多峯主山は天覧山の北西にあり、海抜271mの山で頂上に三等三角点がある。 文字どおりこのあたりの山ではひときは高く登り口には県指定天然記念物の飯能笹が自生しており、また常盤御前にまつわる見返り坂やよし竹の伝説がある。よし竹は、常盤御前がこの山に登りながら「源氏再び栄えるならこの杖よし竹なれ」といって持っていた竹杖を地に立てたところ、それが根づいて一面の竹林となったといわれ、今日でもわずかながら、よし竹と呼ばれる竹の植生がある。常盤が丘には、常盤御前の墓があったといわれ、宝匡印塔がある。その近くに常盤平と呼ばれている眺めの良い場所がある。 中腹には、いまだ一度も水の涸れた事の無いといわれている雨乞池、頂上近くには郷土の武将、上州沼田城主の黒田直邦の墓がある。山頂にある経塚は、石に経文を書いて土の中に埋めた塚で、岩石を釜底形に掘った穴に約1万2千個の河原石が埋蔵されており、明和二年(1765年)の年号が刻まれた石碑供養塔が建っている。
多峯主山山頂観光案内板(昭和55年3月)より
- 天覧山ルート
- 見返り坂ルート
- 御嶽八幡ルート
- 武蔵丘ルート
- 本郷ルート
- 久須美ルート
多峯主山頂上までの代表的なルートを地図に赤線で示します。青線も利用できます。ここでは示さなかった道も沢山あります。メジャー度は1~6に従い低くなります。登りに天覧山ルートを使い下りに御嶽八幡ルートを使って吾妻峡を渡って飯能駅へ戻るコースが西武鉄道の駅に設置してあるハイキングマップ「多峯主山」のコースになります。