少し間が空いてしまいました。すいません。
これから冬になり、インフルエンザが増えるかとは思いますが、今のところそれほど流行もなく、落ち着いている感じもあります。
季節ものとして、今日はインフルエンザネタです。少し前にやった勉強会の内容です。インフルエンザが流行りはじめると発熱の患者を入院するにあたってインフルエンザの除外が重要となることがあります。当然他の発熱の原因があるかないかの判断が重要ですが、実際にはなかなか迷いますよね。個室なんて限られてますし。
<入院時にインフルエンザを除外できるか?>
Chartrandらのメタアナリシス(Ann Intern Med 2012)
感度62.3%、特異度98.2%。成人:より低い感度(53.9%)、B型:より低い感度(52.2%)、24h未満だと感度40~50%程度
Tabithaらの報告(BMC Infect Dis 2012)
インフルエンザ様の症状を呈した789例を対象。
採血によるPCR検査で陽性は220例で、6~49歳は熱(>38℃)・咳・acute onset(受診3日以内)・体の痛み・ワクチン接種-、3~5歳はワクチン接種-、50~80歳は熱のみが独立した因子。
6~49歳は熱・咳・acute onset・体の痛みのうち、2個の場合は感度95%以上(4個満たす場合は特異度99%)
ちなみにCDC ILI case definitionは感度40%・特異度86%
★Hoeniglらの報告(Infection 2014)
インフルエンザ様の症状を呈し451例を対象に後ろ向きに検討。
PCRで確認したインフルエンザA(H1N1)は199例。
より低いWBC・CRPは有意差あり。
★Zarogoulidisらの報告(BMC Res Notes 2011)
インフルエンザ様の症状を呈し入院した60例を対象。
PCRで確認したインフルエンザA(H1N1)は33例。
CRP(mean 12.8vs.5.74)、WBC( mean 10.53vs.7.11)で有意差あり。
★Haranらの報告(Am J Emerg Med 2013)
インフルエンザ様の症状を呈し救外受診した131例を対象。
48例がインフルエンザ。細菌感染症の診断は、CRP<2で感度100%、>8で特異度100%。
正直、しらべてみていまいちでした・・・。インフルエンザ迅速検査の限界は有名な話しですし、インフルエンザであった人の症状に関しても高齢者では発熱だけが独立した因子ですし、採血もまあそうだよね・・・という感じの研究結果でした。(CRP>8で、細菌感染症が特異度100%というのもなんかちょっとうさんくさいというか)
やはり、そのときのベッド状況や臨床症状・検査結果などから総合的に判断するしかないんですよね。