春はあけぼの やうやう白くなりゆく山ぎは 少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる
言わずと知れた清少納言の枕草子である。
今朝は街中に薄い霞がかかり、信号や街路灯そして行き交う車のヘッドライトの光が虹の輪を作っている。
多峯主山の頂上からの眺めは東の地平線に濃い雲が立ち込め、地平線からの日の出は望めそうにない。久しぶりの撮影なので、雲の上に太陽が顔を出すのを待つ事にする。
細くたなびきたるは飛行機雲であった。（ただし色は白く日の出とともにオレンジ）
西の空には月が月齢１４．８で明るく輝く。多峯主山の頂上に着いた頃には半影月食と低高度による大気で赤くなっている。
日の出までカメラの光学系が気温と同じになるのを待つ間、ピント調整する。枯れ枝に残った葉とバックの街の光が良い感じに写せた。
さて本番の日の出写真だが一応合格点とする。常連さん曰く「日の出から２０分過ぎたら、単なる朝陽だ！」確かにその通りである。納得！