Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その324

2013年08月26日 | 制作裏話


3.明るいゴールドを作るという事(2)

 昨日の続きで今日も「キングギドラ ライトゴールド」の全身に塗装した明るい金色の塗装について。



結局自社で塗装するしかなかった
 基本的にソフビのプロの塗装業者の方々が使う塗料の色数というのはそう多くはありません。その中から調合して色を作りサンプルの色を再現して塗装していただくわけですが、多くのソフビの塗装業者さんが抱えるお仕事のほとんどは塗料の原色をそのまま使うケースが多いのです。子供向けのシンプルなものやレトロソフビがほとんどだからです。特に金や銀などで微妙に違う色を調合するというのはほとんどないそうです。
 ですからGメモリーズセレクションのように、他にはない色ばかり使うケースは稀なのです。Gメモリーズのソフビのほとんどは微妙な色ばかり使って商品化していますので、過去にもいつくかの専門の業者さんに発注しても希望の色を再現していただく事ができなかったケースは多々あり、そのせいもあってできる限り自社で塗装も行ってきました。
 ちなみにマスク塗装後の修正や筆塗りが必要な部分も弊社の望むレベルの所はなかなか見つからないのが現状です。

 とにかくこの「ライトゴールド」はワンフェスに間に合わせなければならないというスケジュール。
 この時は時間的にやむを得ず、希望の色を作っていただけるか心配はあったのですが外注にした訳です。多数大手の商品も扱っている業者さんと言う事でしたので可能性にかけたわけです。
 そして金色での他にないこの明るめの色の再現ではいくつか試して作っていただきました。
 最終的に2度程、先方からサンプルを提示していただき、打ち合わせや解決策の相談を工場に出向いたり電話やメールで何度もしましたが、弊社が思う色にはならず、結局断念。Gメモリーズのわがままな色(苦笑)は難しいとの事でした。
 早い話、急遽、弊社でするしかなかった訳です。