話題の映画「そして父になる」を、観てくることが出来ました。カンヌ映画祭でグランプリを受賞した「吾が子」の取り違えをテーマにしものでした。
社会的にもエリートに目される若き夫婦の子供が、ある日突然病院から「取り違えた」と、電話が掛かってくるのです。双方の親はそれぞれに育てた6年間を思い苦しむのです。そして取り替えるのなら速いほうが良いと決行をするのです。
2組の家族を通して、 愛と絆 家族をテーマにしたドラマが展開します。これは映画監督是枝氏のオリジナルストーリーですが、私にも40歳後半の息子に、似た経験があったのです。今思い出しても胸の潰れる思いがあります。新聞紙上で取り沙汰されて・・産院で常に傍にばかりではなかった・・と言う理由からでしたが、(産院の名前が明かされたわけではありませんでした)行動は起こしませんでしたがこの記事のことは数年はもっていたと記憶しています。可愛さが増すばかりで次第に忘れてゆきました。
「そして父になる」でも、6年の歳月が血よりも濃く優先されました。涙なくしては語れない!人は美しい心を持っている。ここ数日殺戮の話や焼死のニュース。毎日のように繰り返し見聞きする事件、全て人の心の有り様の多岐多様な複雑さ。