花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

節分草 福壽草を訪ねて

2008-03-10 | 登山
                             【可憐な節分草】

我登山クラブの会長さんからのお誘いに、胸ときめかして3時間の列車を乗り継ぎまだ見ぬ節分草を訪ねる事が出来ました。
会長曰く「節分草はキンポウゲ科の多年草で石灰岩地を好むなど、環境はかなり限られるようです。5~6センチの短い茎の先に小さな白い花をたった一つ咲かせます。見栄えする花ではないのですが、他の植物に先駆けて未だ寒い晩冬に咲く痛々しい程可憐な花です」と。

会長さんと 一人の会員さんの乗用車に分乗して7名の旅になりました。
西武秩父駅からスタートです。 小鹿野町を抜け 両神地区堂上に節分草の自生地はありました。なんという車・車 人・人の波でしょう・・・第1 第2の駐車場をまだ先へ行くと狭い場所へ案内されてヤット・・・セツブンソウに逢うまで至難の業を潜らなければなりませんでした。 

「節分草祭り」の垂れ幕でこの日がピークだったようです。甘酒を頂いて入場料(300円)を払うと・・おお! 広葉樹林の広がる落ち葉の中から 無数の白い花を見渡す事が出来ました。ああ~しかし金網にしっかりガードされていて撮影の接写が難しい・・・
【そんな中で大写しの一枚を】


暫く節分草と戯れましたが、次に福壽草の咲く四阿屋山(あずまやさん)に向かいました。クルマで少し戻って高度の増す道に入ると 人はかなり減っていました。
此処からは何時もの登山スタイルです。手入れのされた杉林の優しい道をかなり進み行くと小さな神社に出会います。
【両神神社奥社】
     

この神社を過ぎると やがて切り立った岩に大きな鎖がいく曲がりにも垂れて ゆく手を阻んでいます。その上 登り下りの交差もあり、登り優先と言いつつもそうとばかりも言えず、その上落ち葉で隠れた道は凍っていて滑るのです。それでも何時かは頂上に・・・開けた彼方に「両神山」が その右側に「二子山」が。
【両神山の遠望】


頂上は狭くすこし下がった所で、楽しいお弁当タイムでした。
苦難の岩場下りを終えて道を替えれば公園風の花園が待っていました。
トサミズキや香りの良い蝋梅 福壽草の花期でもありました。始めてみる「秩父紅」と言う福寿草にもビックリでした。又紅梅が沿道を長く飾ってその下を歩いたのでした。
     【福寿草】
     

          【秩父紅】
          

              【もう一つの節分草】
              

武甲山は秩父のシンボルであり節分草の温床で、以前始めて見た時にはピラミッドを連想しました。西武秩父駅でレッドアロー号に乗り込んで左手に武甲山を見つつ、発車間もなく右手に武甲山を見ることになってちょっと混乱してしまいました。
   【武甲山】
         

文集 「山翠」の発行

2008-02-27 | 登山
                【シダンゴ山麓のクロッカス ’08 2 20】

我が登山クラブ「山水会」が2冊目の文集を発行する事になりました。
現会員とOBの投稿によるものですが、この会の発足が 2001年4月でしたから6年目に初版で 翌年と立て続けになりました。これは副会長のM氏のご尽力に依るところが大なのです。
しかし会員もこぞって多数の枚数を投稿して、成功したことが今年に繋がったものでしょう。
本当に素晴らしい文才の持ち主や 名カメラマン そして絵筆にも長けた方達の登山クラブであることが実証されました。

     【文集 山翠】
     

【文集作成の約束事】
①タイトルを書いて 右下に名前を書く。
②ページは打たない。
③文章間や適当な場所に写真を貼る場合 写真を両面テープで止める。(パソコンによる写真はボケてよく出ません)
④左端の糊代を3cm B5用紙 片面書きで。 
⑤手を加えなくても良いように 完全原稿にして郵送してください。

私は馴れない事ゆえ、四苦八苦でしたが 昨年の登山が皆勤だったので嬉しさもあって20枚を書き上げました。
     

シダンゴ山へ

2008-02-22 | 登山
                         【シダンゴ山からの富士】

 『シダンゴ山 由来』の標識には・・・
シダンゴは古来 震旦郷と書く。震旦とは中国の旧異称である。一説に欽明天皇の代、丹沢の寄(ヤドリキorヤドロギ)に仙人が住み同様の仙人が周囲の山にも居て往来を重ねた形跡があったと言う。この仙人を「シダゴン」と呼んだ事から地名が起こったといわれ、シダゴンとは梵語で羅漢を意味し、転じてシダンゴと言うようになったとも言う・・・と。

そんな言い伝えを探りに冬の日を楽しみましょう。との呼びかけで我「山水会」は久々に丹沢の山を目指したのでした。
頂上には丹沢の山波はもちろんのこと、富士山をはじめ、湘南の海も見渡せる絶好の見晴台がありました。そしてもう一つ 青空が一日中広がって暖かい太陽が降り注いでいたのでした。

【頂上から北側を眺める】


【南側を眺める】


シダンゴ山は標高758mの植林された杉が、比較的手入れをされてスギ花粉の飛翔もなく木漏れ日の中を快適に歩いて、真っ直ぐな道が頂上まで続いています。
山上には祠や山の謂われや標柱など・・そしてぐるりとアセビが植えられて公園の趣を呈しています。
北西に手前の山に隠れるように、真っ白い富士山が存在感を示しています。晴天なればこその富士山を眺めながらお弁当を頂きました。
帰りは西側の道を寄(ヤドロギ)に向けて歩き始めました。
【浅い雪を楽しみながら】
     

いつの間にか広葉樹林の中を歩いていました。ピークが2~3度あって宮地山で最後の休憩でした。
【おもいおもいに休んでいます】


スタート地点の新松田駅に帰り着いても、名残尽きなくていつもは温泉かお風呂に行くのですが、鶴巻温泉は途中下車になるため(入った人もいらっしゃったようですが・・)チョットイッパイ組に入れていただきました。

箱根の山々

2007-11-29 | 登山
                           【駒ケ岳からの富士】

山陽会として始めての山は 箱根山の最高峰「神山」と決まりました。ベテラン・リーダーはこの山を取り巻く山を網羅して「紅葉を探しに参りましょう!」と縦走の計画を立てられました。

箱根湯本から登山電車でスイッチバックを繰り返しながら何十年振りかの楽しさを思い出していました。窓外は紅葉の真只中で強羅駅からケーブルカーに乗り換えて、早雲山駅から登山の第一歩が始まりました。

【登山電車の車窓から】

【早雲山に向かう 木々を透かして昨年登った金時山が見えかくれ・・】


大涌谷・神山と お中道の分岐で前者を選択。大涌谷から硫黄の匂が漂って来て、目をやると蒸気が見えています。火山ガスの影響で通行禁止の時もあるようですが今回は全て通ることが出来ました。
落葉樹林が多くイワカガミの群落が幾つも見られて、花の咲く頃再来しなければと話し合ったりしたのでした。

【イワカガミの群落】


暫くすると冠ヶ岳(1412m)の標識が。仙石原方面から見ると烏帽子のように見えるところから命名されたとあります。急坂を登った頂上はお弁当を頂くのに格好の広さでした。
次を目指しましょう。10分で神山(1438m)の頂上でした。
10名くらいのパーティーが食事中でした。見通しは効かないけれど花木が何本か有って良い雰囲気でした。
標識には「駒ケ岳、二子山などと共に中央火口丘を形成しています。古くから神の山として崇められてきた山岳信仰の霊山です。サンショウバラ、ヤマボウシ、ブナ、が多く見られます」。

【記念撮影を申し出ていただく】


神山と次の駒ケ岳の鞍部が広々とした眺望で、花の季節に又もや思いを馳せたのでした。
【マユミの実が此処では沢山残っていました】

【野イバラの実】


さあ最後の山に挑戦です。大きな岩が立ちはだかり、カラスのテリトリーらしく大声で鳴きながら飛ぶ樣は気持ちの好いものでは有りませんでした。

頂上近くなって富士山が雲の上に鎮座しています。我々を待っていてくれたのかと思ったほど嬉しいことだったのです。(この一年まともな富士山に出会ったことが無かったのですから・・・)

広い駒ケ岳の頂上を歩いて360°の眺望を楽しみました。富士に背を向けると霞の掛かったような伊豆半島 左に相模湾右は駿河湾が光って見えます。
駒ケ岳神社に手を合わせてケーブルカーで降りる事にいたしましょう。

【駒ケ岳を箱根園から見上げる】


早雲山・冠ヶ岳・神山・駒ケ岳と4ツの頂上を踏破して6時間少々。晩秋の箱根の
紅葉・黄葉に包まれた一日を、いで湯に浸かって絞めに致しました。

奥久慈 男体山へ

2007-11-16 | 登山
                    【ハウチワカエデのグラデーション】

我が登山会の一年の計画は年度初めに発表されます。したがってお天気が気懸りですが、そして今年はかなり雨具の出番がありましたが、この度は雲一つない快晴に恵まれました。
奥久慈は茨城県の北部にあたります。男体山(654m)は日光の山と同姓同名ですがどこかに関連があるのでしょうか(?)北西に日光連山があり、幾重にも重なる山波が対峙しているのであれば面白い話ですが、本当のところは知らないのです。

登山口にバスが近付くうちに、紅葉を纏って聳える山波が迫ってきました。
前回3千m級に登っていますので、6百余mは低山には違いありませんが、なにやら大変そうな予感がしてきました。
登山道の花が終わって、紅葉・黄葉が目立ち始めたと思う間もなく左手の視界が開けて、夢中でシャッターを押し続けました。

【何色あるのでしょうか・・・】



【山波は幾重にも重なって 日光の方角かな~】


男体山の山頂には小さい祠があり、一段下がった所でお弁当になりました。
少し遅れているとかで30分の休憩でした。まだまだ元気です。
花が無いなら低木の葉が色よく並んでいるではありませんか。

【サルトリイバラ】


     【ウリハダカエデ】
     

          【蔦カエデ】
          

【ウリカエデ】


     【壇香梅】
     

          【マルバカエデ】
          

尾根道を進んでいます。アップ・ダウンを何度繰り返したでしょうか 何処までもモミジの風景は左右に眺める事が出来ています。鎖場も何度かありましたしピークに立っても表示が何もされていないのです。登りは手を使わなければならないほどの急登の連続で、ライトが必要なほど釣瓶落としになって総勢14人声を掛け合って暗い石段を降り、袋田の滝の手前でバスに乗る事になってしまいました。
滝を見られなかったのは残念でしたが、皆無事だった事は何よりでした。足が遅かったかな~の反省が残りました。2万5千歩の山歩きでした。(何時もより1万歩多いい)

八ヶ岳 へ

2007-10-26 | 登山
                       【白駒池の紅葉】

八ヶ岳は長野・山梨 両県にまたがって夏沢峠を境として「南八ヶ岳」と「北八ヶ岳」に分かれた名前を持っています。
南八ヶ岳は赤岳を主峰とし砂礫と岩稜帯の荒々しい峰が連なる山岳地帯。
これに対して北八ヶ岳は針葉樹の森に覆われて、湖や池が点在する穏やかな峰々です。
私たちは北八ヶ岳の幾つかのピークを北から南に向けて歩く計画です。

八王子駅集合 茅野駅よりタクシーで山ろく駅へ ロープウエイで山頂駅へ 坪庭を半周して北横岳(2471.6m)を目指しました。

【坪庭】


噴火の石を巧みに利用したアップダウンから次第に登り一筋になりながら、北横岳に登頂しました。晴天の元 指差しで山の名前を教えてもらいながら「我が山水会発足第一号」の山(私は未入会の頃)のエピソードを思い出しました。

【山頂の記念撮影】


下山途中【七ッ池】に立ち寄りました。


横岳ヒュッテで昼食を。来た道を坪庭まで進むと此処からは、今宵の宿「縞枯山荘」に向けてなだらかな木道を進みながら 周囲の【縞枯れ模様の山々】を見ながら歩く事にになりました。


やがて縞枯山荘が見えてきました。青色の三角屋根が二棟と大きな風車が廻っています。リュックを置いて散策をしたり、明日の道など確かめたり、二重窓や薪ストーブやランプも珍しく、何もかも100年位前のような趣の中に超近代的なバイオトイレがあって、初体験をしました。
【縞枯山とススキ】


同宿者が一人有って食事や其の後のストーブを囲んでのお話も好いものでした。
十三夜で明るい星空でしたが、ずっと見ていると次第に星が見えてくるから不思議です。もっとお聞きしたかったのですが、着膨れていても寒さが身に凍みて「もうねるっきゃない」の心境でした。

【山小屋の団欒】


【日の出・・縞枯山の裾野は霜か霧氷か】


6時朝食で早い出立になりました。
縞枯山頂から暫く歩いて展望台へ。ああ なんと言う幸運!雲一つ風一つない穏やかな時を見方にして・・・南アルプス 北アルプス を我が物にする事が出来ました。

【南八ヶ岳の峰々】


【南アルプス 2題】



これから茶臼山を越え麦草峠を越えて、紅葉を愛でに行きましょう。
少し遅いかもしれないと心配でしたが如何でしょう。

【白駒池の紅葉 2題】



私たちはランダムに山を目指すようになり今まで好天に恵まれましたので、八ヶ岳を期にこれからもそうで有りますようにとの願いを込めて【山陽会】とすることになりました。

乗鞍岳 へ

2007-10-05 | 登山
                        【乗鞍岳の最高峰 剣ヶ峰】

乗鞍岳は北アルプスの南端に位置し長野県と岐阜県の県境にあり 23の峰と7つの湖と8つの平原があり と記されています。 

私は山に魅せられてより、何時かは日本アルプスに登りたいと願っていました。
今回3度目の正直で念願を果たす事ができたのです。一昨年は台風来襲のため 昨年は家族の急病のためでした。今年もお天気が危ぶまれたのですが、そして山小屋で夜明けまで雨音を聞いていたのです。

7時出発の6時頃 一条の光が二重窓の向こうに走りました。「ワーッ」と歓声が上がり予定時刻前に「剣ヶ峰」を目指す事になったのです!!
天空は青空なのですが絶えず霧が流れています。一瞬たりとも止まらず風景を変え続けています。
ハイマツの帯が頂上まで延びて雄大でした。


「剣ヶ峰」は標高3026m しかし投宿の「肩ノ小屋」から1時間少々で頂上に立つことの出来る山でもあるためランクは多分A でしょうか。しかし私にとっては手強く登り甲斐のある山ではありました。
途中振り返ると「槍ヶ岳」「穂高岳」「焼岳」が雲に隠れつつ見えてきました。


山頂は神社が祀られて信仰の山である事を示しています。
南方は雲海に覆われて「御嶽山」が唯一霧とカクレンボしているかのようでした。
足元には一等三角点が置かれ白木の鳥居が立っていて、ブロッケン現象に一役買ってもらえたのです。西方の谷底に鳥居型の影が映りその廻りに虹の輪が出来ました。初めて体験した自然現象でした。
記念撮影をして頂きました。(大日岳が現れています 松倉氏撮影)
          

下りは噴火石をゴロゴロと踏みしめて、バスの待つ畳平まで歩きました。
途中「不消ヶ池」に不動岳を写していました。


此処から先は今はクサモミジになっていますが「鶴ヶ池」一帯はお花畑と称して木道が伸びています。お花は少ないながら貼ってみることに致しましょう。


【ナナカマド】 

     【トウヤクリンドウ】
     

前日乗鞍高原を散策しましたので、高度の低い所の植物もご覧頂きましょう。
【一ノ瀬園にて】

     【アケボノソウ】
     
          【アレチマツヨイグサ】
          
               【踊るチングルマ】
               
           

黒斑山 へ

2007-09-22 | 登山
                         【黒斑山 (浅間山塊)】

小諸市の北方 浅間山の3キロ西方に黒斑山(2404m)はあります。

浅間山は噴煙をたなびかせて私も幾度と無く眺望した山ですが、今回ほど真近に眺めたことはありませんでした。堂々と大きく 雲を纏い威厳に満ちていました。
遠く南の雲海に富士山と対峙していることに気付いた時は呆然となってしまいました。

【浅間山の雄姿】


富士山は登るより眺めたい山。浅間山も同じ思いです。黒斑山は格好の山なのかもしれません。
しかし登るほどにこの山の良さを堪能することが出来たのです。
車山峠から表コースに入りましたが、沢山の花々の歓迎に会いました。

【シラタマノキ】

     【マツムシソウ】
     
          【ウスユキソウ】
          
               【ゴゼンタチバナ】
               
【ハクサンボウフウ】

     【ハクサンオミナエシ】
     
          【ヤマアザミ】
          
               【ミヤマアキノキリンソウ】
               
【ヤマハハコ】

          【オヤマリンドウ】
          
               【イワインチン】
               

表コースの終点に赤銅色のシェルターがどっしりと置かれていました。浅間山の噴火に備えたもの・・危険と隣り合わせの登山であることを思い起こさせます。

此処から大変なガレ場を登ってトーミの頭(カシラ)に至ります。この道程で忽然と浅間山が巨大な姿を現したのです。天空は真っ青 早朝の雨模様がウソのようでした。岩を積み上げたような所でお弁当でした。
ブロッケン現象や虹も現れたらしい(見えた人 見えない人)とこもごもでした。

【トーミの頭に至るガレ場】



黒斑山を往復して、中コースを一気に下り、温泉で汗を流し次を約して良き一日に感謝したのでした。

大菩薩嶺 へ

2007-08-28 | 登山
                      【秋の気配(ハンゴンソウ)】   

夏でも「涼しい山」だからとお誘いを頂きました。3月末に「山の会」から向かったのですが前夜の積雪でマイクロバスの通行止めに遭った山だったのです。

潜在的に「何時かは登りたい!」の山でした。尤も5人中3人は経験済み。何回でも登りたいは根っからの山好きです。計画書は時間を変えて3月のものを使わせて戴く事になりました。

先ずはタイトルに敬意を払って【大菩薩嶺(2057m)】の写真を。
頂上は樹木に囲まれて眺望は無く標識も意外に小さいものでした。


塩山駅からtaxiで長兵衛山荘へ、そして福ちゃん荘からも非常に歩き易い路が續ます。路の両側には見晴るかす彼方まで樹木の下は【大草原】が広がっていました。


介山荘は改築中 その軒下を過ぎた所が【大菩薩峠】でした。此処で樹木がきれて
明るい草原に一変 岩の多い急坂に変貌しました。


此処からがお花の宝庫でした。登りながら撮るのが苦手な私は、失敗の連続で余り撮れていませんが、初めて出合った花たちを貼って見ることにいたしましょう。
【黄ツリフネ】

 
     【ウスユキソウ】
     

          【ミヤマアズマギク】
          

               【コウリンカ】
               

【花イカリ】


     【ワレモコウ】
     

          【ミヤマアキノキリンソウ】
          

               【梅鉢草】
               

賽の河原→神部岩→雷岩→大菩薩嶺へと小休止を重ねながら頂上を折り返して再び雷岩に到着。雷岩は名前の如く落雷のあるところらしいのですが、大勢の人がお弁当を食べる所でもあるようです。木陰らしい所も無く雷岩の中腹に陣取ったのですが、ゴロゴロも鳴らず美味しいお弁当を広げることが出来ました。

【雷岩にて】


【大菩薩湖】


【秋色がかった大斜面】


雷岩からだと携帯に繋がる事など 朝のtaxiは色々話してくれて、双方の利害が一致するようになっているらしいのです。迎えを頼むや前を降りている人達を一気に駆け抜けて迎えのtaxiに乗り込み、塩山駅近くのお風呂屋さんに横付けしてもらいました。
かくして深田百名山を又一つ増やすことが出来ました!

火打山 へ

2007-07-13 | 登山
             【高谷池ヒュッテ前庭の ハクサンコザクラの群生】

月一度の我登山クラブの登山計画は、「火打山」(信越国境地帯の広大な山塊の最高峰 2462m)です。梅雨時とはいえ先月もその前の月も雨具着用でしたが、今回は決行も危ぶまれる?と思った時もあった位でしたが、新幹線も駆使して本庄早稲田に集結。此処までくればもうこちらのものです。

流石深田百名山 奥深い山です。日本有数の豪雪地帯で雪渓も残っていましたが、
標高1335mの笹ヶ峰牧場から雨具の上下に、尚ご丁寧にスパッツも重ね、虫除けネットも被って万全の体制で第一歩を踏み出しました。

霧とも雨ともつかない中を、始め木道は優しくやがて岩道のジグザグで疲労がかぶさって、美しい花が現れだしても写真を撮る余裕すらなく、ひたすら前の人に遅れないように歩くのが精一杯の状況が續きました。
勿論小休止、中休止、弁当タイムもありながら5時間を要して、今夜一泊の宿にたどり着いたのでした。噂に聞いた「高谷池ヒュッテ」です。

鉄骨で支えられた三角形の外観はオシャレでしたが、風雪雨で痛めつけられ、しかし何千何万の人が宿ったことでしょう!
約束事があって蚕棚のような寝室も、トイレも清潔で「あの過酷な中をたどり着けた者だけが共通に抱く感情が熱く伝わって来るようでした。」

【高谷池ヒュッテに到着直後 全11名の内の】
     
 
下山途中に横浜桐蔭学園の男子生徒と行き違ったのですが、300名も此処に泊まるのですから収容能力をご想像ください。
朝が早い分夜も早い。美味しいカレーの夕食を済ませば7時過ぎには寝ることになります。こんな早い時間でも眠れるのですから。

翌朝は4時台には目覚め、第一の気懸り空を眺める。降っては居ないけど?・・・
身支度は前庭の20数メートル先の天然の洗面所で・・冷たくて気持ちいい。
辺りは霧が立ち込めて昨日と変らない模様。
朝食の中華丼を頂いて、兎も角火打山を目指すべく出立です。
歩くほどに霧の中に高谷池が現れました。そしてなんとお花畑が累々と、これを桃源郷と言わずしてなんと言うのでしょう!

 【高谷池】 

          【イワカガミの乱舞】
          

               【絹笠草】
               

歩くほどに深く雲が垂れ込めているので、ここで会長は全員に参加・不参加を聞かれた。半々の数になったので「天狗の庭」で背中合わせに歩き始めることになりました。途中組みになった私はユックリ花撮りが出来ることになって幸せな気分でした。
さあどんな花でしょうか。
まず雨に濡れて輝きを増す花たちです。4枚続きます。

【ミツバオウレン】【ミヤマキンバイ】【イワイチョウ】【サンカヨウ】
 
          
  
         

少しずつ下ってゆく内に、木道の左右に大きく雪渓が横たわっていました。
7月の雪渓はあたりが寒くもなく、 しかし植物ましてや花などの無い真冬の風景が見渡せたのでした。
    

今度は少し大形の木に属するものを、掲示いたしましょう。シラビソは新芽は殻に包まれ寒さを防ぎ、暖かくなる頃殻を破って葉を伸ばします。
【ブルーベリー】【ミヤマヤナギ(ミネヤナギ)】【シラビソ(白檜層)】
 
          
                  
 
お花は此処で終わります。おなじみのもので終わりにしましょう。
【白スミレ】【カラマツソウ】【コバイケイソウ】
 
         
                  

ヒュッテで登頂組みを待ちながら、特別ストーブを焚いていただいて、コーヒーで
暖かく優しい時を過ごすことが出来ました。間もなく先発隊が意気揚々と帰って来ました。火打山の頂上は雲の上で青空のもと日本海が眺められたそうです。
沢山の証拠写真をPC上にご披露されました。

これから1000mの高低差を下るのです。下りの好きな私は上りで見えなかったものも見つけながら、予定通り迎えのバスで温泉にも浸かりながら、早目の帰宅が出来ました。皆様有難うございました。                  


続 花の森吉山 へ

2007-06-26 | 登山
                      【標高(1454m)のお花畑】

『森吉山』は標高は低い しかし緯度は高い(北緯40度)。亜高山帯の様相を呈し ダムを持ち 大きく平たく雄大です。

3:30起床。 4:30出発。朝食は竹の皮で包んだおにぎり2ケとタクアン。
「あぁ これぞ遥々東北まで来た味なのだ」と、車中で味合ったのです。窓外は雨が降っています。昨夜来の雷鳴とどろく本降りからすれば小降りにはなっていますが。

ここで会長の決断は「ゴンドラを利用して往復する」になったのです。
かなりの高低さを稼げて、体が喜んだのは言うまでも有りません。

雨も殆ど止んで、歩くほどに花が現れ始めました! 次第にその数は増えて途切れる事無く山頂までの1時間半、シャッターを切りまくっていました。
しかし心配したことが的中、かなり酷いノイズと眺望が全くないことはナントモ残念なことでした。

【山頂で記念撮影:強風に寒さが加わりました 中澤氏撮影】
   

記念に兎も角お花を載せることに致しましょう。
          【オオカメノキ】
          
                  【チングルマ】
                  
          【ショウジョウバカマ】
          
                  【オオバキスミレ】
                  
          【・・・スミレ】
          
                  【ナナカマド】
                  
          【アカモノ】
          
                  【コケモモ】
                  
          【マイズルソウ】
          
                  【ゴゼンタチバナ】
                  
          【ウラジロヨウラク】
          
                  【ヒナザクラ】
                  
          【ハクサンチドリ】
          
                   【タニウツギ】
                   

花はこの倍はあったのかもしれません。心残りはゴンドラからの巨大な朴の花でした。沢山咲いていたのに・・・
阿仁ゴンドラ麓駅から南下して秋田自動車道大曲ICそして東北自動車道へと順調に進んでJR南浦和駅で解散いたしました。皆様有難うございました。
          

八幡平と森吉山 へ

2007-06-24 | 登山
                       【八幡平(1613m)の雪渓】

例年梅雨時の連泊登山は東北行きが多いいのですが、今年も例外ではありませんでした。
初日は深田百名山の「八幡平」をハイクです。

東北道を松尾八幡平ICで降りると、西方に聳える岩手山を迂回するように高度を上げて40分もすればそこはもう「十和田湖 八幡平国立公園」でした。
湖沼を散りばめた山頂の楽園でした。
雪渓が到る所に残っていてミズバショウが漸く咲き始めたところで 花の姿には早かったようです。

【遠く沼の淵にミズバショウが】


【池塘がありました】


【八幡沼:八幡平最大の湖沼】


【メガネ沼:雪渓の中に池が出現、奥にもう一つあってメガネのように見えるのだそうです】


明るく伸びやかな陸奥の空気を満身に浴びて、次なる本日の宿泊地 国民宿舎「森吉山荘」を目指したのでした。
次ページに続く。




     

美ヶ原 へ 

2007-06-02 | 登山
                   
                     【アルプスと落葉松林と青空と】


美ヶ原は東西4km、南北8kmに及ぶ標高2000m前後の火山台地高原です。
天気予報の気懸りな日でしたが、4時起き45分スタートJR八王子7時集合。中央高速で諏訪ICで降りてビーナスラインからのコースでした。

冠雪の富士山・八ヶ岳や南アルプスの眺望も素晴らしく、近くでは落葉松林の新萌えが車窓を彩って、雲の間からは青空も覗いていました。

山本小屋でクルマを降りると、そこはもう芝生のような大草原で、春から秋にかけて放牧された乳牛のカルシュウム補給のための平らな岩に塩を置く「塩くれ場」くらいが人為的でしたでしょうか。
【子牛は特に可愛い】
     

美ヶ原のシンボルがありました。濃霧の時などの遭難防止の目印として高く聳えています。
【美しの塔】
     

草原の遥か左手に小高い山が見えていましたが次に目指す茶臼山です。近ずくほどにピークをいくつか抱えながら右肩下がりに谷底に消えた辺りが、キャンプ場かもしれません。
【茶臼山を目指す我らが一行】
     

【茶臼山々頂から諏訪湖を見る】
     

茶臼山から北を振り向くと王ヶ頭のホテルが、林立した王冠を抱いているように見えます。次はさあ あそこを目指すのです。
【王ヶ頭の遠望】
     

萱を刈った格好の窪地で楽しくも嬉しいお弁当を頂き終わる頃、ポツリと来たのです。結局ザァ~とは来ず傘だけの人、レインウエァーの上だけ、上下ともと様々でしたが早足になって王ヶ頭へ急ぎました。一番きつい所でした。平坦な草原のようでも登り道になり最高峰だったのですから。

後は王ヶ鼻を残すのみです。緩やかに下って低木が開けたところが、三方を絶壁が奈落の底までも落ちているのではないかと思わせるほどの凄いところに立っていることに後で気付くのです。知らぬが仏とはこのことでした。
【王ヶ鼻頂上の石仏群】
     

石仏群は「美ヶ原」の平穏を願うかのような祈りの姿に見えました。
自然への敬虔の念を抱かせる百名山でした。

大岳山へ

2007-04-26 | 登山
                       【奥多摩の霧雨煙る山桜かな】

予報が二転三転して決行になったものの、霧雨模様のスタートでした。
青梅線御嶽駅からバス10分→ケーブルカー8分と乗り物で時間と高低差稼ぎをしました。
奥多摩三山の『日本200名山』の名峰と言われ、何通りものコースがあって上りは腐葉土の道を、下りはロックガーデンを選んでいただきました。

霧が左手の谷底を隠し千尋の谷かも知れないと恐れながら、しかし右土手には可憐なスミレが咲き乱れています。暫く緩やかな上り道でしたが、これで終わるわけはなく岩場の急登が 鎖場が待ち受けていました。
登って登って、辺りが明るく感じられたところが頂上でした。

霧雨も微かになり、大小の岩が散在していましたが柔らかい土を探してお弁当の場所を確保、無風でしたが汗ばんだ背中が寒くなってセーターを羽織ッたほどでした。
標高1266.5mは辺りの木々も芽吹いたばかりで見通しはいいのですが、美しい富士山は今回も又不発に終わってしまいました。

ところが反対側の男性陣のところが、賑やかなので「何事」と近ずいてビックリ Mさんのパンを持つ手に小鳥がやってきて食べているではありませんか! 「待って 待って」と撮らせてもらいました。
なんと言う感激。下界から来た人達も鳥を驚かさず、鳥たちも人を信じて・・・正に優しくなれる山頂の楽園・・・思い出すと今も心が温かくなります。

【四十雀(シジュウカラ)】
     

下り開始 芥場峠分岐点。 ここから道を替えて急坂をドンドン下ります。
綾広の滝と言う ほど良い大きさの滝が現れ、清々しい水を集めて苔むした岩間を駆け抜ける様は、まるで名園の趣を醸し出していました。

【岩石園(ロックガーデン)】

 
【ロックガーデンを行く一行】


【若芽萌えて:中腹ともなれば】


この辺りから道の両脇に花々が増えてきて、雨も止んだ様なのでお花撮りを始めました。しかし土の跳ね返りで大分汚れていて残念な思いをしています。

【山サクラ】
     

【ヒトリシズカ】
     
     
【エイザン菫】
     
 
【タチツボ菫】
     

【ハシリドコロ】
     

【ホウチャクソウ:葉は別のもの】
     

【イカリソウ】
     

足利 行道山へ

2007-03-01 | 登山
                             【行道山 山門】

二月最後の日、関東の高野山とも言われている臨済宗の古刹 行道山浄因寺から登山は始まりました。
標高442mは今までで一番の低山かもしれない・・しかし侮ってはいけないことに間もなく気付くことになるのです。
359段の石段沿い(随所にある階段の合計)には、33,000体の石仏が置かれていると言う仏の領域でした。

【寝釈迦像】 【石仏:お顔は個性的。累々の石仏を拝見していてフト兵馬俑を連想しました】
     
     

今回のハイキングコースは関東ふれあいの道にもなっていて、幾つかの山が連なっていて、最終は足利市の織姫神社までの3時間を歩くと言うものでした。
尾根道を歩きつつ、アップダウンの繰り返しが何度あったことでしょう。これで終わりかなと思う間もなく次のピークが控えているのです。
しかし苦しみの後の楽しみは必ず待っています。頂上からの眺望 カメラ撮り そして爽やかな風が汗ばんだ体には何よりのご馳走になります。

【平坦な山道を行く一行】
     

深山の趣の中に美しい神社が現れました。
【大岩山毘沙門天:日本三大毘沙門の一つ。奈良の「信貴山」「京都の鞍馬山」 】   
     

遠く右手に連なる山がつい先程歩いた所だと聞くと「あの尾根を歩いたのねぇ~」と感慨を覚えるのでした。
【踏破した峰 その1】
     
【踏破した峰 その2】
     

山が終わりになったことは、美しい公園に出会って初めて気付きました。そして左手下方に足利の町並が広がっていました。
【渡良瀬川が市の中央を貫いています】
    

足利市は観光の町でした。特に足利氏ゆかりの名所旧跡を現代に融合させて、始めての人にもさりげなく しかし虜にさせる魅力を持っていると感じました。
時間が限られていたので「足利学校」のみの入場でしたが、古さの中にも新しさを取り入れて(例えば藁葺き屋根なども新しい藁を使うとか)清潔感があって私は好感を持ちました。石畳の道なども本当に美しいと思いました。
【足利学校の正門】
    
【足利学校の庭】