お茶の大和 ティータイム

大地からの贈り物“お茶”で素敵なティータイム

しゃれこうべの告発

2018年10月20日 | 本に学ぶ

 楚に行く道中、荘子は髑髏(しゃれこうべ)に出会った。馬の鞭でしゃれこうべをたたきながら、荘子は聞いた。

「先生よ、生をむさぼりすぎ、節度を失ってそんな姿になられたのかい。政治に関係して殺されたのかい。悪事を働き恥を苦にして自殺されたのかい。それとも、飢え死に凍え死にされたのかい。寿命でそんな姿になられたのかい。」

 そのしゃれこうべに枕して寝たところ、夢の中でしゃれこうべが出てきた。

「お前は口達者なやつだな。しかしおまえがいうのは、みんな生者の立場からの説じゃ。死者の世界は苦しみもなく、そりゃ楽しいものじゃぞ。」

 そして死者の世界の楽しみを説き出した。

「死者の世界はな、上に君もなく、下に巨もなく、無政府の世界なのじゃ。それに労働なんてものもありゃしない。自然の悠遠な時間があるのみじゃ。天子の楽しみだってこれにはかなわんぞ。」

荘子は聞いた

「司命の神さまにたのんで、肉体をとりもどし、故郷に帰れるようにしてやってもよいが、先生はそれを望むかね。」

 しゃれこうべは眉をひそめ顔をゆがめていった。

「天子の楽しみ以上の楽しみを棄てて、人間世界の苦しみを味わうなんて、もうまっぴらだ~ね。」

 若い頃に買った本「荘子」を久しぶりに読んでいて、“面白いな”思ったので書いてみました。読んでどう感じるかは人によって違いがあるでしょうけど若い頃に読んだときには何も感じなかった?と思うのですが、今日は面白いと感じました。歳を重ねたからですかね!

『「人と思想 荘子」 鈴木修次著 』 より引用

お茶の大和 パラダイム転換


便利さ買って ごみ増え

2018年03月12日 | 本に学ぶ

 産業の生産性は、経済成長によって絶えず改善されてきた。この生産性によって、モノの生産に必要な時間は減った。その結果として、モノの価値も安くなった。

 しかし、モノの量はまったく減らない。モノの価格が安くなったので、モノの数は急速なテンポで増えつづけている。常に安くなる価格こそが「使い捨て経済」を躍進させている。

「社会主義は、市場に経済的真実を語ることを許さなかったために崩壊した。資本主義は市場にエコロジー的真実を語ることを許さないために崩壊する恐れがある」

石油会社エクソンノルウェー副社長オイスタン・ダーレン

経済と人類の1万年始から、21世紀を考える
ダニエル・コーエン 林昌宏訳より引用

うぅ~んお茶を飲みながら考えたい

お茶の大和


サードプレイス

2017年06月10日 | 本に学ぶ

サードプレイス」から

 『好ましいとされ、いたるところで実行された都市開発の様式は、「歩くこと」と「話すこと」を嫌う。
 人は歩くことによって自分の住む地域の一部になり、他者と出会い、自分たちの近隣住区の管理者に成るのに。
 話すことによって互いを理解し、共通の関心事を、見出したり作り出したりして、コミュニティと、民主主義に不可欠な集団の能力を自覚するのに』

「サードプレイス」のはしがきから

川で遊ばなくなって、川が汚くなった。

 子供の頃は、村が唯一の世界であり、川は釣りをしたり、泳いだりして遊べる場所であり、ガキ大将のお兄ちゃん達が、ちっちゃな子供たちの面倒を見ていた。
 良いことも悪いことも教えてくれたお兄ちゃん達は、ちっちゃな子供たちにとっては、憧れの素敵な先輩達だったし、親たちは安心して仕事が出来たと思う。
 いたずらをして回る子供たちに睨みをきかせているお爺ちゃんやお婆ちゃんもいた。このお爺ちゃん達も、子供たちが悪さをしに来るのを楽しみに待っていたのだと思う。「そろそろ学校帰りの悪ガキどもが来るぞ」と!!

 そんなコミュニティがいつの間にか無くなって久しい。

 戦後、良い事素敵な事も沢山あったけど、取り入れなくてもいい事まで、何でもアメリカ第一主義で取り入れて、日本の伝統的な文化や成り立ちを否定して来たような気がする。
 今、「サードプレイス」という言葉をよく聞くようになったのも、コミュニティよりもアソシエーションという考えも、喪われた地域や、人の交わりを取り戻そうとしているのかなと思う。

自然からの贈り物茶請けを添えておもてなし

 自慢話に花咲かせワイワイガヤガヤ愚痴こぼし気晴らし出来たとお茶にする

お茶の大和

 


日本経済は明るい!!

2016年07月18日 | 本に学ぶ

 少子高齢化で、日本経済に対して悲観的な話が多いようですが、今日の情報は、日本経済は悲観する必要はないとの情報です!? 商売をしているとこんな話しは勇気付けられます!!

 まず、今朝のラジオで、「可処分所得が、増えている・・・!」という話がありました!?
所得が増えなくても、デフレが続いてるので、自由になるお金はあるそうです。

もうひとつの話は

少子高齢化で日本経済が迎える黄金時代

2016年07月18日(Mon)  塚崎公義 (久留米大学商学部教授)

  日本経済は、人口減少で衰退して行くし、少子高齢化で年金も破綻しそうだし、明るい展望など持ちようもない」と考えている人は多いと思います。しかし、少子高齢化にも悪い面と良い面があります。筆者は、今後10年間は少子高齢化の良い面が表面化し、日本経済は明るい時代を迎えると考えています。・・・読みますか!

お茶の大和


三隣亡

2016年02月07日 | 本に学ぶ

今日は何をやるにもつまずきばかりで、なかなか思うようにいかない一日でした・・・? ふと『三隣亡』という言葉を思い出して暦を開いてみましたら、今日は“北方領土の日”で、次の三隣亡は、11日建国記念日の日でした。

 さらにWeb上で面白い事が書いてありました。 『三隣亡は、もともと[三輪宝」と書いた』のだそうです。

明日はきっと良いことがありそうです

眠りと、「体内時計を科学する」の続きを書きます。

時計遺伝子とは何か
 地球上の生物は、バクテリアから深海魚にいたるまでみな時計を持っています。生物は、地球の自転に精確に似た仕組みを未来を予測する手段として体内に作り出しました。その時計にしたがって、生命の活動を営んでいます。
 最も多くの時計をもっているのは植物です。植物は地中に根をはるため、寒くても、大風が吹いても、雷が鳴っても、人のように安全な場所に避難する事が出来ません。エネルギー源は光合成だけです。生長し、花を開かせ、実をつけて生きのびていくためには太陽光が必要。それゆえ、植物には数多くの時計が備わっているのです。
 小動物や昆虫も、生きのびていくために、太陽光を利用します。 ・・・中略・・・ 生きのびていくために30億年を超える歳月をかけて獲得した生理機能が生体リズムであったと考えられます。同時に、この生物時計を獲得し得なかった生命体は滅亡していったのです。

 時計遺伝子群は、脳にだけでなく、肝臓・腎臓・心臓・血管など、からだのほとんどの細胞に存在することが明らかになっています。体内時計は、からだの全体から臓器へ、そして細胞にいたるまで、一体となってサーかディアンリズムを構築していたのです。
 人においては、数十兆の大部分の細胞で、子時計〈6個の時計遺伝子で構成される「時を刻む仕組み」のことコアループを指す)が、回っていたのです。脳の時計が親時計です。これに対して、心臓など数々の臓器、そして皮膚・粘膜にいたるまでほとんどの抹消組織に存在する時計を子時計と呼んでいます。子時計は親時計に連動しつつも、独立して個々に時を刻んでいました。まるで親時計と子時計が一体となってあたかも交響曲を奏でる一団のように見えます。数多くの時計遺伝子は、多重の階層構造を作り、サーカディアンリズムという名曲を演奏しているのです。

『大塚邦明著 発行所 株式会社春秋社』から、興味をそそられる部分を、引用しています。

 私はとても「面白いなぁ~」と、思いました。そして、この体内時計を上手く利用していけないかなと思います。

三隣亡が、[三輪宝」に!! お茶の大和


春まじか!!

2016年01月31日 | 本に学ぶ

早いですね明日はもう2月ですね

 前回は、“さすが寒中!!寒い朝になりました。”と、書きましたが、今日は“春まじか”という気候です。天気も良いし洗濯物もよく乾いたようです。♪

今年は、温かいと思っていると突然寒くなったり!?これからもどうなるか??

気象庁の1月30日から2月29日までの一ヶ月予報(北部九州)では

「1週目は気温が高く、2週目は低くなる見込みで、気温の変動が大きいでしょう。」だそうです!!

そういえば、眠りと、「体内時計を科学する」で

自律神経は嵐のごとく

 からだの休息のために優位になる神経が副交感神経で、活動の効率を高めるために働くのが交感神経です。夜、眠り始めるとともに副交感神経の活動が高まり、朝、目が覚めるとともに交感神経の活動が高まります。

 ・・・中略・・・ 

 一晩の眠りは、90分の眠りが4、5回繰り返されることで成り立っていると説明しました。1回のサイクルのなかで、まずノンレム睡眠があらわれ、レム睡眠が続きます。レム睡眠は、急速眼球運動をともなう睡眠のことで、このときたいてい私たちは夢を見ています。ノンレム睡眠は、急速眼球運動の見られない深い睡眠をさしています。

・・・中略・・・

 力強いレム睡眠には、もう一つ大きな特徴があります。自律神経が荒れ狂うのです。交感神経が強く興奮し血圧が高くなったかと思うと、それに反発するかのように、鋭く副交感神経の興奮があらわれ、心臓の拍動が止まったりします。瞬時のうちに交感神経と副交感神経の活動が入れ替わりますので、医学の言葉では、、これを「自律神経の嵐」と呼んでいます。何か病気が隠れている未病の状態にある人は、発作性の不整脈や、夜間狭心症が誘発されることもありうるので、このタイミングでは、特に注意が必要です。

『大塚邦明著 発行所 株式会社春秋社』より

バランスのいい朝食と美味しいお茶で、体内時計をリセットしましょうよ!! 
お茶の大和


さすが寒中

2016年01月16日 | 本に学ぶ

 さすが寒中!!寒い朝になりました。数日前から寒かったのですが、車の窓が真っ白になっていました。〈昨日・今日ー1℃)。来週は、もっと寒くなるとか!?さすが・・・です。
 
でも、若い頃の寒さに比べるとまだまだという気がします。高校時代自転車で登校していたけど“寒かったなぁ”という記憶があります。〈確か毎日のようにー2.0℃以下という記憶があります。)

先日から、体内時計のことを書きましたので、少し続けます。

 眠りのリズムは90分と12時間

眠りと関連するもう一つのリズムに、12時間リズムがあります。
 
眠気を計るこんな実験が行われました。2時間ごとに横になってもらい、床についてから何分で寝つくかを計り、その時間が短いほど眠気度が強いと判断するのです。 ・・・中略・・・ 最も強い眠気は午前2~3時にやってきました。深夜に眠くなるのは思った通りだったのですが、予想外だったのは、午後2時頃にも眠気度が強い時間帯があったことです。

 眠りをもたらす仕組みは、生体リズムの他に、睡眠物質の働きが関与しています。眠らないでいると、からだに睡眠物質がたまってきます。 ・・・中略・・・ 脳脊髄液の中に増えてくるプロスタグランディンというホルモンがその代表です。ちなみに病気になって発熱しているときに眠くなるのは、炎症に関連して増えたサイトカインというたんぱく質の仕業です。これも睡眠物質の一つです。これを含め今では20余りの睡眠物質が明らかにされています。

『大塚邦明著 発行所 株式会社春秋社』より

睡眠の後の素敵な目覚めのために!!
 
お年寄りなどで、夜お茶を飲むと眠れなくなるという方がいます。
 わたしは、夜はカフェインの多い高級茶は止めて、朝の目覚めに美味しいお茶を奨めています。水分補給の意味もあります。〈バランスのよい朝食と共に!!)
 また、昼寝をするときは、15~30分で目が覚めるように美味しいお茶を飲んでから昼寝をしてくださいと奨めています。
 カフェインの効果が、20~30分後に表れるからと聞いています。絶対ということは無いと思いますが、少しは効果があると思います。

お茶の大和

 

 


眠りのリズムは90分と12時間

2015年12月26日 | 本に学ぶ

 今日は少し寒くなりました!? 曇り空で、寒々とした冬景色です。でもこれで例年並? ピークは28日頃で、お正月は寒さが和らぎ暖かい年明けになると・・・!! 気象庁北部九州一ヶ月予報(向こう1か月の平均気温は、高い確率60%です。) 

過ごしやすいでしょうけど農作物や冬物の商品を販売している商店にとってはありがたくない気候かもしれませんね!?温暖化の問題もありますし??

多少寒くても冬は冬らしいほうが良いのかも

先日体内時計のことを書きましたので、少し続けます。

眠りのリズムは90分と12時間

 人間のからだの時計は、朝起きて15時間経つと眠くなるようにセットされています。朝に明るい太陽光を浴びることで、その日の眠り時計のスイッチがはいるのです。生体リズムを整えて、いろいろな病気から身を守るためには、朝の明るい光と、夜の深い眠りが必要条件です。

 じつは眠れない時間というのがあります。朝の目覚めから12~15時間過ぎがこれに相当します。 ・・・中略・・・ この不思議な現象がなぜ起こるのか、まだわかっていません。生体リズムの謎の一つです。

 一晩の間にもリズムがあります。 ・・・中略・・・ 人間の場合は、90分がワンセットで、これを4・5回繰り返し朝の目覚めを迎えます。 ・・・中略・・・ 一回目の眠りのとき最も多くの成長ホルモンがでます。四回か五回の眠りのとき副腎皮質ホルモンはピークに達します。このようにからだの調子を整え、成長や健康を維持するホルモンのリズムは、睡眠のリズムと調和しています。

  生体リズムを医療と医学に応用するこの学問分野では、8時間のリズムも生体リズムと考えています。例えば血管の健康を維持するエンドセリンというホルモンには、八時間のリズムが見られます。睡眠時間の周期と連携しつつ、血管の緊張のリズムを作り出しているのです。

『大塚邦明著 発行所 株式会社春秋社』より

眠りと関連するもう一つのリズムに、12時間リズムがあります。〈次回に続きを書きます。)

蛇足
 
美味しいお茶と共にとる朝食が体内時計の老化を予防するそうですよ!!

茶の大和


あったかい雪見月

2015年12月12日 | 本に学ぶ

温かいですね!もう年の暮れなのに!?

旧暦でいうと、仲冬〈新暦12月11日~〉早いですね!!

 歳を取ったからか?経験を積んだからか?時の経つのが随分早くなったような気がします。それに、温かい!!
 そういえば先日市立図書館から借りてきた本『眠りと体内時計を科学する』に「生体リズムが老化すると“一日が短く感じる”」と書いてありました。
 若いときは、色んなことを経験しなくてはならないので、時間経過を遅く、歳を取ると時間経過を早くして退屈しないようにと、神様〈自然界〉が、作ってくださった贈り物だと思っていましたが!? ご先祖様が、自然界への適応能力として、自らあみだした生活の知恵かもしれないと思うようにしました。

『眠りと体内時計を科学する』

 生命が誕生したとき、地球をとりまく環境は苛酷でした。太陽や宇宙から飛来する有害な紫外線や宇宙線から身を守るため、その適応の所産として、生命は眠りの仕組みを作り上げました。それは生きていくために欠かすことのできない振舞いでした。
 生物種が違うと、眠りの仕組みは異なります。小動物は猛獣から身を守るため、鳥や水中動物は長時間動き続けることができるように進化とともに独自の眠りの眠りのスタイルを獲得してきました。私たち人間も同様です。

『大塚邦明著 発行所 株式会社春秋社』より

 これからしばらく、暇が出来たら、お茶屋の私が感じた『眠りと体内時計を科学する』を、勝手に紹介します!!

お茶の大和


体内時計

2015年08月14日 | 本に学ぶ

生体リズムを守るコツ
 朝の日差しと朝食、そして夜のメラトニン

食事

 『朝食に重点をおくことが大切です。空腹(あるいは飢餓)の時間が長いほど、時計の針を合わせる力が強いからです。
朝食と昼食の間、昼食と夕食の間に比べて、夕食と朝食は最も長く、間があきます。
そして、出来るだけ決まった時刻にとることです。
美味しいお茶やコーヒーとともに、温かい主食と、定量の副食に野菜も種類を多めに、見た目も美しい朝食をとりましょう。

《英語では朝食のことを“breakfast”といいます。すなわち絶食(“fast”)をうち切る(“break”)》

大塚邦明著「体内時計の謎に迫る」より引用』

 お茶屋をしていると、「夜、お茶を飲むと眠れないので・・・」というお客さんがたまに尋ねてこられる。

そんなお客さんには、
 
「夜は、お茶を控えるか、焙じ茶のようなカフェインの少ないお茶をうすくして飲むようにしたらいかがですか? そして、朝、美味しいお茶を飲んでください!」と進めています。

 朝のラジオで、"体内時計”のことが話題になっていたので、少し勉強したくなり市立図書館から本を二冊借りて読んでいます。その中の一冊に上記のことが書かれていたので引用しました。

お茶の大和 今を楽しむ