お茶の大和 ティータイム

大地からの贈り物“お茶”で素敵なティータイム

老いては子に従え

2005年07月31日 | 茶話(さわ)

 父を失って自信喪失している時から、色々な事を教えてくださった大先輩に、二十数年前、「ちょつと世の中がおかしくなっている。幕末にあれだけ多くの若者を輩出したのに、今の時代にはあのような若者はいないのでしょうか」と尋ねたことがあります。その大先輩は「今もいる。ただ、社会が必要としないだけだ」と言われた。また「自衛隊が、戦争に巻き込まれるときが来ますかね」と尋ねると「今は、考えられないね」という答えだったと思います。
 今、私はその大先輩と同じような年になり、当時の私より若い人たちが、遊びに来ます。世の中も変わり混沌とした乱世の時代に入ったと感じています。
 今よき青年になっている若者が、高校のときだったと思いますが、「戦後日本は右上がりの経済だけだったのか?」と聞いてきて「このように失速した経験をしたことがないということは、立ち直る能力が無いということですよね」と問いかけてきた。わたしは「うぅ~ん」と唸ってしまいました。
 戦後四十数年日本の発展はすばらしいものだったと思います。その基礎を作ってきた人たちはすでに引退しています。それと同時にシステムが老朽化して、使い物に成らなくなりつつある。次世代のシステム作りを怠ってしまった付けが今日の混沌とした社会を作り出していると思います。
 守株(しゅしゅ)待ちぼうけにならないためにも、新しいシステムを構築していく必要があると考えます。 “老いては子に従え”“負うた子に教えられて浅瀬を渡る” これから活躍する若者の感性に期待したい。

ハイマン・ロスさんへ(私の若者に対する答えにならない答え)


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
最近、営業中に (ハイマン・ロス )
2005-08-02 23:18:55
得意先のクリニックの先生が「これだけの腐敗した状況でどうして学生運動が起きないのか」という答えに対してわたしは「今回はニートという形で現れているのかもしれません」と答えた。



”ニート”は人間の病気で言うなら生活習慣病と同じサイレントキラーで抜本的で即効性のある対処策は望めない。ただ、ひたすらに地道にそれが何故いけないのかを説いていくしかない。治すのが難しいという意味でこう答えた。



ニートを生み出したのは昨日今日ではないのだ。長い年月の積み重ねによってそれが存在できる環境となっているのだ。われわれはこの件に関して心してかからねば社会は荒廃を招いてしまうことだろう。
返信する
ニート (クリッパー)
2005-08-03 09:00:27
“サイレントキラー”なるほごね。

そうゆう視点で見ていなかった。日本は豊かだね~?

でもこんなときに国は滅びる。
返信する

コメントを投稿