四季を感じる世界
新茶の試飲をしていた時、ある青年が訪ねてきたので、一緒に試飲してもらいました。
飲んでもらって感想を聞きます。
「どうでしたか?美味しかったですか!」
「はい美味しかったです!」
「新茶と判りましたか?」
ちょっと首をかしげて、「解りません!?」
何種類かの新茶を試飲した後で
「いつも飲んでもらっているお茶(古茶)を試飲してみてください。口に含んだ時の香りの違いが解るかもしれませんよ」
「すごい!! はっきり解ります!!」
「其の香りが、古茶独特の香りですよ!!」(玉緑茶と煎茶では香りが違います)
「何の意識もなく飲んでいたお茶がこんなに違うとは思いませんでした!!」(びっくりした様子)
「不思議なんですよね?古茶を飲んで其の後新茶を飲むとほんのりと新茶の香りは解っても古茶の香りを意識することないでしょ。でも新茶を何杯か飲んだ後古茶を飲むと古茶独特の香りが鼻につく!!おもしろいでしょ!!」
「自然の恵に培われて育ったお茶は加工された後も徐々に変化してこれほどの違いが出てきます。ペットボトルの人工的に作られたお茶では絶対味わえない世界だと思うんです!!」
(後熟:茶の貯蔵中に起こる香味の変化。主として水色、香味がよく変化すること。熟成ともいう。⇒茶用語集)
新茶の季節にしか出来ない、たわいのないお茶談義
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