8 奥が深い初代ゴジラ
調べれば調べる程、初代ゴジラについては謎も発見も出てきます。それによっていろいろな推測も立てられて、楽しかったりじれったかったり……。資料なども限られているし、60年の歳月が流れているので、まだまだ奥が深いゴジラです。
今回私自身も待ちに待った「初代ゴジラ」のソフビ化でしたので、いつもに増していろんな書籍を読みあさり、映像も何度も見返しました。デフォルメであってもやはりしっかり調べたい。むしろ、デフォルメなので強調すべき部分は確実に押さえなくてはならないと思ったのです。他社さんのソフビやガレキもいくつか持っていますが、失礼ながら「(いつものように)他人の造形を参考にしちゃダメ! (当たり前ですが)自分の判断だけで作らなきゃ!!」というのはいつもより強く思っての事でした。
余談になりますが、今年発売された書籍「初代ゴジラ研究読本」(洋泉社)は、久しぶりにゴジラ本で感激した本です。『ゴジラ(1954)』についての発見もいろいろあります。おすすめです。奥付に私の名前があるのは、Gメモリーズの「初代ゴジラ」の原型が終わり、金型制作中ではありましたが、造形について担当の方と情報交換させていただいたためです(感謝!)。初代ゴジラが好きな人には嬉しい本です。
造形や色などの部分を中心に、いつもソフビ新造形の度にいろいろそのゴジラについて調べるわけですが、今回の初代ゴジラについては今もまだまだもっと知りたい気持ちです。ファンの皆さんの中にもそう思っておられる方は多いと思います。
早く『デジタルリマスター版』のBD化を待ちたい所です。各シーンをゆっくり見直す事でまた新発見があると思います。
もしかしたら今回の「見聞録」での疑問や推測の一部が解決する所があるかもしれません。楽しみです!!