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有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

初代ゴジラ見聞録・7

2014年12月01日 | 羽沢組的怪獣見聞録




7 水かきと足の親指

 意外と知らないという方がいらっしゃるみたいなのが、初代ゴジラの手には水かきがあるという事です。親指と人差し指にあたる指の間にあります。
 1号スーツでは比較的しっかりとついていますが、2号スーツではそれに比べて控えめについています。劇中のセリフにあるように、水棲生物と陸上動物の中間に当たる存在としての怪獣ですのでそういった意図から付けられたのでしょう。ひな形には明確についていないので、スーツ作成時に付けるように考えられたと思われます。
 ただ、劇中映像ではシーンによってその水かきがついてないないんじゃないかと思える所もあるので、撮影の段階で取れてしまったりすり減ってしまったりしていた事も考えられますね。

 初代ゴジラの足の指は左右各4本ずつですが、撮影途中で親指にあたる内側側面の指が切断されています。2号スーツです。砲台前の有名スチールでは3本指です。
 あまり気にとめていなかったのですが、春にある方から言われて「いつからそうなっていたんだろう?」と気になり出しました。
 切断された時期や理由が明確に記載されている書物は今の所ないようです。関係者の方々も覚えておられる方はいないようなのです。
 1号スーツの第一カットの時に動き辛く転倒したエピソードからもわかるように、2号スーツでも少しでも動きやすくするためなどの理由である事は想像できるのですが、はたしてどのタイミングだったのか詳細が未だ気になる所です。
 劇中シーンでも、残っている多くの写真でも、スーツの足下が写っている箇所は少ないので、どのシーンが4本なのか、3本なのかは不確定。足のアップは切断された1号スーツと思われるので、ますますわかりにくいわけです。すでに3本指の各スチール写真が撮られたのは、傷み具合から推測して割と早い段階と思われるので、劇中シーンでも3本の状態の方が多かったのではないかと考えられます。
 と、すれば「初代ゴジラの足の指は各3本」の方が本来は自然なのかもしれませんね。

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