Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その61

2008年05月14日 | 制作裏話
GMKゴジラ ブラックバージョン編 Part.2

?こちらは原型に塗装したサンプル画像。実際の商品と違ってツヤがないのがわかっていただけると思います。

●実は予定外のツヤあり成型
 この「ブラックバージョン」の告知をこのサイトや雑誌等でお知らせした時に、公開した画像は原型に彩色した物でした。理由は成型サンプルのスケジュールを待っていては雑誌告知に間に合わなかったためですし、完成予定の商品の色はサンプル画像とほとんど変わらない予定でした。
 しかしそれが後に変わる事になります。
 何度も書いてきましたが、私自身が思うGMKゴジラの存在テーマと言うのは「怖さ」と「凶暴」であり、Gメモリーズセレクションとしては「かわいさ」も入れての造型ですから、できる限り配色ではその「怖さ」と「凶暴」を表現したいと考えていました。ですから当然全身は初めからツヤなしで落ち着いた感じでいこうと思っていたんです。商品として明るさよりも渋さを選択したためです。ツヤがあるとどうしてもかわいさや玩具らしさが増して、GMKゴジラとしてはイメージから離れると思うのです。
 このGMKゴジラの金型ができた時にすぐに成型屋さんにサンプルを抜いてもらったのですが、そこで初めて予定していたツヤなしではなくツヤありのままでできてしまった事に気がつきました。金型屋さんの方で手違いがあったようです。本来であればすぐに金型屋さんに直してもらう所ですが、ツヤありのままの黒成型のGMKゴジラが愛おしくなってしまいました。「これはこれでいいよなぁー……」
 確かに思っていたよりはかわいくなってしまっています。もっと怖いイメージで作りたかったのですが、思いきってこのままで行こうと即決しました。早い話が一目惚れしちゃったのです(笑)。
 すでに次の「箱根決戦バージョン」では配色はもちろん完全にツヤなしで行こうというのが決まっていましたし、「ブラックバージョン」をツヤありにする事でより区別化ができるだろうとも思ったのです(一見すると似た色に見えやすいですから)。
 と言う事で、この発売した「ブラックバージョン」は、結局全身にツヤがあって黒がピカピカしてきれいな感じのGMKゴジラになっていますが、最初の予定ではツヤなしの渋い感じで作るつもりだったのです。
 ちなみに次以降のカラバリは全てツヤなしで行く予定を立てていたので、「ブラックバージョン」の成型が全て終わった後は型をツヤなしに変えています。ですからツヤありのGMKゴジラは唯一この「ブラックバージョン」だけとなるのです。

(2008.7.1更新)
「GMKゴジラ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。
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