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大仏建立

2020年04月11日 | いろいろ日誌


審神者(さにわ)とは
古代の祭祀において神託を受け
神意を解釈して伝える者のことです。
古事記に登場する
審神者として有名な
武内宿禰(たけのうちのすくね)が
天皇が弾く琴を聞いて神託を得た場所が
清庭、沙庭(さにわ)だったことから
この名がついたとも言われます。

日本のまつりごとは
神託によって始まり
神託によって終わる
とも言われるほど
神事と政治は密接な関係にあります。


古代、疫病などが蔓延した際には
必ず神託を授かりそれに基づいて
まつりごとが執り行なわれました。
奈良の大仏で有名な
東大寺の「毘盧舎那仏」の建立に際しては
疫病や飢饉、地震等が続き
国家の危機が叫ばれてた際
宇佐八幡神から
「われ天神地祇(てんしんちぎ)を率(ひき)い、必ず成し奉(たてまつ)る。銅の湯を水となし、わが身を草木に交(まじ)えて障(さわ)ることなくなさん」
という神託が出されました。
ちなみに
大仏建立に掛かった経費を算出すると
のべ260万人が携わり現在の貨幣価値に直すと
約4000億円になるそうです。




▲みんなで大仏建立



さて
時代は令和。
聖武天皇の時代と同じく
疫病の蔓延する昨今
ウェブ上で

バーチャル大仏建立

のアプリが話題になっています。
制作者は大学生の「ナモすけさん」です。
現代の審神者かも知れません。

ナモすけさん曰く

「きっかけとなったのは、2018年に相次いだ自然災害です。9月、台風19号による浸水被害などが全国的に深刻化し、北海道では最大震度7を記録する地震が発生。ツイッターのタイムラインには、悲痛な声があふれました。
そんな中、『大仏建立をすべきだ』というツイートを見かけたんです。確かに、大仏なら災いを鎮めてくれるかもしれない。そこで、大仏を題材にしたアプリを作ろうと思いました。意識したのは不安な気持ちを和らげることです。」



ひとり何回でも
項目を問わずタップすると
数が積み上がっていきます。
ただそれだけのアプリ。
集中して連打すると
つい我を忘れてしまう
不思議な瞬間に遭遇します。
遊びゴコロでノンビリと。

現在、五尊目に取り掛かっています。
4月11日現在、完成率7.4%です。


▲大仏建立ウェブサイト





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