花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

大英博物館 ミイラと古代エジプト展

2006-10-08 | 美術館
                       【ネスペルエンネブウの木棺】

ミイラ即ち古代エジプト。美しい彩色の木棺に何重にも覆われ黄金のマスクの下からミイラが・・数千年の古へと思いを馳せる機会が再び訪れました。

しかも医療用CTスキャンで頭から足先まで1ミリ間隔で断層撮影した画像を、コンピュウター技術で3次元(3D)処理し、ミイラの体の隅々のバーチャルな立体映像を見ることが出来ると言うのですから。
見逃せないチャンス到来と早々に行ってきました。 

幅14メートルの大型スクリーンの映像を3D眼鏡(持ち帰る)で見ると、手で触れる近さに映し出されて驚きの一撃を受けました。
性別や年齢、健康状態や死因すらも表れることも。
包帯に納められた数々の護符、傷跡などから分かるミイラの作り方など、内部に隠された秘密がひとつひとつ明らかになって行きます。

【体の内部を旅する『バーチャルツアー』も出来るようになりました】
 

死者が復活するためには遺体をミイラとして保存して遺す事がどうしても必要でした。様々な形をした護符や副葬品を用意し、遺体と共に埋葬する事で、死者の再生・復活をより確実なものにしようとしました。

例えば【供養碑】もその一つです。
     

シアターに続く展示室では、ネスペルエンネブウの納められた棺や、護符など映像で紹介された品々を実際に展示。あわせて美しい彩色の木製人形棺や、装飾品、ミイラマスクなど大英博物館のエジプトコレクションから厳選された130点が展示されています。

私が古代エジプトに夢中だった頃「王家の谷」のツタンカーメンを訪ねて胸打ち震わせてより、早20年の歳月が過ぎ去りました。
今回【 ロゼッタストーン】の複製品も展示されていました。ナポレオンの戦利品だと思いますが、イギリスにある理由を私は知りません。写真では大きさが分からないので見てみたい思いがありましたが、'98年その思いが叶ったのです。