何故プロの選手が、バットを叩きつけるのかが分からない。

2006年09月08日 | 野球
プロから絶大な信頼を受ける久保田五十一さんと言う方がいらっしゃる。TVにも出られているのでご存じの方は多いだろう。これまで1,500人以上のプロ選手のバットを製造してきた。落合現中日監督や松井秀喜、イチローのバット職人として有名だ。材料の選別、全てがいい材質とは限らない。丸のみによる形づくり、カンナによる仕上げ、ペーパー研磨など。削っては、削っては、の繰り返し。その正確さは、長年の感、技術、その選手のリクエストに応えられる対応。ヒットやホームランを打つとホッとするが、折れたりしてしまうと自分の責任、原因かと自問自答するらしい。「良い選手に巡り会えたから今の自分を成長させてくれたのだと思う」と謙虚に語る。1996年県知事表彰、2003年度厚生労働大臣表彰(現代の名工)を受ける。天皇皇后両陛下が主催する2004年春の園遊会にも招待されている。オフに松井秀喜は、美津濃養老工場(現ミズノテクニクス)に毎年のように訪れる。イチローはいつもアルミのバットケースを持ち歩いている。 天候により湿気でバットの状態がとても変わるらしい。イチローは子供達に日本でもアメリカでも「道具を大切にして下さい。それが野球のうまくなる一番大事なことです」と言う。WBCで世界一になり、日本を牽引したのはイチローかもしれないが、流れは韓国戦の代打ホームランを打った福留、4番の意地を見せた松中でもあった。しかし9/7の試合もそれ以前からもこの2人の選手はバットを思いきり叩きつけている。商売道具なのに、職人の方が一生懸命作ったバットなのに・・・。バットが悲鳴をあげているように見えた。いい選手だけに見ていてあまり気持ちのいい姿とは到底思えない。
コメント (5)
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