トランプ政権が発足して1年くらいですが、その命運は「ティラーソン国務長官」が握っているのかも知れません。
- ティラーソンは、いままで何度もトランプとの確執があったと伝えられており、辞任・解任のうわさが絶えませんでした。これが様子を見る意図的なリークだったのか、完全なフェイク・ニュースだったのか分かりませんが・・・・・・。
- ティラーソンは、こわおもてですがトランプ政権では珍しく対話路線を歩んでおり、石油会社で培ってきた経歴が大きく関係しているようです。
- トランプ閣僚のうちの軍出身者ですが、国防長官マティスは中央軍司令官、首席補佐官ジョン・ケリーは南方軍司令官、マクマスター補佐官も軍出身と意外に少なそうですが、これ以外の閣僚はあまり軍事に関係がないので、もしもティラーソン国務長官を更迭して、軍出身のCIA長官を国務長官にすれば、軍出身者が4人そろうことになり、内政で行き詰まっているトランプ政権を強硬な外交で支えることになるかもしれません。
- それでなくてもアメリカが築いてきた「和平構築」の筋道が、トランプによって粉々にされましたが、それが誤っているのか、正しいことなのか、新たな扉を開いたのか・・・・・・。
米国は北朝鮮と協議する用意ある、前提条件なしに-国務長官:bloomberg 2017年12月13日
「前提条件なし」とはいえ、北朝鮮が「従来とは異なる選択肢をもつ」という「前提条件」があるようですね(笑)。
北朝鮮核問題、「前提なし」で対話開始の用意 米国務長官:afp 2017年12月13日
トランプが大統領である限り、北朝鮮が「米国の海岸に届く核兵器を持たないようにする」ことは譲れないでしょうから、やはり限界があるようです。
トランプ政権“美人高官”辞任の謎 ティラーソン氏の後任人事に関係か:産経新聞 2017.12.10
大統領副補佐官でエジプト生まれのディナ・パウエルが、来年早々に辞任する予定と報じております。
またティラーソン氏の後任として女性のニッキー・ヘイリー国連大使が就任した場合には、同じ女性のディナ・パウエルが国連大使になるかも知れないとしています。
ティラーソンが去り、また軍人がやって来る:newsweek 2017年12月9日
ティラーソンの交代を予想し、後任としてCIA長官のポンペオを伝えております。CIA長官の後任にはコットンがなるとしています。
こういう状況なので、ティラーソンの対北朝鮮発表にどれだけ効果があるか、わかりません。
ティラーソンが「前提なし」で北朝鮮と話し合う用意がある
で思い出したのですが、韓国の前大統領朴槿恵(パク・クネ)が、国交のない北朝鮮とは「無条件」で会う用意があるけれども、日韓基本条約を結んでいるはずの国交がある日本とは「条件付き」で会うとしました。
その条件とは「日本が韓国の主張を認めるならば・・・・・・」でした。こんなことは通常の国際関係では許されないことで、自分の考えと一致する国だけを選ぶという「儒教に裏打ちされた」序列意識そのものでした。
こんな程度の大統領を選んだ韓国民に同情する次第です。
しかしその次の文在寅大統領になってからは
せっかく訪中したのに、「共同声明」どころか「共同記者会見」さえ開かれないようで、朴槿恵が「共同声明」を出したのと比べても、韓国・中国関係が最悪なことを見せつけております。腐敗した保守政権時代の朴槿恵よりも文在寅のほうがさらに最低の大統領になったのでしょうか。
きっと韓国大統領府は、形式ではなく「国賓扱いであることを考慮すべきだ」と言い張るか、あるいはまた、「腐敗政権が決めたTHAADミサイル配備」を恨んでいて、自分が大統領職を辞した後に「仕返しされないよう」徹底的に保守政権一派を打ちのめしておくことに力点をおくことでしょう。それが精々の抵抗なんです。
こんな程度の大統領を選んだ韓国民に同情する次第です。
ですから韓国では、幾ら法の未整備とはいえ、大統領を辞した後でまともな老後を送った人を見つけることは、大変難しいのでした。
中国から帰韓した文在寅大統領は
このあと、大きく「反日」に振れると予想できます。親(中国)の顔色をうかがう子どものように、親が喜ぶ「反日」に走るしか残された道はないのでしょうね(笑)。
さてさて、皆様はどう思われますか。