9月30日は私の祖母の命日だ。10月1日になるちょっと手前だったと思う。7年前に亡くなった。母方の祖母は93歳?で元気だ。
3人に1人は癌で亡くなるといわれているが、祖母の場合は珍しい上顎歯肉癌といわれるものだった。
私の仕事柄、専門分野であったにも関わらず、気がつかなかった。
祖母の家に遊びに行ったときに、入れ歯が痛いという話をしていたが、歯医者で調整してもらいなといってちゃんとみなかった。
歯肉のガンは、環境に大きく左右される。入れ歯があわないものを使っていたり、喫煙なども大きく関与するそうだ。
祖母の場合は、入れ歯がいたいと言っていた。
それになぜ気がつかなかったのだろう・・なぜ向き合わなかったのだろうと、それに関しては未だに後悔する。
そしてこの出来事によって私の歯科衛生士としての生き方・仕事の仕方が大きく変わることになる。流れ作業でたくさんの人を診るのはやめて、1対1でゆったりしたやり方でしようと決めた。
仕事先から祖母が入院している病院が近かったので毎日仕事が終わってから入れ歯のお掃除だけ行っていた。
もともと私が4歳くらいまで祖父母と同居していたのだが、うちの母が合わなくて別々に住むことになった。そういうのもあってなかなか父方の祖父母の家に行きにくいなと小さいながら空気は読めた。
父の妹2人が祖母を看病していたが、両親も姉もなかなかお見舞いに行かなかった。
余命も仕事柄わかるのでせめて父だけでもと思い、一緒にお見舞いにいったり、叔母さんとご飯食べに行ったりとした。←そこまでいきつくには結構両親ともめた。
祖母のすごかったところは、亡くなる直前まで介護を要しなかったことだ。最後の最後まで自分でトイレに行っていた。祖父が脳梗塞で亡くなったが、ほぼ全介護の状態だったので自分はそれがいやだと言っていた。
また、母とは仲が良くなかったようだが、私の前では母の悪口を言ったことがなかった。
祖母の強さには本当に尊敬する。