4 塗装についていろいろ
思い切って成型色に青が入ったグレーをチョイスした訳ですが,存在感を出すためとはいえ青味が強調されては意味はありません。「モノクロバージョン」ですから。
前にも書きましたが、全体にスプレーしているグレーはダーク~ノーマル~ややライトと5種類のグレーを用意し,部分的に塗装しています。それらを強弱つけてなんとなくどこかにほんのりと(言われてみれば確かに青味がある……と思っていただける程度に)青味が感じられるような塗装の仕方をしました。
いつも他商品のゴジラでもそれなりに強弱や濃淡を付けてスプレーはしていますが,今回ほど気を使いながら塗装したのは久しぶりです。その辺も実際の商品で感じていただければ幸いです。
また、ボディーに塗った各色のグレーは微妙にツヤ消し処理をしています。こういったカラーではやはりツヤがあると初ゴジの古さを消してしまいます。かといってはっきりとわかる程度の多めのツヤ消しだと大げさすぎて触りづらさを感じさせてしまいますし、ソフビ感というよりはガレージキット感を出してしまうためです。
手足のツメや背びれの先端は、ほんのりグレーの入ったホワイトです。
実際の当時のスーツでは、ツメや背びれの先端は白だったそうです。が、映像で見るとその白さは感じられません。むしろグレーに見える場合が多々あります。モノクロなので影だったり汚れなどでそのままグレーに見えるのでしょう。映像で多く見られるグレーにすると「カッコかわいい」の部分の明るさを消してしまうので、この部分は白に近いグレーとしました。
牙や白目の部分はノーマルのホワイトにツヤを入れています。映像ではこれらも白く見えるケースは少ないのですが,それをこの商品でするとどんよりしてやはり明るさを大きく減少させてしまうので違和感があります。なのでシンプルにホワイトをチョイスしました。
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