Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その322

2013年08月24日 | 制作裏話




 今日から昨年7月に発売した「キングギドラ ライトゴールド」の製作裏話を書きます。
 こちらの商品はすでに完売しております。ご了承下さい。

●詳細
●こだわりその1 ●こだわりその2 ●こだわりその3 
●こだわりその4 ●こだわりその5

1.久しぶりの新規カラー

お待たせしてしまった理由
 皆さんが大好きなようにキングギドラは昔から多くのファンの心をつかんでいる人気怪獣です。ソフビ化した際も多くの方にお求めいただきました。そのため1つのバージョンが完売すると再販や追加販売のリクエストをいただく事が多い方の怪獣です。ゴールド系の塗装の場合は特にそれが見られます。
 この「ライトゴールド」はそういった方々にリクエストにお応えしなきゃ…という気持ちが一番の理由で企画した商品です。

 ゴールド系の「キングギドラ」をお待たせしたしてしまった理由は2つ。
 他に企画したいゴジラのバリエーションが多かった事。もうひとつはコストの面です。
 正直な所、ゴジラに比べれば時間も手間も予算もかかってしまう商品なのです。
 サイズがゴジラより大きい事で、塗装面積が多い事や首が3つなので、塗装の時間はゴジラのほぼ倍近いのです。サイズや塗装面積を考えると必然的にゴジラより生産の予算がかかってしまいます。かといって価格をできる限り上げたくはないので、売り上げ的にもゴジラより“おいしい”わけではないのが本音なのです。
 弊社では各ゴジラもそうですが、顔の塗装については目やキバなどはマスク塗装した上に1つ1つ手塗りで細部の修正を筆で行っています。ですから顔だけでも単純にゴジラの3倍は時間も手間もかかる訳です。
 大手であればこれらは技術の高い専門の業者に委託するのでしょうが、生産数や規模を考えるとなかなかそれはできません。価格を上げれば可能になりますが(技術レベルを妥協すれば安価に塗装してくれる業者さんはいるのです)、それもできませんので、結局自社で行っているためです。

 これらの理由でなかなか「キングギドラ」の新規カラーへのGOサインは出せない事情があった訳です。