中国では
政権獲得に功績のあった人の粛清や知識人の虐殺は、当たり前です。政権を軌道に乗せるために邪魔なんでしょう。
平氏が平治の乱で敵方の源頼朝を生かしたまま伊豆へ流罪とし、その源頼朝が長じて反乱を起こし平氏を滅亡させるなんてことは、中国では「全滅」なのであり得なかったのです。
政権安定の為には、競争相手の根絶と全民の愚民化が必要で、特に天下を取ったあとの功臣に対する粛清は激しく、明を興した朱元璋(しゅげんしょう)や文化大革命もその例に漏れません。
香港が静かにならないのは、中国共産党に問題があるからでしょう。
香港返還の時の「1国2制度」なんていうのは絵にかいた餅のようで、まったく信用できませんが、他の事件を解決すると見せかけて有利になるよう工作したのが、今回の「容疑者引き渡し条例」でした。
意外だったのは、香港での反発が大きすぎたせいか中国がおとなしく引き下がったことで、私は香港を自由に扱うために中国は強硬に出ると思っておりました。そうなると、アメリカとの貿易問題があり、北朝鮮や韓国との関係もあり、西地区での暴動があり、南沙諸島の埋め立てでフィリピンやベトナムと対立しているし、インドとの国境紛争もあり、それに香港問題が加わることになり、大変なことになりそうだと考えていました。
香港の返還さえ決まればこっちのもの
中国共産党はキバをむきはじめてなりふり構わず支配を強めようとしましたが、時期が悪すぎました。アメリカとの貿易問題をかかえ、それでなくても香港条例問題が世界中にそのまま伝わることになったのです。何事をも秘密裏にしてきた中国共産党としては致命的な手違いだったようです。
香港政府、逃亡犯条例の改正を中断 「説明不足」認め:bbc 2019年06月15日
香港、事態収拾のメド立たず 行政長官は市民に謝罪:日経新聞 2019/6/16
「逃亡犯条例」反対派が警察本部を包囲=香港政府「廃案受け入れる」:時事 2019年06月21日23時59分
香港政府は、中断し謝罪しましたが
「撤回」するとは言っておらず、デモ隊は撤回を求めております。
香港政府はすでに中国共産党に言いなり状態で、いくら「廃案を受け入れる」としていても、いつなんどき中国共産党が何を言い出すか分かりません。
何しろ簡単に約束を破るなんてことがしばしばあるのが中国共産党ですから、油断できません。
中国は、新しく香港を自由に扱う陰謀を巡らしているはずです。
来週のG20(大阪)で
トランプと習近平が会談をもつ予定になっているようですが、これで諸問題が解決するとは思われません。
中国としては
明の始祖者朱元璋・文化大革命・天安門事件の例にならって、香港でも知識人を弾圧することになるのでしょうか。
このように中国や北朝鮮や韓国では「人権」などあり得ません。
さてさて、皆様はどう思われますか。