在トルコのサウジ総領事館でのサウジ人失踪問題で
どんどんサウジアラビアの形勢が悪くなってきました。
ロシアや中国や北朝鮮のようにサウジが隠していると、いくら「関与を否定」しても、否定すればするほど、ますます状況が悪くなるでしょう。
失踪記者、サウジ総領事館内で斬首か…生きたまま切断との情報も:afp 2018年10月17日
どれだけ信頼性があるかどうか分かりませんが、トルコの報道によると、サウジアラビアからの15人は
- 「カショギへ尋問はせず、殺害が目的だった」
- 「生きているカショギの体を切断し、7分後に死亡」
としています。
サウジ皇太子、容疑者と関係か=トルコ当局が総領事邸捜索-記者殺害疑惑:時事 2018/10/18
米側の情報では、皇太子は関与を否定していましたが、誰も信用していませんね。
一方で、アメリカのトランプ大統領はツイッターで、サウジアラビアのムハンマド皇太子と電話で会談したことを明らかにした上で、かれは総領事館で何があったかまったく知らなかったとして、ムハンマド皇太子が関与を否定したと強調しました。その上で、もう捜査をはじめたというので、すぐに結果が分るだろうと投稿し、サウジアラビア政府がすぐに真相を明らかにするという見通しを示しました。:NHK BSニュース 2018/10/17 07:50-08:00
さあ、そんな簡単に真相が分るのかどうか、トランプの老人性痴呆症かも知れません。お馴染みですが、「昔のことは覚えているのに、最近の判断は出来ない」というものですね。
カショギ氏不明「尋問中のミスで死亡」と米CNN報道 トルコがサウジ領事館を捜索:産経新聞 2018.10.17
サウジアラビアが、カショギを尋問していたのか、それとも尋問は偽装だったのか、まだ分かりません。
真相はまだ先にならないと分らないようです。
トランプは
大統領になる前なら、批判する側でしたが、大統領になったからには、批判される側になったのです。それなのに大統領になってから、批判するメディアは「フェイク・ニュース」だと言うのですから、・・・・・・。政治経験のない「あぶない新米政治家」なんでしょう。
別の表現では、打たれ弱いか、打たれ強いか、でしょうか。
尤も私は、大統領選挙の前からトランプを怪しんでおりました。「大統領選挙で、勝てば結果を認めるけれども、負けたら結果を認めない(保留する)」と言っていたのを忘れてはいません。
普通なら「勝っても負けても、選挙結果を重んじる」というものですが、トランプはどうも怪しいと思っておりました。案の定・・・・・・
一般的な話ですが
共産主義者や独裁者は、政権を取る前までは、「言論の自由」の恩恵に浴して政権批判を繰り返しますが、政権を取ると突然、批判を許せなくなり「言論の自由」をなくしてしまうのでした。
それほど「言論の自由」は大切なんですね。
まるで文在寅そのものですが、朴槿恵も似たようなものでしたね。韓国のお粗末さがよく分ります。
中国の場合「政府批判が国家転覆罪になる」として許しませんが、「テロも便利な言葉」でした。
政府批判を暴力的に鎮圧しますが、あまりのひどさに抵抗すると、暴力沙汰へと発展します。これを中国共産党は「政府批判はテロだ」として徹底的に弾圧するのです。「テロを鎮圧するという口実で政権批判を許さない」ようになってきたのですから、「テロも便利な言葉」ですね。
中国は「弾圧でなんとか政権を維持」してきたのです。
独裁者≒共産主義者という関係で見るならば、トランプも同じようなものでしょうか。
今までアメリカは
サウジアラビアの汚点には目をつぶって中東での「仲間」とみてきましたが、「トランプらしく」批判できるか、正念場です。
中間選挙が終われば、その結果によっては弾劾が進むでしょう。それでなくてもトランプの評判がよくなく、こんなトランプにかき混ぜられる状態を長く続けるものではありません。
ただし中国という無頼漢を扱うには、トランプという無頼漢が必要だともいう意見もご紹介しておかねばなりません。
「毒をもって毒を制する」という考えです。
中国共産党という無頼漢が、フィリピンのドゥテルテという無頼漢を生み出したとも言えますが、ドゥテルテが経済対策なしに超法規的殺人を続けることが蛮行だったと目覚められるかどうか、きわどいところです。フィリピンには、中国という強敵とISという強敵がいるのです。
さてさて、皆様はどう思われますか。