四季のつれづれ

移りゆく季節の中で感じる喜び・・・

露の玉垣

2007-08-19 16:24:10 | 本 映画 DVD

この作者の主人公は歴史に名を残した人や
英雄などではなく、財政難にあえぐ藩の家老、
下級武士、姑、夫につかえながらも自分の道を
模索する妻・・・すべての主人公に共通するのは
「凛」という言葉。
この本の主人公も越後 新発田藩の、家老であったり、
代官、隠居した元中老など新発田藩に仕えた人々の物語。
波瀾万丈ではないけれど、読んだ後、背筋の伸びる
思いがする。
乙川優三郎の本はほとんど読んでいるが
特に気に入っているのは、「生きる」「冬の標」「五年の梅」