映画情報●小川の辺（2011年・日本）

画像は「田鶴（たづ）」役の菊池凛子です。
名前のとおり“凛”とした演技が印象的な女優です。
この作品ではその“凛”が大きなテーマのひとつでもありました。
家族には凛とした存在も“ゆるい”存在も必要です。
武家の旦那さんとお嫁さんのゆるさ（静×２）と
女将さんと田鶴の強さ（凛×２）の
バランスが良い味を出しています。
この作品は
その間で揺れる若旦那（東山紀之）と新蔵（動×２）の旅の物語です。
映画のポイントのひとつである数的バランスをうまく配置した作品です。
もうひとつ
日本的な距離感の美しさを表現しているのもこの作品の特長です。
親子の距離、夫婦の距離、兄弟の距離、などなど。。。
日本語の美しさは
これらの距離感と密接に関わっていると思います。
「日本っていいなあ～」
とあらためて感じた作品でした。

●がんばってます日本！