花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

相模湾に浮かぶ霊峰富士

2008-01-17 | 鎌倉の四季
             【披露山公園からの富士・・見える? 見えない?】

一月中旬の「晴天・風・寒さ」の三拍子が揃って、富士眺望の絶好日和に巡り会えて皆晴れやかに集いました。
この日の「古都鎌倉史跡めぐり」は上記のタイトルの如く主役は【霊峰富士】なのです。

鎌倉駅東口を南下して【来迎寺(らいこうじ)】に参拝。衣笠城で戦死した三浦大介義明を弔うため、源頼朝が建てたと伝えられています。三浦一族の五輪塔や宝筺印塔が多数安置されています。今月末に三浦氏の「新井城址」史跡巡りがあるので良い機会でした。
     

鎌倉には隣接している所もある位に、10mも歩けば次のお寺に行き当たるくらい沢山の寺院があります。

【補陀絡寺(ふだらくじ)】は頼朝が鎌倉に入った翌年に祈願所として創建されました。開山とされる文覚上人は元は武士で、誤って源渡の妻袈裟御前を殺してしまい罪を償うために出家、苦行の後神護寺の再興に尽力しますが、後白河法皇と意見が合わず伊豆に流され、頼朝と出会い親交が始まったと言われています。
内部を拝観しましたが、ご本尊は11面観音菩薩で沢山のお像が祀られていて、頼朝もありましたがいつもの気品ある風貌ではなく戦う武士のお顔でした。
此処から先は海沿いの道を歩く事になりました。

【和賀江嶋(わかえじま)】日本最古の築港で鎌倉の海上交通の表玄関(裏玄関は六浦の港)。貞永元年(1232)三代執権北条泰時の時代に25日間で完成しました。
長さ200m、幅40mの突堤で 六浦港と相携えて鎌倉への物資の集散、対外貿易に力を発揮したものと思われます。今も海中に僅かに石積みが見られます。
          

古い築港に隣接して近代的な逗子マリーナが現れました。海中を埋め立ててスペイン風の瀟洒な建物が立ち並んでいます。此処を抜けて山側の急坂を登り詰めると【大崎公園】です。海を隔てて見える三浦半島や伊豆半島、箱根連山、富士山など湘南随一の景勝地です。 
同じくらいの高度を進んでゆくと、湘南屈指の披露山邸宅を抜けて【披露山公園】に到着です。此処からも大崎公園と同じような眺望を味わう事が出来ました。
披露の名前の由来は 「鎌倉時代将軍に献上物を披露する所 或いはそれらの役人の住まう所」 からでした。
ここでお弁当でしたが椅子とテーブルのある屋内を使用出来て「流石!」でした。

【太陽の塔】
披露山公園を後に再び国道に下りて行きますが、其の途中に石原慎太郎氏の家があります。今は管理人が居るのみのようですが。
クルマの通行が多いので海岸の砂浜を歩く事になりました。真冬の海にヨットが何隻も浮かんで絵になっています。
《太陽の季節ここに始る》と書かれた記念碑。
石原慎太郎作「太陽の季節」の芥川賞受賞50年を記念して、平成17年に完成しました。この記念碑から丘の上の石原家が見えます。               
               

【蘆花記念公園】
四季折々の草花や深い緑に囲まれた桜山にある公園です。道の傍に徳富蘆花の「自然と人生」からの抜粋が立て札にして随所にありその一枚をご覧頂きましょう。
     

「徳富蘆花の文学碑」 
          

【葉山マリーナ】
葉山は日本ヨット発祥の地といわれています。ヨットが鬩ぎ合って係留されています。
               

スタートからここまで7km余、出発の際「今日はもう歩きたくな~いと言う程歩いてもらいます」と言われましたがホント少し疲れましたが、でも心地よい疲れでした。