Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

今頃の『GODZILLA』の感想

2015年03月08日 | 代表羽沢のG雑感
「映画」としては60点!
「ゴジラ映画」としては90点!


昨年公開の『GODZILLA ゴジラ』。DVD、ブルーレイも発売、レンタルも開始されたとあって、よりたくさんの人たちがご覧になったと思います。今まで一度もここで感想を言っていなかったので、ようやく書いてみようと思います。

 最初は東宝での試写で観ました。「大ゴジラ特撮展」のパンフに掲載する写真のチョイスのための映像での確認も兼ねていました。そのため、じっくり集中できなかったのですが、そんな文句は贅沢ですよね(笑)。
 その後、スーフェスやワンフェス、電話通販でお求めのお客様たち、仕事で会う人たち、知人……たくさんの人に感想を聞かれました。こんなにたくさん公開前の映画の感想を聞かれたのは初めてでした(笑)。
 ほとんどそれらは観ていない方たちばかりでしたので、ネタバレしないようにはぐらかしていました。自分が逆の立場だったらネタバレは嫌ですもの。それに自分のお金を払ってみたわけではないのに、いろいろと言うのはかっこ悪いと思う変な自意識もありますし。
 それでも聞きたいという人には「75点!」の一言だけにとどめていました。

 点数をつけるのは本意ではありませんが、強いて言うなら単純に「ゴジラ映画」としては90点はあげていいと思います。ただ、一般的娯楽「映画」としては60点かな。話や設定が一度観ただけではわからないところもあったし、ストーリーのつながりももうちょっと……という印象を受けました。
 だけど、そういったところを気にしないで、ゴジラが出てきて敵怪獣と戦う「ゴジラ映画」として観れば充分おもしろかったと思うのです。久しぶりにゴジラが敵怪獣と街の中で大暴れする……そしてすっきりして海に帰っていく……。それだけでもゴジラファンとしては嬉しいのです。
 だから足して2で割って75点な訳です。
 ちなみにトライスターの『GODZILLA』(1998年)は、点数をつけるなら全く逆で、1本の「映画」として観れば90点だけど、「ゴジラ映画」としては60点な私です。あれは「ゴジラ」と名乗っていなければ、よくできた怪獣映画だったと思うのです。

 今回の映画でツッコミ所はいろいろありますが、人それぞれでしょうから1つ1つあげるのはやめたいと思います。
 ただ、ソフビを作っているせいもあって、ゴジラのデザインはやはり気になりました。背中の背びれと眼球はもっと大きくしてほしかったし、「大きな身体を支えるための説得力」としてはわかりますが、あの象のような足はちょっとなじめません。逆に大地に根を下ろすかのようにしっかり足の指が大きくやや長めにあった方が、説得力も迫力もカッコ良さもあると思います。

 人にいろいろ聞かれもしましたが、逆にご覧になった方々とは感想は言い合いました。「パーフェクション」や「ゴジラのマネジメント」でお世話になった日本のゴジラ映画の関係者の方々や、試写をご覧になったプレス関係まで。
 おもしろい事に、賛否がきっちり分かれていました。絶賛されていた某関係者の方は「日本でこれができなかったのが悔しい」とまでも。逆に否の方の中には、震災を思わせる部分も感じられたと思われ、そういう意見も納得できるものでした。
 60年前、初めて『ゴジラ』をご覧になった当時の人の中には、戦中の空襲を思い出され辛い映画と感じた方もいらっしゃったのかもしれない……。今回、福島の方々はそれに近いものがあったのかもしれないなぁとも思いました。

 ジャパンブレミア、公開後も含めて、2D、3D、字幕、吹き替えとひととおり観ましたが、ストーリーをじっくり観るなら吹き替えが良いだろうし、ゴジラとMUTOの戦い“怪獣バトル”を観るなら3Dだな……と、思った私でした。

 あと、たくさん言われたこと。「Gメモリーズで作るんですか?」と。
 確かに造形心をくすぐるゴジラですし、やるなら先にあげたデザイン部分でアレンジしちゃうと思うけど、どうしましょうねぇ?
 東宝の方にも「申請出してくれれば可能ですよ」と言っていただいたのですが(笑)、今の所予定はないです。その前に作りたい日本のゴジラがまだたくさんあるので(^^;)。

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「ゴジラのマネジメント」関連情報公開中!!

2015年03月04日 | ニュース




「ゴジラのマネジメント」
書籍&出版記念イベント情報
続々展開中!!


3月10日発売書籍「ゴジラのマネジメント プロデューサーとスタッフ25人の証言」と、それを記念して3月22日に新宿で開催される出版記念イベント「富山省吾とゴジラの仲間たち」に関する情報が、ゴジラ・オフィシャルホームページほか各サイトで続々公開中です!!

 特撮部分にスポットが当たる事の多いゴジラ映画ですが、その他にも企画から劇場公開までの間、多くのスタッフと会い、多くの作業に立ち会うプロデューサーのお仕事。知られていない部分も多々あります。プロデューサー視点で書かれた初めてのゴジラ映画の本「ゴジラのマネジメント」が3月10日発売です。配本の都合で、早いところは今週末には店頭に並ぶ所もあるでしょう。

 そして3月22日の「ゴジラのマネジメント」出版記念イベントでは、この本の事はもちろん、ゴジラ映画のプロデュースってどんな事なのか、生で富山さんに語っていただこうと思っています。ゲストに手塚監督と西川先生にお越しいただき、どんな話しになるのか乞うご期待!! 前売チケットは好評発売中です!!

ローソンチケット【Lコード:39229】

 こちらのチケットはただ今コンビニ・ローソンでお求めいただけます。Lコード番号を控えていただき、店内でお求め下さい。もちろん当日券よりお安くなっておりますのでぜひ前売でお求め下さい。

書籍「ゴジラのマネジメント」
イベント「富山省吾とゴジラの仲間たち」
関連情報掲載サイト

電撃ホビーウェブ
新宿ロフトプラスワン
ゴジラ・オフィシャルホームページ
ゴジラ・オフィシャルFacebook
日本映画専門チャンネル「特撮」Facebook
アニメ! アニメ!
MASHBOX~西川伸司のblog
株式会社キャスト 特撮大百科最新情報
mass
ドリーム・プラネット・ジャパンのブログ
amazon.co.jp (書籍通販)
楽天ブックス (書籍通販)
セブンネット (書籍通販)
boox store (書籍通販)
neowing (書籍通販)

 各サイト担当者の皆様、ありがとうございます。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
 今後も紹介していただけるところがありましたら報告致します。







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東宝スタジオ展

2015年03月03日 | ニュース


東宝スタジオ展
映画=創造の現場

現在、東京世田谷区砧にある世田谷美術館で「東宝スタジオ展」が開催されています。ゴジラ関連もありますので、要チェックです!





 ここでは、全身である写真化学研究所(通称P.C.L)の時代から現在に至るまで、たくさんの作品の資料、美術・プロップ、ポスター等が展示されています。『ゴジラ(1954)』、『七人の侍』をはじめ、たくさんの作品の資料がありますので、ゴジラ関連だけを目当てに行かれてもいろんな作品で楽しめると思います。
 ゴジラスーツはたくさんのミニチュアビルとともに入口にあり、ここだけ撮影可能です。中には初ゴジの潜水ヘルメットやオキシジェン・デストロイヤーも展示されていました。
 美術資料が豊富なので、それを見ているだけでも時間が経ってしまいますが、個人的には特に井上泰幸さんの原画が見られるのは嬉しいです。
 お時間がありましたらどうぞ!

 ちなみにここから東宝スタジオまでは、距離にして一駅ちょっとぐらい。散歩がてら、スタジオ前のゴジラ壁画やゴジラ像を見に行くのもいいかもしれません。

東宝スタジオ展 映画=創造の現場
会期/2015年2月21日(土)-2015年4月19日(日)
開館時間/10:00-18:00(最終入場は17:30)
休館日/毎週月曜日
会場/世田谷美術館 1階展示室
観覧料/一般1000(800)円、65歳以上800(600)円、
 大高生800(600)円、中小生500(300)円 
 *( )内は20名以上の団体料金
 *一般の障害者の方は500円、大高中小生の障害者の方は無料、介助の方は1名まで無料
詳細/http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html




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「川北紘一監督 お別れの会」報告

2015年03月02日 | ニュース


「川北紘一監督 お別れの会」報告

遅くなりましたが、2月7日に東宝スタジオで執り行われた「川北紘一監督 お別れの会」の報告です。







 すでにたくさんのネットニュースでも配信されましたので、それをご覧になった方も多いと思います。
 個人的にショックが大きかったので、なかなか気持ちの整理がつかなかったのですが、時間の経過とともにある程度は冷静でいられるようになりましたので、遅くなりましたが、私なりの報告をさせていただきます。

 この日はたくさんの方が川北監督へのお別れのために、東宝スタジオにお見えになりました。式典は2回に分けられ、のべ580人もの監督と一緒にお仕事された方、親交のあった方々、関係各所の方々がいらっしゃいました。
 ゴジラの巨大壁画の前には、一般の方対象の献花台が設けられ、川北監督の写真が並ぶ中にたくさんのファンの方々がお花を添えられていました。
 式典会場内ではモスラをイメージした祭壇に監督の写真。その横には「大ゴジラ特撮展」でも飾られたゴジラが立っていました。
 式典第一部は宝田明さん、佐野史郎さん、企業、映画関係者の皆様。第二部では、川北監督と映像作品や他ジャンルで一緒にお仕事をされた事のある方々、親交のあった方々が集まりました。
 発起人の方々のご挨拶でもそうでしたが、皆さんと話してもそれぞれに川北監督への思い、思い出やエピソードがあって、皆さんも監督の事が大好きだったんだと感じました。と、同時にこれだけの方々が集まられるのだから、私が語るにはおこがましいくらいの功績を残された偉大な映画人でおられたのだと実感しました。

 弊社は、式典に参列された方々へ渡された16ページの「川北紘一監督 メモリアル」という冊子の編集・デザインという大役を仰せつかりました。これは写真中心の本ですが、写真を集めている時、それらの中から使用するものを選んでいる時は、自然と涙がぽろぽろこぼれてしまいます。
 川北監督の本職である映像制作ではなく、書籍やポスターや広告・掲示物等ですが、私はたくさんのお仕事を一緒にさせていただきました。川北監督の映像作品に関わられた方からすれば、勝手に名乗るなと怒られるかもしれませんが、規模の大小はあれど、書籍一つ、イベント一つでも監督の下にスタッフが集められ、その都度そのジャンルでの「川北組」だったと思うのです。
 立場が違いますから、監督の特撮の現場に行った事はありません。過去の作品、でき上がった作品後に、書籍やポスター、パッケージ、告知物等を作る上でどう形にしていくかが弊社がさせていただく仕事でした。ですからまだお会いした事のない時代の古いものから最近のものまで、写真一つ一つに思い出がありました。

 個人的にもたくさんの思い出があります。二人だけで打ち合わせをした事も何度かあり、雑談も含めていろいろなお話をさせていただきました。教わる事が多々ありました。まだまだお聞きしたい事がありました。ご迷惑をおかけしてしまった事もあったと思います。お会いする前から尊敬していた方でしたので、今から思えばこれらは幸せで貴重な時間だったと思います。
 僭越ですが、皆さんに知っておいていただきたいエピソードもあります。日をあらためて何かの機会にひとつひとつここで書いていくつもりです。

 式典の時に、冊子を先にご覧になっていた方々からは「いい写真選びましたね」と言っていただき、うるうるするのを堪え、つい饒舌になってごまかしてばかりの式典の時間でした。「パーフェクション」シリーズや「ゴジラのマネジメント」でお世話になった方々に挨拶したいというのもありましたが、誰かとしゃべっていないと冷静でいられなかった式典中であったのは事実です。
 ですので、この日は川北監督にたくさんの感謝は伝えたつもりですが、心の中でのお別れはできませんでした。いつまでも引っ張っているつもりはないのですが、今は落ち着いて「別に無理にお別れするつもりはなくていいんじゃないか」と思えるようになりました。監督の作品を見たり、一緒にお仕事させていただいたものを振り返ればまた会えると思うし、きっとこれから先、川北監督が関係された作品のお仕事をさせていただく時に、「監督だったらどうおっしゃるかな!?」と思いながらするでしょう。

 他の方はどうなのかは知りませんが、私の場合、監督から仕事でOKをいただく時は2つのパターンがあります。ご覧になって「お、いいじゃん!」。もう一つは一瞬だけ私を指差して、あごを引いて無言でニヤっと笑います。
 このどちらかをいただくつもりでこれからもがんばろうと思います。

 素敵な会だったと思います。ご尽力された関係者の皆様には感謝致します。







各サイトの配信ニュースをご覧になっていない方は以下をどうぞ。
シネマトゥデイ ●映画.COM ●Yahoo!ニュース
デイリースポーツ ●二子玉川経済新聞 ●マイナビニュース
Stereo Sound ONLINE ●中日スポーツ ●スポーツ報知
nikkansports.com ●SANSPO.COM ●日テレNEWS24
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