2007 今年のテーマ
ノーと言えるイエスを持ちたい
以前、私の妻がある地域活動の委員長になるよう依頼されたことがあった。当時、妻はいくつかの大切なプロジェクトを抱えていたので、この委員長の責任を引き受けたくなかった。しかし、精神的なプレッシャーを感じて、ついに引き受けてしまったのだった。
それから、妻は友達のひとりに電話をかけ、委員になってくれるように頼んだ。その友人はしばらく話を聞いてから、次のように返事をした。
「サンドラ、それは本当にすばらしいプロジェクトだと思うわ。お声をかけてくださってありがとう。でも、今回はどうしても都合がつかないから、遠慮させていただくわ」
妻は、さまざまな説得の言葉を用意していたが、ただひとつ、礼儀正しいノーには対処する術が無かった。彼女は私のほうを振り向き、「私もそういうふうに答えておけばよかったわ」とため息をついた。
スティーブン・R・コビー 7つの習慣より