職申請をしていないが、申請すれば部処内で最大限に支援する」と話した。



100万円のクロマグロを海に捨てるなんて…漁獲量上限で定置網漁停止 嘆く鹿児島の漁師「もう網に入ってくれるな」

2022-06-22 15:46:28 | 日記
100万円のクロマグロを海に捨てるなんて…漁獲量上限で定置網漁停止 嘆く鹿児島の漁師「もう網に入ってくれるな」

6/22(水) 11:05配信


網にかかり海に戻されるクロマグロ=17日、南さつま市の秋目湾沖(提供)

資源管理のため国際規則で漁獲量が制限されている太平洋大型クロマグロ(30キロ以上)について、鹿児島県は県内での定置網漁を22日から年度末まで停止するよう命令した。

網にかかっても放流しなければならないが、生きたまま逃がすのは難しい。

漁師からは「現実的でない」「本当の意味での資源保護を考えるべき」との声が上がっている。

 漁師が示した写真には、定置網にかかったマグロが大量に写っている=21日、南さつま市坊津

21日の明け方、大粒の雨が降りしきる南さつま市坊津の秋目漁港に、一隻の定置網漁船が入港した。ハガツオやイサキ、シイラなどの魚が次々と水揚げされ、箱詰めされていく。

30分もたたずにトラックに積まれ、市場へと運ばれた。

 「マグロがいなくてホッとしたが、そう思わないといけないのが悔しい」。

定置網漁師(66)は肩を落とし、つぶやいた。  実は4日前、100キロに迫る大物が8匹網にかかったばかり。

だが、すでに鹿児島県内での漁獲量は上限に達しており、県から放流の要請が出ていた。泣く泣く全て海に戻したという。

 コロナ禍での外食需要減少による魚価の下落や、燃油価格の上昇で経営環境は厳しい。

そんな中、出荷すれば100万円を超える収入にもなるクロマグロをみすみす手放さねばならない状況に「あんまりだ。漁師を続けられなくなる」と憤る。

 最近では漁に出るたび、こう願う。「もう、がっかりしたくない。マグロは入ってくれるな」

 ■ □ ■  

太平洋クロマグロ漁は、資源保護のために都道府県ごとに漁獲枠が決められている。

鹿児島県では定置網漁、その他の漁船漁業ともに上限に達し、今年度中の大型マグロの採捕について県が停止命令を出した。 

鹿児島大学水産学部の大富潤教授(59)は「マグロの保護はもちろん必要だが、漁業者の精神的な足かせになっては本末転倒だ」と危惧する。 

漁師の数が急速に減る中、水産資源と同時に「漁業者の保護」も必要になる。

水産業が衰退すれば、国内のタンパク源の確保にも影響が及ぶ。

 「締め付けるばかりではいけない。漁師のモチベーションが上がるような取り組みが漁業の活性化につながる」と指摘する。
  ■ □ ■  

定置網は「待って捕る」漁法。特定の魚種を狙うことはできない。

網を上げた時点でほとんどのマグロは死んでしまうため、生きたまま放流するには他の魚も一緒に逃がすことになり、現実的ではない。

 同市笠沙で定置網漁や水産物卸を営む男性(38)は「捨てているようなもの。むしろ資源を無駄にしているのではないか」と、現場と制度の矛盾を指摘する。

漁獲枠の都道府県への割り当ては、年度ごとに過去の水揚げ実績などに基づいて決まる。

だが近年は、海水温の上昇など海の環境がめまぐるしく変化し、マグロが捕れる時期や場所は年によって変わる。

月単位などより細かい期間で区切って、漁獲状況に応じて各都道府県同士が枠を融通し合うといった、柔軟な運用を提案する。

 「矛盾のない、みんなが納得できる制度に見直す。それが水産資源の持続的な利用につながるはずだ」。

水産業の未来を見据え、男性はそう語った。

南日本新聞 | 鹿児島

草むす慰霊碑、進む劣化 沖縄戦終結から77年 管理の難しさ

2022-06-21 18:21:36 | 日記
草むす慰霊碑、進む劣化 沖縄戦終結から77年 管理の難しさ

2022/6/21 18:00川瀬 弘至



雑木林にたたずむ「捧英魂碑」(写真左)と「下田部隊慰霊碑」(同右)=沖縄県宜野湾市嘉数(川瀬弘至撮影)


先の大戦末期に激しい地上戦が繰り広げられた沖縄県で、戦没者を祀(まつ)る慰霊碑などの劣化が問題になっている。

県の調査によると、自治体管理を除く県内の慰霊碑のうち4分の1が破損するなどし、半数が修繕費などの課題を抱えていた。

沖縄は23日、日本軍の組織的戦闘が終結してから77年となる「慰霊の日」を迎える。遺族らの高齢化が進む中、慰霊碑の維持を危ぶむ声が上がっている。

最大の激戦地

沖縄県宜野湾(ぎのわん)市嘉数(かかず)の高台。住宅街の中に小さな雑木林があり、慰霊碑が2基、ひっそりと建っている。

独立歩兵第23大隊の戦死者1700柱を祀る「捧英魂(ほうえいこん)碑」と、第272大隊の610柱を祀る「下田部隊慰霊碑」。

県の資料によれば、前者は昭和41年、後者は平成2年に各隊の生存者が建立したが、現在の管理者は不明だ。

昭和20年4月、この高台で日米両軍が激突した。圧倒的火力の米軍は当初、2日間ほどで高台を占領できると考えたが、日本軍守備隊が頑強に抵抗し、戦闘は16日間に及んだ。

沖縄戦最大の激戦、「嘉数の戦い」である。


現在、頂上付近は公園になっており、主力部隊に多かった京都出身兵や戦没住民らの冥福を祈る「京都の塔」「嘉数の塔」などが建立され、毎年慰霊祭が行われている。
だが、公園から離れた場所にある捧英魂碑と下田部隊慰霊碑を訪れる人はほとんどいない。

管理が行き届かずに草むし、劣化することが懸念される。
新型コロナの影響も

県が平成30年度と令和2年度に実施した調査によれば、県内には計442基の慰霊碑(塔)がある。

このうち自治体など公的機関が管理するのは153基で、それ以外の289基の状況を調べたところ、73基(25%)にひび割れや破損、草に埋もれているなどの劣化がみられた。

また、40基は管理者が不明だった上、戦友会などが管理する慰霊碑でも110基は今後の維持や修繕の費用負担などに懸念があり、合わせて150基(52%)に管理上の課題があるとされた。

平成24年度の調査で課題が指摘されたのは61基だったことから、急増したのはここ数年だ。

主な原因は、慰霊碑を管理する旧軍関係者や遺族らの高齢化で、若い世代への継承が進んでいない様子もうかがえた。

令和2年度以降は新型コロナウイルス禍で参拝者が減り、さらに状況が悪化している恐れもある。
住民らが清掃

県などによると、自治体管理以外の慰霊碑でも平成の初め頃までは参拝者が多く、毎年慰霊祭も行われていた。

しかし戦後50年となる平成7年を節目に関係団体が解散するなどし、管理が行き届かなくなった慰霊碑が少なくないという。

一方、管理者不明でも地元住民らが清掃しているケースも多い。

捧英魂碑と下田部隊慰霊碑も、近接地の地主親族が年に数回、慰霊碑に通じる小さな階段や小道を清掃している。


親族の一人、シルバー人材センター会員の伊波盛孝さん(78)は「蚊が多くて清掃は大変だが、戦争で亡くなった方を粗末にはできない」と話す。

ただし継承者はいない。「私たちの世代がいなくなれば、朽ち果ててしまうのでは」。伊波さんは表情を曇らせた。


取材中、雑木林に陽光が差し込み、捧英魂碑の碑文を照らした。


「噫(ああ) 尽忠幾万ノ戦士ノ尊キ血潮デ染ミシ此ノ山河ヲ望メバ 悲憤ノ雄叫ビ今尚響キ 阿修羅ノ如キ其ノ勇姿ココニ髣髴(ほうふつ)タリ 七生報国ノ斗魂(とうこん) 今ヤ祖国ノ興隆ニ見ル 萬世ニ其ノ偉勲ヲ称エ 謹ンデ茲(ここ)ニ殉国ノ英霊ヲ弔(とむら)フ」(川瀬弘至)